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「賃金なくして家賃なし」怒りはピーク!〜アメリカ史上に残るメーデー

米国では5月1日、アマゾンやウォルマートといった大企業の労働者らがゼネラル・ストライキを実施し、行動はロサンゼルス、ニューヨーク、シアトル、ミネアポリス、スタテン島、コロラド州デンバー市、テキサス州オースティン市、フィラデルフィア、ワシントンDCに広がり、20万軒の家賃の支払い停止を求めるストや経済補償を求める行動も合流しました。

アメリカでは、この6週間で3,000万人が失業手当を申請し、賃借人の8〜31%は4月1日に家賃を支払うことができませんでした。5月1日の「レントストライキ」では、これらの人々に加え、5月以降も家賃が支払えない人々が参加し、大きなインパクトを与えました。さらに、何千人もの人々が「キャラバン」抗議という、複数の車がキャラバンを結成し、それぞれの車体にストライキについての説明文を取り付け、街を非常にゆっくりと走行し通行人にアピールするという抗議活動を展開しました。

Walmart、Target、Trader Joe’s、Whole Foods、およびFedExの労働者や多くの市民は、キャラバン抗議、建物や橋に抗議メッセージを表示するバナー抗議、死亡している状態を模倣した抗議、道路の遮断、ボイコット、労働者のストライキなど、さまざまな種類の抗議活動に参加しました。また、今回のコロナ不況により、アマゾンで働く500人のホワイトカラーがブルーカラーと団結し、「シックアウト」(病欠ストライキ)を行うという非常に珍しい現象も起きました。

イリノイ州の介護スタッフ、ニューヨークの看護師らは、メーデーの前からすでにストライキを行っていました。コロナ不況により生まれたこれらの抗議活動は「山猫ストライキ」という組合当局からの承認を得ていない自発的なストライキです。

新型コロナウィルス感染の恐怖が世界中を覆う中、米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏の保有資産はコロナ需要の増大に伴い、1380億ドル(約14.8兆円)に増大したとされています。その反面、労働力を搾取され低賃金で働くアマゾン従業員は、安全対策や賃金アップを求めてストライキを起こしました。

ニューヨーク市スタテン島の倉庫でマネージャー業務に従事していた元従業員のクリス・スモールズ氏は、コロナ感染危機による安全対策を会社側に求め、ストライキを主導したことにより3月に解雇されました。同氏がアマゾンのCEO、ジェフ・ベゾス氏に宛てた手紙がガーディアン新聞に掲載され、アマゾン労働者のストライキ弾圧が表面化しました。

また、アマゾンの元従業員であり、地球温暖化対策に取り組むエミリー・カニンガム氏もホワイトカラーに属していましたが、アマゾンの物流倉庫で働く従業員が感染の危険に晒されているとツイートし、ブルーカラーの劣悪な労働環境を暴露したため、その1時間後に解雇されました。同氏は「COVIDも気候危機もどこにも行きません。私たちは歴史の中で重要な瞬間にいると感じています。より多くの人々が立ち上がるのを見ることになるでしょう。」と述べています。

アメリカで働く全ての労働者に最低賃金15ドルの保証を獲得したシアトル市市会議員のクシャマ・スワント氏、そして労働者の安全と地域社会での相互扶助のネットワーク推進を図るコーペレーション・ジャクソンの創始者カリ・アクノ氏は、2020年5月1日の国際労働者の日に、アメリカ国内の労働者に強固な連帯と団結により組織化されたストライキをするよう呼びかけました。また、バーニー・サンダース氏も#MayDay2020ストライキ運動を支持すると表明しました。

アメリカ国民の疲弊と怒りは最高潮に達しています。この波はアメリカ全土を覆い、未曾有のストライキが歴史に記されることになるでしょう。

ロサンゼルスのすばらしい写真が以下のサイトにたくさんあります: https://www.dailymail.co.uk/news/article-8280353/Rent-strikes-Texas-22-people-arrested-thousands-tenants-demand-end-monthly-dues.html

ワールド・ビヨンド・ウォー
日本支部長 ジョセフ・エサティエ
愛知連帯ユニオン所属
2020年5月3日


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