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韓国サンケン労組を支援する会 10月22日第7回木曜行動報告

社長宅抗議訪問行動の報告10月18日

<和田社長自宅訪問、しかし留守だった>

10月18日、サンケン電気和田社長宅を訪問した。韓国サンケンの解散問題で和田社長と面談したいとインターホンを通じて話しかけると妻らしき家族が社長は出張中であるといい、いつ帰るのかと聞くと今日は帰らないと答え、以降応答がなかった。

やむを得ないので韓国サンケン労組のキムウニョン副支会長の会社の解散撤回を求める誠意の籠った和田社長宛ての手紙を読み上げ、郵便受けに投かんした。そしてインターネットを通して、キムウニョンさんをはじめ、オヘジン分会長、ペクウンジュさんなど韓国サンケン労組のメンバーが次々と和田社長へ「私たちにも家族がいるのだ、私たちも幸せに暮らしたい、私たちは工場へ戻り働きたいだけだ」と復職以降の経過を述べ、解散の不当性を訴え、解散の撤回と工場の正常化を要求した。そうした中で「通報があった」とパトカーと警官3人と、後から私服1名がやってきたが、参加した仲間たちが大分手前で対応してくれたので、社長への呼びかけには影響がなかった。警察とは別にカードマン1名が連絡があったといって車でやってきて介入しようとした。

その後参加した支援する会のメンバー2人がそれぞれ、労働者の権利を認めない、労働組合を嫌悪し、労働組合つぶしを行っているサンケン電気を許さない、最後まで共に闘いっていくことを明らかにして、社長宅訪問行動を終了し、周辺住民へのビラ配布を手分けして、田無駅に移動した。

田無駅では、先に西東京市の市議の方が宣伝活動をしていので事情を話し、場所をすみ分けて市民に対する宣伝活動を行った。ここでもネットで韓国と繋ぎ、日韓が交互に、韓国サンケンの会社解散が、組合つぶしをねらったものであること、計画的に作られた赤字による偽装解散であること、コロナを利用した攻撃であることなどを市民にアピールした。ビラを受け取る人もチラホラいてまた話しかけてくる人もいて市民の反応も悪くなかった。少し時間オーバーで1時過ぎまで宣伝活動をしてこの日の行動を終了した。

<ソウルへ上京闘争、社長自宅訪問など>

韓国では、地元の昌原市を中心に慶南地方で支援の輪が広がり、またソウルへの上京闘争など闘いを強化しています。 民主労総、金属労組傘下の組合を中心に「韓国サンケン清算撤回労働者生存権保障慶南対策委員会」が結成され10月15日から毎週木曜夕方に昌原市内をデモ行進が行われ、22日にも行われました。

韓国サンケン工場前にテント座り込みを開始してから100日が経過した10月21日には、赤ちゃんの出生100日祭にちなんで、これまで100日間闘いを果敢に継続したことを確認し、これからも継続して頑張り闘いに勝利しようという誓いを新たにしようという意味を込めて、釜山の領事館に対して、慶南対策委員会が闘争開始100日のデモと集会を行いました。

更に韓国サンケン労組では、21日からソウルにある韓国サンケン社長自宅訪問、販売会社のサンケンコリア、国会、日本大使館、労務社に対する抗議を行うために4人一組で無期限のソウル上京闘争を行っています。

第一陣として、キムウニョン副支会長、ペクウンジュ教育宣伝部長、朴ジョンピルさん、キムヒョンジンさんが出発した。広いソウルの中で、分担して一人デモの形でそれぞれの目標に対して宣伝物を立ててスタンディングをしています。なかなか困難な闘いですが、元気に闘っています。

<日本と韓国(馬山、ソウル)3か所をネットで結び熱い抗議のアピール>

10月22日、第7回目の木曜行動が行われた。朝出勤時のサンケン電気本社前、その後の志木駅南口、池袋東口東京事務所前での昼休み集会と、それぞれ30人から40人、延べ50人が参加し抗議・宣伝行動が行われた。

韓国からは、今回キムウニョン副支会長ら4名がソウルに上京し、ソウルにある韓国サンケンの社長宅などに対する抗議行動をしているために、韓国サンケン労組がある馬山とソウルの2か所からネットを通じて抗議の声を送った。馬山からはキム・ヒョンガンさん、オ・ヘジンさん、ソウルからはペクウンジュさん、キム・ウニョンさんがネットを通してアピールした。

韓国サンケン労組のネットを通じたアピールをメインに、労組、争議団、支援する市民など多くの人が参加し、各所で1時間づつ、支援する会のニュースを配布しながら熱いアピールと宣伝行動が行われた。

本社前では、郵政ユニオンの内田さん挨拶で始まった。途中4年前の闘いでも連帯してくれた元新座市議の方が発言し、最後に21年も闘い続ける旭ダイヤ争議の仲間が締めくくりの発言をして、シュプレヒコールを本社に向けてぶつけた。 キムウニョンさんは「和田社長は撤回をしろ。日本の支援する人々と話し合え。我々はしんどいが、勝つまで最後まで闘う。必ず工場に戻る」と闘う決意を述べた。

<志木駅前で地元の人もアピール>

志木駅前では、韓国からのアピールの合間に地元の「連帯する埼玉市民の会」のSさん、Oさんと、所沢労音の方などが「労働者にも生活があると」サンケン電気に早期の解決を求めるアピールを行った。また新座在住の歌手ジョニーHさんが、サンケン電気の社長を皮肉る新曲を披露して市民に韓国サンケンの解散撤回を訴えた。

ネットを通して馬山からは韓国サンケン労組のキムヒョンガンさん、オヘジン支会長、ソウルからはペクウンジュ宣伝部長、キムウニョン副支会長が、サンケン電気の今回の会社解散は労働組合に対する嫌悪から始まった。労働者には労働組合を作る権利があり、活動する権利がある。会社は組合と話し合い清算を直ちに撤回すべきだ」と訴えた。

<池袋・東京事務所要請行動>

池袋・東京事務所を訪問すると既に総務課長のA氏が待っていて代表団と事務所の中で話した。韓国からはネットを通してオヘジン支会長が、今回の解散はサンケン電気の経営陣が決めたからサンケン電気の社長に責任がある。日本の支援する会と話してくれと求めた。しかしA課長は韓国の社長と話をしてくれという。解散について韓国の社長も知らないことだというとそんなことはないだろういうので、良く調べてくれと要求した。今回も前回同様、A氏は、ここは交渉する所や窓口でなく、営業部門なので交渉できる立場の人はいない、責任ある上司や経営陣に伝えてほしいということについても、できないというばかり。しかし代表団は、今日の話は必ず上層部や経営陣に伝えてほしいと求め、来週もまた来ると告げて退出した。

<池袋・東京事務所前昼休み集会>

「連帯する埼玉市民の会」の方をはじめ、解雇攻撃と闘っている連帯労組武蔵学園、学研ふじせ労働組合、ユナイテッド航空争議団支援の集会デモのアピールなど、さまざまな労組、争議団、市民団体が発言した。また歌手のジョニーHさんが、ここでもサンケン電気の社長を皮肉る新曲を含めて韓国語を交えて4曲を披露して市民に韓国サンケンの解散撤回を歌でアピールした。最後に韓国から支会長のオヘジンさんが話し合いに応じないサンケン電気の経営陣を糾弾するピールをして、シュプレヒコールで締めくくった。


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