放送を語る会 : 「NHK文書開示等請求訴訟」東京地裁で画期的判決 | |||||||
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情報提供 : 放送を語る会 小滝一志
既に新聞・テレビで既報のニュースですがご報告です。 私も原告に加わる「NHK文書開示等請求訴訟」東京 地裁一審判決で画期的判決を勝ち取りました。 判決は、20日14時からの東京地裁で出されました。 100人を越える原告団の中で11人が出廷しました。 傍聴席は、記者席も含めて満員、被告席には、森下氏や弁護人の姿はなく、 NHK側の代理人弁護士が1人座っていました。 判決言い渡しは10分ほどであっけなく終わりました。 「NHKは録音データを開示せよ。原告各自に2万円の慰謝料・裁判 費用を支払え」と原告の訴えがほぼ認められた完勝に近いものでした。 その後の記者会見・報告集会では「画期的」(澤藤大河弁護士)、 「家永教科書裁判の杉本判決に並ぶ判決」(浪本勝年原告)、 と判決を高く評価しました。 翌21日11:00から「NHKは控訴するな」「森下は退任を待たず辞任せよ」 の申し入れを森下経営委員長・稲葉延雄会長・各経営委員に提出。 12:00〜13:00 放送センター西口でNHKにはたらく人向けに報告と激励の 街頭宣伝を行いました。 霧雨の降りしきる中、全労連の宣伝カーを西口入り口前に横付けしてデッキから 訴えました。 澤藤弁護士の裁判報告、原告代表浪本勝年氏からは幼少から親しんできたNHKの 現在の放送に対する危機感を訴えました。 急遽駆け付けた永田浩三氏と原告団事務局長長井暁氏二人からは、ETV2001番組 改変事件当事者としての体験をベースに、外部の干渉や経営委員の番組介入に対して 個人の突出した行動は求めないけれど現場から声を上げることの大切さを強い危機感とともに訴えました。 NHKは、判決当日の18時のニュースでトップではありませんでしたが、 「かんぽ生命の番組 当時の会長に厳重注意めぐり NHKに経営委員会の録音データ開示命じる」のタイトルで2分45秒で比較的丁寧に伝えました。 澤藤弁護士の「画期的判決」のコメント映像の後、NHK及び森下委員長の「直ちに控訴する」との言明をアナコメで伝えました。 7時のニュース、9時からの「NW9」では伝えませんでした。 朝日、毎日、赤旗など各紙も21日朝刊で伝え、メディアも一定の関心を示しました。 今後、NHK並びに森下経営委員長が、実際に控訴するかどうかを注視したいと思います。 ●声明 1 本日、東京地方裁判所民事第 26 部(大竹敬人裁判長)は、被告 NHK に対し、経営委 員会の議事の録音データの提出を命ずる画期的な判決を言い渡した。 さらに、開示すべき債務を履行しない被告 NHK の債務不履行損害賠償請求、および 被告森下の開示妨害の不法行為損害賠償請求についてもこれを全面的に認めた。 2 本件訴訟は、わたしたち 100 人余が原告となり、NHK 経営委員会の森下俊三委員長に よる NHK 会長厳重注意を巡る経営委員会の「議事録隠し」を発端とし、被告 NHK に対 し議事録および録音データの開示を求め、被告森下に対し損害賠償を請求して提訴した ものである。 3 本日の判決は、被告 NHK に対して、当該録音データを抹消したとの被告主張を排し て、その開示を命じたものである。 また、被告森下に対しては、「議事録音データ」の存在を知りつつ、開示するための措 置を講ずることのなかったことを違法とし、不法行為損害賠償責任を認めた。 いずれも私たちの主張を認めた素晴らしい判決である。 4 被告森下の「議事録隠し」の動機は、自らが行った放送法第 32 条(委員の権限等)が禁 じる「個別の放送番組の編集」への違法な介入を隠蔽することにあったことは明らかな のであって、反省と陳謝の意を表明し、直ちに経営委員(長)を辞任すべきである。 真実及び自律を保障することによって」「放送が健全な民主主義の発達に資するよう」 (放送法第1条)努力することを求めるとともに、そのために一層の監視・激励を行な っていくことを表明するものである。 2024年 2月 20日 NHK 文書開示等請求訴訟原告団 同 弁護団一同 Created by staff01. Last modified on 2024-02-25 08:31:45 Copyright: Default |