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「LGBTQ+臨時国会〜理解ではなく差別の禁止を!」緊急院内集会に参加して

笠原眞弓

 岸田首相の同性婚を認めたら社会が変わる発言の後の荒井勝喜秘書官のLBGTQに対する差 別的発言と、即刻の更迭があった。それを受けてのLGBTQ+の人権を守る法整備を求める緊 急集会が2月14日、参議院会館で行われた。

 参加者は国会議員の21名を含め会場200名、オンライン参加を含めると500以上だったとか 。何しろ驚いたのは、この集会を呼びかけた2月8日から13日のわずか5日間で31団体が参加 したこと。「岸田政権にLGBTQ法整備を求める有志」で始めた署名も数日のうちに賛同者が 53273人(現在も増え続けているとか)に達したこと。 (署名ページ https://www.change.org/protect_lgbtq_rights) ろう者のグループもあって、ものすごい勢いで手話通訳をしていたこと。それこそ「すべ ての人の人権としてLBGTQ+を認める」ことの意味を実感した。

 浅沼智也さんの経験から始まり、サブタイトルにあるように「理解ではなく差別の禁止を 」の意味について強く訴えた。次々に登壇する当事者の話を聞くうちに、その強い訴えの 意味が私の体内に沁み込んでいったのだった。つまり、この問題は、基本的人権であると いうこと。基本的人権とは「憲法で保障されている、誰でもが持っている権利であること 」なのだから、他人がどうのこうのということではないということが、沁み込んできた。 ついいいことのように思ってしまう「まず理解して」ではないを骨身にしみて思った。

 会場には200名以上(配信を含めると500名以上)の参加で熱気を帯び、岸田首相がいみじ くも言った「世の中変わって」しまったと思ったのだった。国会議員21名(秘書15名を含 む)の参加があり、社民党の福島みずほさん、れいわ新選組の櫛渕万理さん、公明党の谷 合正明さんなど、入れ替わりご自身の意見を語った。

 最後に共同声明が読み上げられ、採択された。

★この問題を考えるとき、私の個人的経験としてとても許せないことをどうしても思い出 すのだ。

 ある作業グループ参加していたが、その中の1人の男性が、ある日自分は女性だといった 。同じ仲間の女性のお連れ合いとも話し合ってのカミングアウトだった。私はすんなりそ うなのねと思った。ところが仲間の男性の1人が、本人のいないところで「気持ち悪い」 といったのだ。私はびっくりしたと同時に、侮辱された気持ちになった。その言葉がなぜ 出たのかと思いつつ、この人は女性を人格として見ていない、対等な人間として認識して いない、もう友だちとは言えないと傷つけられた気持ちになった。もちろん私がである。 10年以上前の話である。カミングアウトした人とのエピソードは他にもあるが、いつの間 にか離れていった。でもその人が、私に残してくれた新しい「気づき」や「物の見方」は 大きかった。この問題を「自分事として考える」手がかりになったのだった。感謝してい る。そんな思いを抱きながら、皆さんの想いが溢れ出しているタイムリミットギリギリの ホールを退室して夜道を急いだ。


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