渡部通信（3/25）今、立ち上がる時　憲法改悪・大軍拡・大増税NO！暮らしを守ろう

渡部通信（3/25） : 明けない夜はない（240）＜今、立ち上がる時　憲法改悪・大軍拡・大増税NO！暮らし
を守ろう＞
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
3月17日、自民党は党大会で
「本年中にわが党の党是である憲法改正実現のため、国民投票を通じ、
主権者である国民の判断を仰ぐことを目指す」ことを決定した。
昨日（３月24日）『9条変えるな！杉並市民アクション』は、
件名のスローガンを掲げ、「第二回新しい戦前にさせない杉並集会」を開いた
（63人参加）。
講師は一橋大学名誉教授の渡辺治さん。10ページにもわたる詳細なレジュメで、
＜１、なぜ岸田は明文改憲に固執するのかー２つの理由＞
（１）軍拡の現実と憲法解釈の乖離、限界に
（２）明文改憲に有利な政党配置
＜２、明文改正は何が狙いか＞
（１）本命、9条への自衛隊明記
（２）緊急事態条項明記改憲の危険性
＜３、改憲をめぐる情勢と矛盾＞
（１）緊急事態における議員任期延長改憲が先行ー切迫する憲法審査会の動き
（２）改憲勢力のもくろみ
（３）改憲5つの矛盾ー市民の頑張りで阻止できる
＜結びに代えて＞
について語った。

その＜１＞で渡辺さんは、「安保３文書で改憲、憲法破壊、新段階へ」と述べた。
その＜２＞で、「憲法に軍事組織保持が明記されることで、・・憲法的公共性を待つ」、
徴兵制、土地収用、軍法会議は合法化される、と述べた。
緊急事態条項で「戦後改憲派が参照したのは明治憲法内の緊急事態条項」
であると述べた。
その＜３＞の（３）で次のような項目を挙げた。
（ａ）時間が足りないー議員任期延長だけで3国会以上
（ｂ）本命の9条への自衛隊明記改憲は遅れている
（ｃ）参院の憲法審査会は衆院と違う態度をとっている
（ｄ）公明党の動揺
（ｅ）岸田政権の支持率低下で、改憲勢力の政治力低下
そして、（ｅ）で、
「岸田政権、ガタガタで改憲、軍拡どころではない。市民と野党が頑張ればつぶせる。
潰せば、改憲遅らせることができる。」と述べた。

また、＜結びに代えて＞では、
「自公政権を倒さないと岸田が交代しても、明文改憲への動きは続く」、
これに「いかに立ち向かうか・3つの課題」として、
①イスラエルのガザ攻撃やめろ、パレスチナに平和を、
岸田軍拡反対、改憲阻止の声を、草の根から
②集団的自衛権行使はしない、9条改憲反対、くらしを守る、
の一致点で共闘再構築、強化を
③衆院選で憲法擁護の立憲野党を大きくする
と述べた。

その後の質疑応答で、「中国から攻められたらどうする、と言われるが？」
との質問に対し、渡辺さんは、
「戦後日本は憲法で戦争しないとなった。
戦前は軍事国家で10年ごとに戦争があった。
しかも他国を攻めて戦争になった。
戦後78年間は平和で、軍隊がなくても攻められなかった。
他方、韓国・中国・ベトナム・ロシア・フィリピン・タイ・インドなどは
軍隊を持ち領土をめぐり戦争をしている。
なぜ日本だけ領土問題をかかえながら戦争にならなかったのか。
それは9条があり、日本は他国と戦争をしない国だからだ。
しかし、今岸田政権はその9条を崩そうとしている。」と述べた。

なおこの集会には、杉並区選出の吉田はるみ衆院議員から
連帯メッセージが寄せられた。

世界は今、第三次大戦の危機を迎えている。
そして岸田首相は4月10日に訪米し、
その戦争準備のための日米会談をやろうとしている。
こうした中で、「平和国家」日本が「非武装・中立」を堅持することは
世界の平和を守るためにもきわめて重要になってきている。
そのためには、草の根からの力で、自公政権を打ち倒し、
憲法に基づく「非武装・中立」の政府を打ち立てることが重要だろう。

共に闘おう！！

************************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
   http://houinet.blogspot.jp/
千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
       http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
       http://hinokimi.web.fc2.com/