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「不当解雇に悔しさがいっぱい」スリーエス非正規労働者がストライキで立ち上がる | ||||||
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レポート 松原 明 5月29日、スリーエスコーポレーション(建設業)で働く人たちがストライキをするというので、私は「東京支社」のある新宿御苑前に向かった。なじみの場所だった。というのは、2年半前の2022年9月にかれらのストライキを取材したからだ。その記事のタイトルは、<声を上げなければ変わらない!〜スリーエス非正規労働者が「正社員化求め」ストライキ> だった。かれらは一人でも入れる労働組合「日本労働評議会」のスリーエス分会として、差別是正に取り組み、非正規労働者の「無期転換」も実現している。メンバーはロスジェネ世代で、若いエネルギーに溢れていた。 しかし今回、厳しい攻撃にさらされている。会社は一方的に4月末の宇都宮事業所閉鎖を決め、そこで働く非正規労働者3人に対して解雇通告をしてきた。みんな10年以上のベテランで「無期転換」をしており、法的にも正社員と同じ権利を有している。だから会社も「雇止め」ではなく、東京勤務を提案した上でそれを拒否したとして「解雇」するやり方で迫ってきた。閉鎖理由について会社は「赤字」や「将来不安」をあげているが、本当の狙いは「外注化ではないか」と組合はみている。 3人のうち2人は非組合員であったこともあり諦めて退職したが、組合員Aさん(41歳/写真)は納得がいかないと立ち上がった。ストライキ集会でAさんがマイクを握った。「事業所閉鎖は何の合理性もありません。その上で私に東京にこれないなら解雇だと。紙一枚で5月中旬に通告されました。誠意もまったくない会社に不当解雇を受けて、悔しさでいっぱいです。撤回までたたかいます」と短い言葉のなかに、強い決意が込められていた。 集会終了後、Aさんにインタビューした。「もう12年以上勤務している。フローリングを塗装する仕事です。会社は東京に行けというが、出すのは引っ越し代20万円と敷金・礼金だけで、他に何の補償もない。私は三世帯家族で親の介護など、生活の基盤はすべて地元にあり、東京異動は困難。6月から無職にさせられるが、こんな形で切り捨てられるのは許せない。一人だったら挫けていたかもしれない。でも組合の仲間がいるから心強い。頑張りたい」と語ってくれた。 ・2022年9月のレイバーネット記事 Created by staff01. Last modified on 2025-05-30 19:38:06 Copyright: Default | ||||||