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*レイバーネットMLから

ガッツせんべい応援団の志水です 木川南小学校校長久保敬さんを覚えていらっしゃるでしょうか? 2021年5月、現職の大阪市立小学校校長が松井大阪市長(当時)に出した提言「豊かな学 校文化を取り戻し、学び合う学校にするために」は、マスメディアにも大きく取り上げら れ、また、さまざまな方がSNSで拡散されたこともあり、全国的に知られるところとなり ました。そして、「提言」には、多くの方から共感が寄せられました。 ところが、大阪市教育委員会は久保校長を「文書訓告」処分にしました。2022年3月、久 保敬さんは退職されましたが、「文書訓告」処分をそのままにしておいては、ますます大 阪の学校は「もの言えぬ」状況になると、2023年2月、大阪弁護士会に人権侵害救済の申 出をされました。同時に、生まれたのが「久保敬元校長の文書訓告取り消しを求める応援 団(愛称ガッツせんべい応援団)」です。ガッツせんべいというのは、久保さん自身が書 かれた4コマ漫画に出てきますが、子どもたちからつけられた久保さんのあだ名だそうで す。 ガッツせんべい応援団は、久保さんの「提言」を共有し、処分の取り消しを求めて、久保 さんとともに、教育行政や公教育の問題について、既存の運動団体を含め多くの皆さんと ともに取り組んでいくため誕生した市民団体です。 これまでに、教育委員会に要請書を提出し、団体協議を行いました。昨夏は、久保さんの 提言や文書訓告をめぐってどのような論議があったのか知るために公文書公開請求を行い ました。公開された文書(メール)から浮かび上がってきたのは、大森不二雄大阪市特別 顧問が膨大なメールを通して市教委幹部に「指示」を出し、事実上教育施策を思いのまま に操っている様子でした。一顧問に教育行政が独占されているといっても過言ではありま せん。 そのような教育行政のあり方に改善を求めたのが今回の陳情書です。 ぜひ、みなさんと共有したいと思います。 ーーーーーーーーーーーーー  「大阪市特別顧問による不当な支配に服する教育行政の抜本的な改善を求める陳情書」 <陳情趣旨> 2021年5月17日に松井一郎前市長及び山本晋次教育長に出した「大阪市教育行政への提言 」(以下、提言書)により「文書訓告」処分を受けましたが、その後、情報公開請求や大 阪市教育委員会との団体協議等の活動を通じて、大阪市特別顧問である大森不二雄氏によ る教育行政への不当な支配が行われていることが分かりました。この状況は大阪市の教育 全体に深刻な影響を及ぼしていると考えます。 教育行政の抜本的改善を求め、この陳情書を提出するにあたり、教育委員会は政治的な介 入から守られるべきものであること、大阪市長からの「委託」を背景に特別顧問による教 育委員会事務局への異常なコントロールが行われている実態を問題にしていることを最初 に申し添えておきます。 さて、私は、海外の教育研究者の方々から「この問題を放置することは、今後の学校教育 によくない影響を及ぼす」と指摘されたこともあり、2023年2月21日、大阪弁護士会に文 書訓告取消しを求めて人権侵害救済申立を行いました。その際、結成された「ガッツせん べい応援団」(略称)が、文書訓告取り消しの要望書を提出し、市教委との協議も持ちま したが、「提言書」に対してどのような議論がなされ、どのような手続きを経て「文書訓 告」が決定されたのか、わからないままでした。しかし、その後行った公文書公開請求に よって、2023年7月13日、130通、1123枚に及ぶ大森不二雄特別顧問と教育委員会総務部長 、教育政策課長とのやり取りのメールが開示されました。その膨大なメールを読み解き分 かったことは、大森特別顧問による不当な支配に服する教育委員会の異常な状況でした。 私個人の処分取り消しに関する小さな問題ではなく、最初にも述べましたように、本来の 民主的な教育行政の在り方を著しくゆがめる憂慮すべき重大な問題であることに衝撃を覚 えました。 開示されたメールを読み解き分かった具体的な事実とは、以下のようなことです。 〇大阪市の全学校園に発出された「本市教育行政に関する教育委員会の基本的な考え方に ついて」(2021年7月16日付)は、2021年7月13日の教育委員会会議を経る体がとられたも のの、その内実は私の「提言書」に対する反論書として大森特別顧問が市教委事務局(総 務部長)に作成を指示したものであること。その過程で3度にわたって大森氏自身が内容 を細部にわたり修正した文書であることからも、教育委員会発の文書ではなく特別顧問作 成文書に近いものであること。それに先立つ2021年6月29日の総合教育会議において、大 森特別顧問による「提言書」批判の演出がなされていることは、この事実を裏付けている 。 〇「教育振興基本計画」(素案)策定に関する市教委事務局(教育政策課長)とのやり取 りから分かったことは、「リベラルアーツ教育」について、大森特別顧問の意向が市教委 事務局の意向を無視する形で押し通され、市教委の今後の方針があっさりと覆されている こと。 〇同じく教育政策課長とやり取りから分かったことは、大阪市統一テストでの「個人戦」 を大阪府チャレンジテストで実施する件について、コロナ感染の状況を踏まえ、生徒の不 利益にならないよう「個人戦の実施を見送りたい」とする市教委事務局の意向が、大森特 別顧問によって覆されていること。市の教育政策に関わる重要な判断にもかかわらず、驚 くべきことに市教委事務局の意向を無視する形で、大森特別顧問がメールによってわずか 「59分後」に覆させている。 ○以上を含めた市の教育政策全体に関わる重要な判断が、合議制の議決機関であるはずの 教育委員会の頭越しに、大森特別顧問から市教委事務局への指示という形でなされており 、教育委員の意向が軽視ないし無視された決定プロセスとなっていること。 このような大森特別顧問の教育委員会事務局への関与は、不当な支配ともいえる行き過ぎ た行為であり、教育委員会の自律性を脅かすものとして看過できないものだと考えます。 特別顧問の役割を明確にし、教育委員会の自律性を損なうことなく、民主的な教育行政が 遂行されるよう、教育委員会は市民(社会)のために職責を果たさなければならないと考 えます。また、教育委員会会議の多くの案件が非公開であることや、議事録が1年以上も 公開されないことも、教育行政を不透明なものにし、今回、開示されたメールから判明し た大森特別顧問による教育委員会への不当な介入を許す状況をつくり出したのではないか と考えます。 本来なら、教育委員会へ直接、請願・陳情すべき事項だと思いますが、大阪市にはその制 度がありませんので、以上の理由により、以下の項目を大阪市議会に陳情いたします。 <陳情項目> 特別顧問が実質的決定権者であるかのような異常な大阪市教育委員会の行政運営を抜本的 に改めること。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー ※ガッツせんべい応援団にご参加ください! ガッツせんべい応援団メーリングリストに是非ともご参加ください。メーリング参加者= 応援団員となります。事務局より活動について発信するとともに、みなさんからの問題提 起やご意見もお待ちしています。加入していただける方は、井前(  imae@shore.ocn.ne.jp)までご連絡ください。

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