学び怒り行動する中にこそ希望が生まれる〜『未明の砦』を読んで | |||||||
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堀切さとみ 『未明の砦』(太田愛著/角川書店)は、大手自動車メーカーで働く若き労働者が、新しい組合をたちあげていく話だ。一言でいえば『現代版 自動車絶望工場』。でも希望がある。そしてとても勉強になった。 四人はある夏の出来事をきっかけに、自分たちの置かれた状況の理由を学び、行動を始める。非正規労働者がなぜ増えたのかといえば、闘いの歴史を知らない世代になったから。経歴も個性も違う四人が知恵を絞りあう姿にワクワクするが、モノいう組合をつくることがどういう影響を及ぼすのか。労働者や企業の幹部の立場だけでなく、政治家、マスコミ、警察など様々な目線からも描かれる。 若者の命を消耗品として消費するのは、特攻隊の時代も今も変わらない。尊厳という一番大事なものが、「わがまま」「なまいき」という言葉で打ち消されていく。今も残り続ける「昭和気質」、組合の中にもある男女差別、非正規だけでなく正規であっても「社員」ではなく「労働者」なのだということ。誰もが自分の姿と重ね合わせる場面があるだろう。 太田愛は相当勉強して、この小説を書いたのだと思う。参考文献の中に松元ヒロの『憲法くん』もあった。青臭いかもしれないけれど、生きるということ、闘うことの基本が溢れていた。 Created by staff01. Last modified on 2024-06-10 04:48:35 Copyright: Default |