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「音楽と文化」のユニークなたたかい!〜日東電工に雇用継承・争議解決を求める

動画(12分)

 とてもユニークで楽しいアクションだった。9月25日夜、東京・品川の日東電工東京本社前に「たたかう音楽グループ・個人」が総結集した。「韓国オプティカルハイテック支会支援・音楽と文化による宣伝行動」と名付けられたこの行動では、現場スピーチはまったくない。音楽だけのアクションだが、それが返って人びとの注目を浴びた。ボリュームたっぷりの音響が「品川シーズンテラスビル」全体を包み込んだ。

 このビルの26階に日東電工が入っている。ちょうど「退社時間帯」であり、日東電工の社員もいやでも「音楽に触れながら」帰社したことだろう。日東電工は100%子会社の「韓国オプティカルハイテック」の3年前の工場火災を口実に、韓国労働者のクビを切った。以来、雇用を継承を求める組合員を足蹴に、知らん顔を続けているのだ。約100人が集まった今回の音楽アクションは、日東電工経営には大いに圧力になったのではないか。

 路上につくられたステージには、11のグループ個人が10分ほどの持ち時間で、次々に生演奏と歌声を披露した。ギター、ドラム、フルートなどあらゆる楽器があり、音楽のジャンルもロック・フォーク・民謡などさまざま。みな現場で活動している人ばかりで、不当解雇への怒りの音楽を26階の日東電工に向けてぶつけた。この行動に「何だろう」と近づいて聞いてくる人がいた。記者が「日東電工のクビ切りに抗議しています」と言うと「そうですか。今のご時世ではこういう訴えは効果的ですね」と返ってきた。音楽のアピールは確実に伝わっているのだ。

 この日出演したのは、チャレンジャー周平・ノレの会・沖縄一坪反戦地主会関東ブロック・JAL争議団合唱団フェニックス・HОWSコール・ジョニーH・所沢民族音楽教室 ゆいの会・The労働者バンド・プレカリサン・生田まんじと愛染恭介・右田隆の面々だった。みんなたたかいの現場で歌っている人ばかり。生田まんじさんは、「いまこれだけは歌いたい」と「ガザからのレクイエム」を思いを込めて披露した(写真上)。

 中盤にひとつだけスピーチがあった。それはオンラインによる「韓国オプティカルハイテック支会」からの訴えだった。チェ・ヒョンファン委員長(写真上)はよく透る声で「不当なクビ切りは絶対に許さない。きょう改めて誓います。韓国と日本の労働者市民は勝つまで闘いをやめることはありません」ときっぱり語った。

 2時間半に及んだ行動のフィナーレは、右田隆さんの音頭で韓国民衆歌謡「朝露」の大合唱。26階の日東電工東京本社にも聞こえていたころだろう。(M)


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