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＊レイバーネットMLから

小泉雅英です。

先週末(2/12)、大田区民プラザで、映画「不安の正体〜精神障害者グループホームと地域
」の上映とシンポジウムにも参加した。シンポジウムの報告は、いずれ出されると思うが
、映画の感想を少し記しておきたい。
精神の病を抱えて生きる人たちの苦労は、本人の他には、なかなか理解できない。彼らに
寄り添う家族も、最も近い関係でありながら、それが本人にとり良くも悪くも、両面の影
響があり、簡単ではないのだ。この映画は、そうした当事者が、自立を目指し、生きる場
を求めて、集団で暮らす一つの形を記録している。
グループホームとは、どんなものなのか、私も知らなかったが、この映画を観て、理解が
深まった。それにしても、こうしたホームの建設に反対する地域の人たちがいかに多いか
、改めて知った。彼らの殆どは、「精神障害者」と聞いただけで、自分たちの子どもや生
活に危険をもたらす、という予断と偏見に基づき、差別的言辞を吐き、地域を守ると称し
、反対行動をしている。この映画では、そうした、多様性を受け入れない、この国の現実
が捉えられている。全ての人に観てもらいたいドキュメンタリー映画だ。監督は飯田基晴
さん。

2021年／日本語／16:9／65分
企画：池原毅和 企画協力：三橋良子
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