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戦争反対!命がだいじ!9条いかせ!〜2022葛飾憲法の集い

 4月17日(日)午後1時、葛飾区亀有の駅前公園、リリオパークに太鼓やカネの音が鳴り響きました。「トッケビ プンムル」による韓国の民俗芸能の演奏でオープンした「戦争反対!命がだいじ!9条いかせ!2022葛飾憲法の集い」。

 主催者を代表して山口良雄さんが「今日の集いでゲストのお話やリレートークなど聞きながら、今後どうやったら憲法が守れるか、平和な世の中にしていけるか、考えていきたい」とあいさつ。

 ゲストスピーカーの菱山南帆子さんは「今憲法は危機に立たされている。憲法審査会が開かれているが、毎週行われ、改憲の方向に進んでいる。憲法を使ったことがないと言う議員や、憲法を知らない議員が憲法を変えようとしている。許せない。今ウクライナでは、残虐な行為が起きている。戦争でたくさんの人を殺した兵士たちは、日常に戻ってどんな気持ちで生きるのか。戦争は始まったら止まらない。だから始めてはいけない。『戦争反対』を言うことはとても大事だと実感している。また戦時下で性暴力が行われていることも明らかになっている。命を奪うだけでなく、魂の殺人までが起きている。これが戦争なんだと思う。こんな時に核シェアリングだとか改憲とか軍拡をしようとしている。一体日本人は何を学んできたのかと思う。私たちはこれからも運動を拡げ、生かしていくためにも、悲壮感というような軍国主義につながりかねないものとは手を切った楽しく、明るく、持続可能な運動を提案していかなければならないと思う。世論をしっかり盛り上げて、参議院選挙に勝つ、憲法改悪を阻止する。そのような闘いを地域から、足元から巻き起こしていこう」とアピール。的確でわかりやすく、明るいお話に、会場から大きな拍手が起こりました。

 リレートークでは、憲法を生かす会・葛飾や、東海第2原発の危険を訴え脱原発の活動を続ける「ひろば葛飾から」、たまり場カフェ、亀の子9条の会、松戸「沖縄とつながろう!」実行委、尾澤孝司さんを支える会、平和を願う市民たちから発言がありました。 亀の子9条の会の方は、「日本国憲法は、全世界の国民が平和に生存する権利をもうたっている。戦争を起こさない外交努力が必要だ。今こそ憲法が必要だ」と訴えました。尾澤孝司さんは、昨年の不当逮捕、労働運動・日韓連帯運動への弾圧について話し、地域で支援してくれる人々に感謝しました。そして、さいたま地裁に対する公正な「無罪判決」を求める署名へのご協力を訴えました。

 リレートークの途中には、ジョニーHさんの歌と、與儀睦美さんの琉球舞踊がありました。平和外交の手段としてつくられたという琉球舞踊は、優雅さの中に力強さがありました。與儀さんは、「今年は、沖縄復帰50年になるが、50年で沖縄の基地は増えている。復帰した時は58.7%だったのに、現在は70.3%になっている。政府は宮古島、石垣島にミサイル基地をつくり標的となるような政策をしている。防衛予算の増大に反対。憲法改悪に反対」と訴えました。 「集会宣言案」が読み上げられ、拍手で採択されました。宣言は、日本政府に送る予定です。

 閉会あいさつで実行委の木原さんは「東アジアの人々にとって脅威は日本政府だ。莫大な軍事費を使って沖縄にミサイルを配備し、辺野古に基地をつくり、先制攻撃をする態勢をつくる。国内では労働運動や市民運動に対する弾圧を強めている。私たちは国と国の対立に巻き込まれてはならない。私たちは平和を求める世界の人々と手を組み、憲法の前文・9条をいかそう」と訴えました。 参加者は154名でした。(尾澤邦子)

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戦争反対!命がだいじ!9条いかせ! 2022葛飾憲法の集い 宣言

 2月24日から始まったロシアのウクライナへの軍事侵攻は、戦争がどれほど残酷なものかを見せつけています。人が人を殺し、武力で問題解決を図る戦争は、やってはいけません。すぐに停戦しなければなりません。米国、NATOも武器供与をやめるべきです。武力で平和はつくれません。

 日本政府とマスコミは「ロシアの脅威」を煽っています。そして一部の政治家は「軍備の増強」や「憲法9条を変えよう」とか、「核シェアリング(核共有)」などと言い、平和に逆行しています。憲法を守らなければならない立場の政治家から、このような発言が出ることを、危惧します。私たちは「戦争しない」と約束した日本国憲法を持っています。アジアの国々を侵略し、虐殺を行い、そして原爆で被爆した第ニ次世界大戦の反省の上に立ち、「二度と戦争をしない」という誓いのもとにつくられた「戦争放棄」の日本国憲法。私たちはこの「憲法9条」を、誇りをもっていかし、広めていきたいと思います。

 「台湾有事」を口実にして、琉球諸島の島々にミサイルが配備され、戦争準備が始まっています。奄美・沖縄・石垣・宮古・与那国島の人々は、島々が戦場にさせられる恐怖と、どこにどうやって逃げたらいいのかという不安にかられています。米軍基地建設のための辺野古の海の埋め立ては、沖縄の人々の声を無視して進められています。

 東電福島原発の事故は、いまだに放射能が漏れ続けています。被害を受けた人々への補償は不十分であり、甲状腺がんなど健康被害も深刻です。にもかかわらずこの国は原発の再稼働をすすめています。このような状況では、安心して暮らせません。

 私たちは日本政府に要求します。
•憲法第9条を世界に発信し、戦争の即時停戦を訴えてください。
•憲法を変えるのではなく、現憲法の平和・人権・民主主義が生かされる政治を実現してください。
•琉球諸島への自衛隊ミサイル配備、辺野古新基地建設を中止してください。
•危険で避難計画が作成できない原発の再稼働をやめてください。
•核兵器禁止条約に日本も参加し批准してください。
•防衛費の増大に歯止めをかけ、軍拡ではなく軍縮に舵を切ってください。

 本日、2022葛飾憲法の集いに集まった私たちは、私たちの思いが政府に届くように、共に声を上げます。戦争反対!命がだいじ!9条いかせ!

 以上、宣言します。

2022年4月17日 2022葛飾憲法の集い参加者一同


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