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LNJ Logo ジェノサイド反対の声を上げよう!/名古屋でパレスチナ連帯アクション
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報告 高橋良平(ガザ緊急アクションなごや)

 10日ほど経ってしまいましたが、4月7日(日)名古屋で開催されたパレスチナ関連の 集会とデモの報告をします。

 4月7日(日)午後5時半から、名古屋市の中心部栄にある光の広場で「イスラエルはジェノサイドをやめろ! 日本政府はジェノサイドを止めろ! 集会・デモ」が開催された。主催はガザ緊急アクションなごや。これまでほぼ毎週日曜日開催されてきた名古屋でのパレスチナ連帯デモは、10月7日以降今回で21回目を数える。

 最初にガザ緊急アクションなごやの金城美幸さんから、10月7日以降イスラエルによって始められたジェノサイドが半年も続いていること、日本政府はこの間ジェノサイドに加担し、UNRWAへの資金供与一時停止を通じてそれを加速していること、また中日新聞で(4月7日)朝刊一面にこのデモのこととガザのことが記載されたが、記事ではジェノサイドを「戦闘」、イスラエルによる不当な占領・封鎖・抑圧(そして虐殺)とそれへの抵抗を「イスラエルとハマスの衝突」と記述するなど、加害側の不当性を「中立化」する記載という問題点がある、と指摘があった(要約は執筆者による)。

 つぎに、ガザ緊急アクションの八木巌さんから集会とデモを安全に開催するためのグラウンドルールの説明があった。その後、ガザ地区のサマルさんからの音声メッセージが流され、その際、サマルさんが撮影した写真が示された。そして次に日本語に翻訳されたサマルさんのメッセージが代読された。

 サマルさんのメッセージは長文になりますが以下全文掲載します(写真と音声から作成した動画をガザ緊急アクションなごやのブログで見ることができます。検索してぜひご覧ください。)。

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 こんにちは、私はガザのサマルです。これは私の物語です。
 私はガザで新しく卒業した歯科医です。大きな夢と抱負を持っていましたが、イスラエルによって2023年7月10日以降、それらは破壊されました。
 私の人生は一変しました。 自宅を追われ、北部地区から強制的に南部地区に避難させら れました。私の家はイスラエル軍によって爆撃され、仕事も失いました。
 兄弟たちの教育も中断され、この戦争で何度も死の危険にさらされました。
 ガザでは安全な場所はありません。しかし、幸いにも私はこの6か月間生き延びました。 今日は私の声をお伝えします。  6か月間、私たちは恐怖、寒さ、飢え、避難、包囲という名の下で生活してきました。戦争の初め、家を追われ、家族と共に南ガザの安全な避難所に移りました。
 包囲中、私の親戚の一部を失いました。
 最終的に家族と共に避難することができましたが、それは銃撃を冒すリスクを伴う危険な行動でした。
 現在、私は35人以上が共同生活する小さな収納室に住んでいます。電気もなく、清潔な水もなく、寝る場所もありません。
 資源が乏しく、物価が高騰しており、日々、最も基本的な日常生活の課題に直面しています。
 電話を遠くの場所に持っていき、太陽光発電を利用して充電することで、お金を支払いながら1日1回しか充電できません。インターネットにアクセスするために通りで立ち止まることもあります。
 食料を調理するために木炭と火を使用していますが、それによって呼吸器系の疾患を引き起こしています。
 お風呂に入るためには、遠くの場所まで温水のボトルを購入しなければなりません。お金を使って洗濯をし、この困難から手が荒れています。夜には地面に寝ます。暖かいベッドもなく、電気もないので明かりもありません。
 基本的な商品や食料品が手に入らず、手に入ったとしても価格が高騰しています。これはイスラエルの封鎖と飢餓政策の結果です。
 そして、私たちは常に恐怖と危険にさらされています。爆撃、砲撃、銃弾の音を聞きながら眠ります。
 私たちはただ、死を待つばかりです。
 6か月間の生活がこうであったと想像してください。
 私は家族、ベッド、服、思い出などを思い出します。イスラエルが罪悪感なく奪った私たちのすべてが恋しいです!
 私はニュースを見ること、友人や親戚を悼むことをやめたいです。恐怖なしに歩き、朝には家族の隣で目覚めると分かっていながら、眠りにつきたいです。
 最後に、日本や世界中で私たちと連帯してくれているすべての人々に、愛と感謝の気持ちを伝えたいと思います。
 ガザから、私たちは皆さんに愛をお返しします。私は、あなた方の人間性と良心に賭けています。そして、この戦争を止め、私たちの正当なパレスチナの大義を支援するために、日本の国民、政府が私たちの側に立つよう呼びかけます。
 この大量虐殺に立ち向かう私たちを一人にしないでください!

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 集会の最後では、中津川からの参加者が地域でのパレスチナ連帯アクションを考えるイベントの紹介と参加を訴えた。その後、栄の繁華街を一周するデモを行い、この日の行動は終了した。

 イスラエルは4月7日に部隊の大部分をガザから撤退させたが、ガザは常時イスラエルの攻撃に晒され、飢餓は進行しジェノサイドの被害は今も進行中である。パレスチナの人々に死と飢えと恐怖と絶望を押し付けるイスラエルと、それを支えるアメリカ、G7、そして日本政府を許してはならない。

 「この大量虐殺に立ち向かう私たちを一人にしないでください!」というサマルさんのメ ッセージは、私たち一人一人に突きつけられている。

 名古屋では4月21日(日)午後5時半から光の広場でジェノサイド反対の集会とデモが予定されています。全国各地から、それぞれの足元からジェノサイド反対の声を上げよう。

*写真=サマルさん(ガザ地区)撮影


Created by staff01. Last modified on 2024-04-17 09:10:55 Copyright: Default

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