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LNJ Logo 渡部通信(6/10・6/12) : 若者を再び戦場に送るな!東京から日本を変える
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●渡部通信(6/10) : 明けない夜はない(254)<若者を再び戦場に送るな!(4)東京から日本を変える>

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昨日(6月9日)東京・杉並区のJR阿佐ヶ谷駅前で、
都知事選に立候補した蓮舫氏らの街宣が行われた。

最初に、杉並で2021年の衆院選で、
石原伸晃氏を破り当選した吉田はるみ議員が、
東京の教育や子どもの問題、若者の貧困について訴えた。
43億円もかけての英語スピーキングテストは英語力アップにはつながらない。
一方でスクールカウンセラーの大量雇止め(250人)をしている。
その人たちは1年任期、更新4回まで。今は不登校が過去最高、
子供の自殺が2番目になっている。
これでどうして子どもたちのSOSを受け止められるか。
杉並でも、2月に40代の男性が「お金をください」と言ってコンビニに入った。
しかし現金は出せない仕組みになっているので、捕まった。
「2,3日ご飯をたべていない」という事だった。非正規雇用と貧困。
こうした東京の闇の部分に光を当てる都政に転換しなければならない。と訴えた。

2番目に、長妻衆院議員が「0.99ショック」として、
最近発表された「合計特殊出生率」で東京都が初めて1%を切り、
「東京ブラックホール」と呼ばれることについて触れた。
地方から若者が夢を抱いて東京にやってくる。
しかし子どもを産めるような環境にはなっていない。
東京が少子化を加速しているのだ。
原因は未婚率が高くなっていること。
いまや男女とも3人に1人が一生結婚しない。
30〜40代の独身の6割以上が親と同居。こんな先進国はない。
結婚して独立するとお金がかかり生活レベルが下がる。しかも、雇用は不安定。
非正規雇用対策をやることが求められている。
「晴海フラッグ」で、法人が投資目的で買っている。
東京都は指をくわえてみているのか。
「神宮外苑」は本来開発できない所だった。
そこが切り売りされている。
都政は「ブラックボックス」になっている。
こうした都政を変え、東京から日本を変えよう、と述べた。

3番目に、辻元参院議員が蓮舫氏と自分についてこう言った。
「私たちはいつもうるさい女とか、
批判ばかりしているとか、レッテルを貼られている。
私たちがなんで大きな声で、総理におかしいじゃないですかと言うのは、
声を出せない人の声を国会に届けないといけないと思っているからだ。
17兆円の基金の問題、コロナの時の女性の生理用品の問題など、
蓮舫さんが質問したので200の基金を点検することになった。
また生理用品が買えない女性に各自治体が無料で配布するようになった。
問題点を指摘し解決している。やらせ質問をしているような議員たちとは違う。」

最後に、蓮舫参院議員は次のようなことを述べた。
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野党の議員の役割は行政監視ではないでしょうか。
自分はそれで20年間仕事をしてきた。
「東京オリンピック」の問題。気づいたら談合だった。
新国立競技場建設問題、何度も安倍首相に言った。
その結果見直すことになった。これは批判か?、提言ではないでしょうか。
「官民ファンド」の問題。国民の財産を官民ファンドにどんどん金を入れ
赤字を生み出している。農水産省の官民ファンドも赤字が膨らむとして
指摘したら廃止になった。

今度は、東京都の為に仕事をしていきたい。
公約がすべてだ。小池都政の8年間。
満員列車はなくなったか。通勤地獄はなくなったか。
介護離職はなくなったか。残業はなくなったか。
「7つのゼロ」を検討しようじゃないですか。

お金の使い方もそうだ。
2年間で48億円の「プロジェクトマッピング」。
観光政策として否定はしないが、365日やる必要があるのか。
その財源でその足元で食べ物を求めて並んでいる人たちへの
福祉政策に使うことが、生きた税金の使い道ではないか。
広がる子どもの貧困で、拡充したのは34億円ですよ。

「神宮外苑問題」は選挙の争点にしたい。
事業者に再計画を出させるところから始めたい。
「晴海フラッグ」の問題も見直しが必要だ。
若い人たちからは住宅が厳しいという声が上がっている。
ところが、3割が投資目的で購入、値上がりを招いている。
これも見直しが必要だ。

今回自分が手を上げた事によって、
東京の影の部分が改めて明らかになってきた。
だから、挑戦する気持ちを今一度強くしている。
裏金議員たちが支援するような人には絶対負けたくない。
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以上明らかになったように、今回の都議選は、
単なる東京都の選挙ではなくなっている。
この間日本中で進められてきた格差拡大、非正規、
貧困と少子化などの問題、さらには再開発が問われる選挙になってきた。
そうした意味では今回の都知事選は極めて大きな意味を持つようになってきた。

それを反映してか、昨日の阿佐ヶ谷駅前街宣は、
駅前広場を埋め尽くす人々が集まり、大変熱気に満ちたものとなった。
知り合いの区議に「何人集まった」と聞いたら
「わからない」と言っていた。

ところで、「戦争をさせるな杉並1000人委員会」では、
毎週火曜日、区内の13駅を巡回しながら街宣をしているが、
先週の街宣の際、女性の方はスピーチで次のようなことを述べた。
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戦争に駆り出されるのは貧乏人です。
そして女性も多くは貧乏人です。
多くの若者も非正規で貧乏人になりつつあります。
戦争準備に反対しましょう。
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したがって、都知事選で勝利することは、
岸田政権が進める軍拡・戦争準備・改憲を
食い止めるうえでも大きな意味がある。

杉並では、「また一人街宣をやろう」という声が上がっている。

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●渡部通信(6/12) : 明けない夜はない(255)<若者を再び戦場に送るな!(5)総 力戦としての都知事選>

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本日(6月12日)の「毎日新聞」に <自民、改憲原案の今国会提出見送りへ 首相、総裁任期中の実現を断念> と言う記事が出されました。
岸田首相は、この間の旧統一教会問題、裏金問題と政治資金規正法改正問題で、 支持を急速に落下させ、最近の選挙での度重なる敗北で行き詰まり、 2024年9月までの党総裁任期中の改憲を断念せざるを得なくなりました。 これは、この間粘り強く改憲に反対してきた人々の力がそうさせたと言えます。 これにより、岸田首相への求心力は弱まり、自民党への求心力もさらに弱まるでしょう。

そうした中で7月7日に行われる東京都知事選はその重要性を一段と増すことになりました。 現在都内各地で都知事選に立候補した蓮舫氏を囲んだ街宣行動が行われています。 杉並でも6月9日に行われ大いに盛り上がりました。 そして「東京から日本を変えよう!」ということが言われるようになりました。

その杉並区では現在、団体カーによる街宣が動き始めました。 また、昨日(6月11日)から、岸本杉並区長も「一人街宣」を始めました。 私も、区内の某駅前で朝の通勤者向けに「一人街宣」を始めました。 そうしたところ、区長選の時に励ましてくれた方にまた励まされました。 私が首から吊り下げているお粗末なプラカードを、恥を忍んで添付します。

ところで、今回の選挙戦で明らかになりつつあるのは、 いわゆる改憲勢力と非改憲勢力の総力戦になりつつあるということです。 それだけではありません。 格差が開いたに日本社会においては、 一部の富める者と多数の貧しいものとの総力戦にもなりつつあるということです。

したがって、この闘いを戦い抜くことがその後の日本社会がどうなるかに 大きな影響を及ぼすということです。 たとえ、全力を尽くして闘って敗れることがあっても、 それは決して無駄にはなりません。 <failure is the mother of success 失敗は成功の母>です。 この闘いを全力を尽くして闘うことが重要だと思います。 そうすれば、そこから何が問題だったのか、今後どうすればよいか、 が明らかになると思います。

皆さん、とりわけ東京の皆さん! <若者を再び戦場に送らない>ためにも、共に闘いましょう!!
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/
千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
http://hinokimi.web.fc2.com/


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