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憲法9条を変えないでください!〜「2021葛飾憲法集会」開かれる

 4月17日(土)午後1時、どんよりとした今にも降りだしそうなお天気の中、平和への熱 い思いを抱く人々が、JR亀有駅前の公園「リリオパーク」に集まりました。
 前日からの「雨予報」で、人々の集まりはよくありませんでしたが、集会はとてもよか ったです。

 オープニングは「トッケビ プンムル」のにぎやかな演奏。鐘太鼓の音が会場いっぱい に響き渡り、元気をいただきました。

 主催者あいさつで、共同代表の山口良雄さんは「コロナ禍ではあるが、憲法のことを考 えるのは大事なので、今年こそと準備してきた。2月13日にはプレイベントとして弁護士 の伊藤真さんの講演会を行い、憲法への理解を深めることができた。今日のこの集いで、 憲法について語り合い、憲法を守る取り組みを進めて行けたらと思っている」と話しまし た。

 主に葛飾区内で活動する団体・個人のリレートークを中心に進められました。「戦争協 力にNO!葛飾ネットワーク」の井上悦子さんは、今年1月核兵器禁止条約が発効したこと に触れ「ヒバクシャのみなさんが世界に訴えてきた。世界の核兵器をなくしていくために 、日本はまず批准しなければならない」と訴えました。東海第二原発を再稼働させないよ うにと活動する「ひろば葛飾から」の白倉真弓さんは、葛飾区議会に請願を行ったことや 、3月18日の水戸地裁での「運転差し止め」の判決が出たことなどを話しました。そして 「菅政権は今、トリチウム汚染水を海に捨てようとしている」と、国会前に抗議に行った ことを話し「声を上げよう」と訴えました。

 「トッケビ プンムル」の在日の方のお話には、深く共鳴しました。「私は戦後東京で生 まれた。日本の学校に通った。小学校に入ったとたん、私はこの国の者ではないことを知 った。自己主張をしてはいけない、この国では外国人は我慢しなくちゃいけないと思わさ れてきた。だから私は日本の憲法には守られないと思ってきた。だけど憲法学者が語るに は、『国民』と書いてあるけれども、それは日本に住んでいるすべての人を対象にしてい るんだと、全ての人の人権を守るのが日本の憲法だと言ってくれた。だから私は憲法集会 に、ここ何年も参加するようになっている。だれもが命を大切にする場、だれでも共に楽 しく平和に、命を守りながらお互いに手を取り合って生きてゆく、そんな社会を願ってい る」と。

 高校教員の松山さんからの報告では「学校現場は言論統制もかなり進んでいる。日の丸 ・君が代強制をはじめとして、かなりひどいことが起こっている。小学校の教室に『平和 』と書いた紙を貼ったところ、校長から『はがせ』と言われたことがあったそうだ」との ことでした。

 会場から手を上げ、元気よく発言した「かめの子9条の会」の小野さんは、亀有地区で の9の日街頭活動や、3の日の「スガ政権を許さない!」スタンディングについて話しまし た。そして「個人的には、沖縄に何度も行き、その実態を伝えさせてもらっている。私た ち本土に住む人間が沖縄に目を向け声を上げて、菅政権に圧力をかけること、沖縄と共に やっていく必要があると思う。それだけの負担を沖縄にかけてきた。関心をもっていこう 」と訴えました。

 他に「憲法を生かす会・葛飾」「たまり場カフェ」「水元地域の元教師、父母、住民の 有志の会」「葛飾教職員9条の会」や個人の方々からの発言がありました。

 平和活動家の右田隆さんは、迫力のあるパフォーマンスで反戦・平和を訴えてくれまし た。

 集会宣言を読み上げ、採択しました。「憲法9条を変えないでください」「憲法の平和 ・人権・民主主義が生かされる政治を実現してください」「沖縄の民意を受け止め辺野古 の埋め立てを中止してください」「核兵器禁止条約に日本も参加、批准してください」と いう要求を込めた集会宣言は、日本政府に送ることを確認しました。

 閉会あいさつの後、亀有駅を一周するパレードを行いました。(尾澤邦子)


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