本文の先頭へ
LNJ Logo たんぽぽ舎メルマガ NO.4948/『大地動乱の時代』、全ての原発を廃炉に
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1704793500455st...
Status: published
View


たんぽぽ舎です。【TMM:No4948】
2024年1月9日(火)地震と原発事故情報−
              2つの情報をお知らせします
                    転載・転送歓迎
━━━━━━━ 
★1.『大地動乱の時代』、全ての原発を廃炉に
  2024年能登半島地震による原発への影響は…
  再び「原発震災」を起こさないために
  「止める、冷やす、閉じ込める」対策が必須
               山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
★2.新聞より2つ
  ◆朝日川柳  西木空人選 より1句
   ・「珠洲原発」出来ていたらと背筋寒
  ◆【素粒子】より
   「もしも元日、それ(珠洲原発)が稼働していたら」
━━━━━━━ 
※ 2024年能登半島地震により被災された方々に、心よりお見舞い申し
 上げます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 昨年、お知らせしたようにメールマガジンの発信は1月10日(水)の予定
でした。
 しかし、1月1日「令和6年能登半島地震」(気象庁命名)発生のため
志賀原発にも地震の影響が出たことも含めて、本日メールマガジンを発
信致します。
━━━━━━━ 
※明日の行動なので、掲載致します。

 1/10(水)2つの申し入れ・抗議行動にご参加を!
                   2つの行動=定例は第1水曜です。

1.第66回日本原電本店抗議行動 東海第二原発の防潮堤欠陥工事発覚!
  日本原電の「欠陥工事隠蔽」をゆるさない!再稼働やめろ!

 日 時:1月10日(水)17:00より18:00
 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1) 
     JR秋葉原駅より5分、銀座線末広町駅4番出口より4分
      ※北ビルです!南ビルではありません!
 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549
 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」

   ☆第67回は、2月7日(水)17:00より18:00です。

2.「第124回東電本店合同抗議」放射能汚染水海洋投棄を中止せよ!
  柏崎刈羽原発を再稼働するな! 東電は2200億円の原電支援するな!
  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:1月10日(水)18:45より19:45
 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)
 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
       「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
 賛 同:東電株主代表訴訟など141団体

  ☆第125回は、2月7日(水)18:45より19:45です。

━━━━━━━ 

┏┓ 
┗■1.『大地動乱の時代』、全ての原発を廃炉に
 | 2024年能登半島地震による原発への影響は…
 | 再び「原発震災」を起こさないために
 | 「止める、冷やす、閉じ込める」対策が必須
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

◎能登半島地震の概要

 気象庁のデータによると「令和6年能登半島地震」は、日本時間2024
年1月1日16時10分、北緯37.5度、東経137.2度、震源の深さは10〜16
kmキロで浅く、マグニチュード7.6と、記録上は石川県で最大の規模
になった。
 最大震度を記録した地震の前後には、震度5を超える地震が発生して
いた。その後も地震が数多く続いている。
 地震と共に津波も発生しており、最大波高は輪島港で1.2mと記録さ
れた。しかし輪島港の1.2mは正確ではない。地震と同時に数秒で隆起
が発生し、4mの高さになっている。このため験潮計(津波観測計)の機
能が停止した。
 東大地震研による現地調査では、志賀町でも4mを超える津波の到達
が確認されている。
 津波は北海道から長崎県対馬まで日本海全域で確認されている。

◎志賀原発の現状

 この地震は、石川県志賀町にある北陸電力志賀原発に影響を与えた。
 1月2日、地震調査委員会の平田直委員長は「今回の地震の震源と
なった断層はあらかじめ知られていた断層ではない」と説明した。
 志賀原発の耐震評価でも、これら断層の活動を考慮していない。
 震源からは70キロほど離れている志賀原発では、震度5から6弱程度
の揺れに遭遇した。北陸電力によると「1号機原子炉建屋地下2階震度
5強、三成分合成399.3ガル、水平方向336.4ガル、上下方向329.9ガル」
としている。

 志賀原発の現在の基準地震動は1000ガルであるが、福島第一原発事故
の際の基準地震動は水平600ガル、上下405ガル。今回の地震ではそれを
下回っていた。
 現在、志賀原発は1、2号機共に運転停止中である。再稼働する見通
しはなく、危険なのは使用済燃料を貯蔵しているプールだけだ。
 プール水の冷却は継続されており、冷却用のポンプも稼働している。

◎志賀原発への影響

 地震による影響について、政府は「異常なし」としているが、ウソで
ある。
 原発にとって安全上重大な問題がいくつも起きており、稼働していな
かったことと、最大の揺れを引き起こした断層から離れていたことが幸
いしたに過ぎない。

 志賀原発には外部電源が3系統5回線あり、そのうちの50万ボルト
1系統2回線は停止した。
 外部電源の一部は遮断され復旧の見通しは立っていない。原因は絶縁
油の配管損傷による変圧器の油漏れだった。
 1号機側の起動変圧器では、油漏れに加えて噴霧消火設備の起動及び
放圧板が動作したことも確認されており、その原因はいまのところ不明
とされる。火災は発生しなかった。

 当初、油漏れは1号機側で3600リットル、2号機側で3500リットルと
発表されたが、1月7日になって回収した量から計算した値として、
19,800リットルの漏えいがあったと上方修正されている。
 原発ではこうした訂正が常だ。
 外部電源は、2号機が27.5万kwの1回線で受電しており、1号機は
6.6万ボルトの1系統1回線で受電している。

 6台の非常用ディーゼル発電機は1台が定期検査中、5台が待機中
で、別に高圧電源車2台も待機中という。
 プール水は、地震発生時のスロッシングにより一部が漏えいしたもの
の、水位は保たれている。
 その量と放射能は、1号機が95リットルで合計17,100ベクレル、2号
機で約326リットルで含まれる放射能量は約4,600ベクレルという。外部
への漏えいはしておらず放射能の影響はないと北電は発表した。
 燃料プールへの水の補給は、ポンプが一時停止したものの、直ぐに
復旧しており継続中。

◎柏崎刈羽原発への影響

 柏崎刈羽原発は震源からは120kmほど離れている。
 地震の揺れは志賀原発よりも小さいく3号機の原子炉建屋基礎マット
上では87.1ガルである。
 しかし長周期揺れの影響で燃料プール水がスロッシングであふれだし
た。2、3、4、6、7号機で起きている。
 最大は6号機の0.6トンだった。
 また、一部の火災報知機が警報を鳴らしたが、いずれも誤報と判断し
ている。
 外部への放射性物質の拡散は確認されていない。モニタリングポスト
も正常値という。

◎危機的事態は回避したが・・・
 志賀原発が稼働していなかったから

 志賀原発が過酷事故を起こさずに済んだのは、原発が稼働していな
かったことが最大の理由だ。
 原発には使用済燃料プールに燃料体が1号機で672体、2号機で200体
ある。
 電源喪失などで冷却水の枯渇がなければ冷却不能になることはない
が、ここに震度7クラスの地震が襲いかかれば危険な事態になりかねない。
 外部電源の一部が使用できない状態になったのは、多重防護の考え方
からすると欠陥だ

◎大地動乱の事態に原発は廃炉にするべき

 『大地動乱の時代』は、1995年1月17日(まもなく19年になる)の阪
神淡路大震災を経験した地震学者石橋克彦神戸大学名誉教授の警告の書だ。
 「原発震災」を警告した書でもある。

 プレート境界の力が日本列島の断層に大きなストレスをかけ続けてきた。
 東日本太平洋沖地震を挟んで、日本海側でも大きな地震が次々に起き
ている。
 志賀原発や柏崎刈羽原発に続いて、福井県内の原発にも危機は迫って
いると考えるべきだ。
 折しも5基の原発が稼働中の若狭湾。ここにも大きな断層がいくつも
ある。
 さらに老朽原発美浜3号機も動かそうとしている。高浜1、2号機も
稼働している。

 「南海トラフ地震」の切迫度も高まっているとみられ、その前後には
内陸地殻内地震も多発すると考えられる。
 その中で原発のすぐ近くを通るのが、中央構造線の直ぐ側の伊方原
発、宍道断層に近い島根原発、日奈久断層系に近い川内原発、警固断層
に近い玄海原発、これら再稼働している原発についても、南海トラフ地
震等の地震により原発震災に至る危険性が高い。

 もちろん、日本海溝沿いの巨大地震や内陸地殻内地震により被災する
危険性は、六ケ所村再処理工場、同高レベル放射性廃棄物貯蔵施設、
女川原発、東海第二原発、東海再処理工場の高レベル放射性廃棄物貯蔵
施設など、沢山あることを忘れてはいけない。
 地震は止められないし、対策も限界がある。
 災害を最小限に食い止めるには、原発を「止める、冷やす、閉じ込め
る」対策を、今から実施するほかはないのである。


┏┓ 
┗■2.新聞より2つ
 └──── 

 ◆朝日川柳  西木空人選 より1句

 ・「珠洲原発」出来ていたらと背筋寒  三神玲子(東京都)
        (不向きな列島)
               (1月6日「朝日新聞」朝刊より)


 ◆【素粒子】より

 ・がれきと化した集落。津波が襲った漁港。道路は寸断。
  「壊滅状態」の珠洲市のいま。
 ・ここに20年前まで「珠洲原発」の建設計画があった。
  住民の反対で凍結されるも、過疎の進む町で「もしも原発があれ
  ば」はくすぶり続けた。
 ・「たらればの話」はせんないと言うけど。
  「もしも元日、それが稼働していたら」と考える意味は、いまある。
        (1月5日「朝日新聞」夕刊1面【素粒子】より)

────────── 
☆ひきつづき、たんぽぽ舎のメールマガジン=「地震と原発事故情報」
 へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より
 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他
 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、
 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し
 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)
 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ
 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。
 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、
   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、
 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。
 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先
 など必要事項を400文字以内でお送り下さい。
 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。
 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの
 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、
 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。
 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の
 通常アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」か、
 別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp > です。
 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合も
 あります。ご了解下さい。
────────── 
 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの
  「メルマガ:地震と原発事故情報」をご参照下さい。
 ◆メールマガジンをお送りします
  たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」(メールマガジン)を
  発信しています。
   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の
  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを
  送ってください。
   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは
  間違いの元となりますのでやめて下さい。
  登録できしだい発信致します。
 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。
 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。
  たんぽぽ舎の通常アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」か、
  別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp >へお送り下さい。
 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例が
  あります。
────────── 
一般社団法人 たんぽぽ舎  月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、
              日曜・休日はお休みです。
         〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1
                     高橋セーフビル1F
             TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
              HP http://www.tanpoposya.com/ 
               郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎
                      口座番号 00180-1-403856

Created by staff01. Last modified on 2024-01-09 18:45:01 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について