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９条改憲阻止の会 メール通信 20220731
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安倍元首相の国葬に反対する国会前行動の呼びかけ

　安倍元首相の国葬に反対する国会前行動を行うことを提案します。

　国葬に反対する国会前行動　８月３日（水）正午〜　参議院議員会館前

　国会がはじまる８月３日正午から参議院議員会館前で国葬反対の声を上げま
す。プラカードなど国葬反対を明示するものをもってお集まりください。　

　「安倍改憲」に危機を感じて９条改憲阻止の会の運動は始まりました。「安
倍改憲」の企みは進められ、2014年には集団自衛権を認める閣議決定が、2015
年には安保法が成立しました。7月の参議院議員選挙では憲法改正をめざす政
党の議員が3/2を占め、憲法改正の条件がさらに整いつつあります。
そんななか、7月8日、改憲の議論をリードしてきた安倍元首相が選挙応援中に
手製の銃で射殺されました。そして、安倍元首相の国葬を9月27日にが行うこ
とが7月22日に閣議決定されました。９条改憲に反対してきた私たちが、国葬
に反対するのはあたりまえのことと言えると思いますが、たとえ、安倍元首相
のめざしたものが私たちと同じものだったとしても国葬には反対します。国葬
そのものを否定すべきだと考えるからです。人の死を悼むこと、弔うことは人
それぞれの心の持ち方に属することです。弔意は強制されるものであってはな
りません。「とむらい」はそれぞれの宗教観に密接に関わります。国がこれを
強制してはならないのは言うまでもありません。安倍元首相の葬儀を国葬とし
て執り行うとなれば、「とむらい」を国民に強要するものとなります。宗教の
自由を保障した憲法に反します。。
　私たちは1947年に国葬令が廃止されたことを思い出すべきでしょう。国葬が
日本国憲法にふさわしくないから国葬令が廃止されたと考えるのが自然です。
それを復させようというのなら、国会での慎重な議論が必要です。野党の要求
があるにもかかわらず、岸田内閣はそれに応ぜず、閣議で国葬を決定してしま
いました。翻ってみれば、集団自衛権の閣議決定をはじめとして、本来国会の
論議を経て実施されるべきことが内閣によって強行されることが横行するよう
になったのは安倍内閣の時代からです。法律の根拠のない国葬が国会をないが
しろにして閣議決定されたことも国葬に反対する理由の一つです。
　反対の理由はもうひとつあります。森友にはじまり桜に至る政権私物化を行
い専制政治への歩みを進めた安倍元総理を、国をあげて弔うことへの疑問です。
安倍元首相は、安倍元総理は民主主義を守ったかのように賛美するむきがあり
ますが、むしろ、民主主義を破壊したと言えるのではないでしょうか。森友問
題では、権力を自分の都合の良いように行使したことが明らかになりました。
そして、悪事をもみ消すために近畿財務局で文書改ざんが行われました。この
とき、公務員としての良心と上司の指示の板挟みになった赤木俊夫さんは自
死を選んでいます。このことを忘れることはできません。権力の恣意的な行使
が行われただけでなく、それを隠蔽する過程で尊い命が失われたのです。
　国葬そのものが違憲であること、いまだに安倍元総理のさまざまな権力の恣
意的行使について明らかにされないままであること、安倍元総理が強引に進め
てきた９条改憲に反対であること、この３つの理由から国葬に反対します。

2022年7月31日 原　秀介
（本来であれば運営委員会で議論のうえ、提案すべきですが、国会召集日に
行動することが必要と考え、僭越ながら緊急に個人として提案させていただき
ます。ご了承ください。）
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