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Free Gaza グラフィティ弾圧・再逮捕糾弾! 緊急抗議声明
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情報提供 : グラフィティ弾圧救援会

言論・表現の自由の圧殺を許さない!
FREE GAZAのメッセージで長期勾留…グラフィティ弾圧に抗議する

 ミュージシャンの関風人さんは、官公庁の掲示板や壁面に、バンクシーと同じステンシルの技法(型紙にスプレーを吹きつける)で「FREE GAZA FUCK ZIONISTS & TORY」と描いたことをもって、逮捕・勾留されています。侵略と殺戮に抗議する言論・表現の弾圧、許せません。関さんを奪還するため、皆さん、力を合わせましょう!
*写真=グラフィティの現物(「ガザ解放 シオニストとイギリス保守党 くたばれ」と書いてある)

<Free Gaza 弾圧・再逮捕糾弾! 緊急抗議声明>

 本年3月30日、関風人(せき・かぜひと)さん(ミュージシャン)は、文部科学省の掲示板にFREE GAZAと「落書き」したとして現行犯逮捕された。容疑は器物損壊罪、そして、同様の「落書き」が官公庁などで10数件確認されている、とのことである。4月2日、裁判所は10日間の勾留を決定し、その後さらに10日間、勾留を延長した。そして、その満期日の4月20日、許しがたいことに、麹町署は建造物損壊罪を追加し、再逮捕。関さんは今なお同署に勾留されており、その日数は最初の逮捕から30日間にも及ぶ。私たちは、一片の道理もない、この長期拘禁に対し、満身の怒りをもって抗議する。

 マスコミは、関さんが「落書き」をして逮捕された、と報じたが、正しくは「グラフィティ」と呼ぶべきである。グラフィティは、アメリカ発祥の、80年代初頭に全世界に伝播したストリート・カルチャーであり、関さんの描いたFREE GAZAも、バンクシーの作品も、そのカルチャーの歴史と文脈に位置する。作者の多くは誇りを持って「アーティスト」と自己規定するが、自らの行為をアートとは称さず、ヴァンダリズム(価値観の破壊)としての「落書き」である、と潔く自認している人もいる。表現者としての関さんの立ち位置がどちらであるにせよ、私たちは、その表現に対してリスペクトを込め、本来的で多義的な「グラフィティ」という語を用いたいと思う。

 関さんは、ガザ・ジェノサイドに対する悲しみと怒りに突き動かされ、非戦のメッセージを発信するため、公共のスペースで、グラフィティという表現を敢行した。私たちは、関さんの行動を全面的に支持し、心底からの連帯を表明するものである。関さんのグラフィティは、憲法21条に保障された表現の自由の具現化である。街なかに無数に存在する「落書き」(グラフティ)が等閑視される中で、関さんのグラフィティのみが問題視され、弾圧されたのは、その文言が国家権力の意に反するものだから、と断じざるをえない。関さんの行為の禁圧は、ガザ・ジェノサイドに対する抗議への弾圧に他ならない。それはまぎれもなく、国家権力による表現の自由の侵害であるとともに、侵略戦争に異を唱える言論の圧殺である。私たちは決して許さない。

 イスラエルによる凄まじい暴力と殺戮に対して、全国、全世界の人たちが、各地で連日、抗議行動に立ち上がっている。その方法は、デモ、ストライキ、スタンディング、音楽、SNSによる発信、など多種多様であり、関さんのグラフィティも、その一環をなすものである。日本政府が、憲法の平和原則を真っ向から踏みにじり、イスラエルの蛮行に加担する中、官公庁の掲示板や壁面に抗議のメッセージを可視化することは、器物損壊や建造物損壊とは全く異質の行為である。「国民」として当然の権利行使、いや人間として極めて真っ当な意見表明に他ならない。私たちは、関さんのグラフィティ表現を断固支持するとともに、権力による関さんへの弾圧を絶対に許さない。

国家権力によるグラフィティ弾圧糾弾!
麹町署はただちに関風人さんを釈放せよ!
Free Gaza!=イスラエルはパレスチナ・ガザ地区への攻撃を即刻中止しろ!

2024年4月29日 3.30 Free Gaza グラフィティ弾圧救援会

●オンライン署名のご協力を!
GAZAとグラフィティーして逮捕と長期勾留されている
アーティスト 関 風人の不起訴釈放を求めます!#FreeKazehitoSeki
オンライン署名


Created by staff01. Last modified on 2024-05-03 10:46:08 Copyright: Default

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