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遺骨が含まれた沖縄南部の土砂を埋め立て工事に使うな!〜2・6緊急防衛省交渉

堀切さとみ

 「沖縄戦の遺骨や血が含まれている土砂を、海の埋め立てに使わないでほしい」
 2月6日、衆議院第一議員会館で、沖縄戦の遺族らが防衛省を相手に交渉を行った。会場には百人以上の遺族、市民、メディアが集まる中、私はライブ配信スタッフとして参加した。
 「基地に賛成反対の問題ではない。遺骨は遺族に返すべきもの、海に捨てることは人道に反する」。39年にわたって遺骨収集に取り組んでいる具志堅隆松さんが訴える。土砂の中には米軍や日本兵の遺骨も含まれている。防衛省だってそれを知らないはずはないのだ。

 防衛省の四人は撮影禁止。遺族や国会議員、記者たちの、切なる訴えや真摯な質問にも表情ひとつ変えることなく、答えにもならない答えを繰り返した。
 四人のうち、一番の年長者も四十代くらいか。国の舵取りをすべき人間が、質問をかわす手練手管だけに修練している様子は、本当にみっともなくて破廉恥だった。組織に縛られ個人を表明できないのは百も承知。それでも諦めず、相手の懐に入り込むような質問を続ける人達に、心底感動した。

 二時間の予定が三時間になった。最後まで四人の防衛省は逃げきったが、二人の遺族が遺影を掲げて四人に迫った時は、眼をそらすことなくそれを見つめ、そのうちの1人はうっすらと涙を浮かべていたように見えた。それは希望的観測なのだろうか。
 日本という国で、人としての良心を守ることの難しさと素晴らしさの、両方をみた思いだ。

 ノーカットの長い映像だが、対話を重視する人々の粘り強さ。ぜひご覧いただきたいと思う。

全編動画(180分)→https://www.youtube.com/watch?v=Vox98ucszz4


Created by staff01. Last modified on 2024-02-10 12:01:32 Copyright: Default

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