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生コン・ミキサードライバー、不利益契約の強要に慰謝料請求提訴〜新たな無期転換逃れ

　東海菱光プラントの生コンのミキサー輸送会社・菱大運輸は、労働契約法１８条の基づき無期雇用への転換を申し込んだ組合員に対し、昨年5月24日に就労拒否の害悪を告知しつつ有期雇用契約を強要し、8月末には無期転換後の定年を9か月ごとする契約書への調印を強要しようとしました。定年後再雇用者の無期転換を逃れるためです。これに対して、本年3月1日、組合員は新定年の無効と労働契約上の地位の確認、不利益契約調印の強要と強要未遂への慰謝料を求めて提訴しました。

　関西生コンの加茂生コン事件では就労証明書の発行要求が強要未遂とされ（高裁無罪、最高裁差し戻し）、和歌山事件で暴力団を差し向けたことに謝罪を要求したことが強要未遂としてされ（無罪確定）、逮捕、勾留されました。

　しかし、ユニオン関係者なら周知のように、会社の圧力で労働者が不利益な書類に署名させられたり、退職を強要されたり、パワハラで精神障害になったりという事案は決して珍しいものではないと思います。このような使用者の行為が刑事事件になったことがあるでしょうか？　このような職場で闘う労働組合の権利を明白にするためにこの裁判で一石を投じようと考えました。

　組合は並行して不当労働行為の申立（4月に会社側審問）、使用者概念の拡大、組合加入宣伝等、行動を強めています。