第31回多田謡子反権力人権賞受賞者が決定、12/14に発表会 | |||||||
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多田謡子反権力人権基金の久下です。 夭折した多田謡子弁護士(写真)の遺産をもとに、友人たちで運営している多田謡子反権力人権基金は、第31回の受賞者を決定し12月14日 に受賞発表会を行います。 基金についての詳細は下記サイトでごらんになれます。 http://tadayoko.net ------------------------------------------------- 1.第31回多田謡子反権力人権賞受賞者の決定 2019年10月下旬の運営委員会において、20団体・個人の推薦 候補者の中から下記の方々が第31回受賞者に決定されました。受賞者 の方々には多田謡子の著作「私の敵が見えてきた」ならびに賞金20万 円が贈呈され、12月14日(土)の受賞発表会で講演していただきま す。 ● 関西救援連絡センター(弾圧に反対し冤罪と闘う救援運動) ● 反天皇制運動連絡会 (反天皇制運動) ● エリザベス・アルオリオ・オブエザさん (非人間的な入管行政との闘い) 2.受賞発表会の開催 受賞者の皆さんをお迎えして、12月14日(土)、東京・連合会館 において受賞発表会を開催します。受賞者の方々には講演をお願いして います。本年も多数の皆さんのご参加をお待ちしております。 (1)日時 2019年12月14日(土) 午後2時から5時まで (2)会場 東京都千代田区神田駿河台3−2−11 連合会館4階402号室(参加費無料) TEL 03−3253−1771 ※例年と同会場ですがフロアが4階に変更です。ご注意下さい。 (3)議事 1. 活動経過報告 2. 選考経過の報告 3. 受賞者の講演 4. 反権力人権賞の贈呈 3.受賞者を囲むパーティー 受賞発表会の終了後、引き続き同じ会場で、受賞者を囲んで懇親会を 開催します。参加費は無料です。パーティーのみのご参加も歓迎いたし ます。(午後5時から7時を予定) ----------------------------------------------- 第31回多田謡子反権力人権賞受賞者選考理由 ● 関西救援連絡センター (弾圧に反対し冤罪と闘う救援運動) 関西救援連絡センターは、学園闘争や釜ヶ崎暴動などで逮捕者が頻出 していた1960年代末、東京の救援連絡センターに呼応して「結成の 呼びかけ」が出され、1969年10月8日、関西救援連絡センター(準) として活動を開始しました。 結成直後の69年11月13日、佐藤訪米阻止闘争で扇町公園で逮捕 された糟谷孝幸さんが死亡した事件では真相究明活動を、70年代半ば の11.22事件(在日韓国人学生がスパイ容疑で多数逮捕された)で は救援運動を、鈴木国男氏の大阪拘置所での凍死事件では事実解明の闘 いなどを担い、2000年以降も赤軍派関連の逮捕やガサに抗するなど、 関西地区での反弾圧・救援運動を続けています。 現在、専従者はおらず、仕事を持つ事務局員が分担して活動していま すが、関西では人民新聞社や、連帯労組関西地区生コン支部へのたび重 なる弾圧も続いています。反原発運動やレイシストとの闘いでの逮捕、 死刑の強行や冤罪の発生など、救援対策が求められるさまざまな要請に 取り組み、地域に根ざした通信を発行して弾圧や裁判などの情報を発信 し、関西の地で反弾圧・救援運動を担い続けてきた関西救援連絡センター に多田謡子反権力人権賞を贈ります。 ● 反天皇制運動連絡会 (反天皇制運動) 反天皇制運動連絡会は、1984年に発足し、89年1月の昭和天皇 死去にあたっては、自粛と哀悼の意の強制を拒否し、1年に及ぶ「天皇 代替わり」の国家行為に反対して、果敢に街頭に出て闘いました。30 年後の2019年、「天皇の生前退位」と称し、安倍政権が膨大な国家 予算を浪費して行う、神道にもとづく天皇家の宗教行為と、「令和」へ の改元祝賀キャンペーンに対しても、「象徴天皇制」を推進する与党・野 党、マスコミ、「国民世論」といった魔物に立ち向かい、反天皇制の旗 印を鮮明にして闘っています。 敗戦と旧連合国・米国の占領をへて成立した現在の日本国と「象徴天 皇制」は、1945年8月15日以前に大日本帝国が犯した戦争責任か ら決して逃れることはできません。そして、これまでよりひとまわり広 範な人びと、500人を超える参加者で行われた10・22天皇即位式 反対デモで、まったく無防備な参加者3人が不当逮捕される事態が示し ているように、天皇制が暴力と弾圧とともにあったのは戦前だけではあ りません。「象徴天皇制」との闘いを回避する姿勢を拒否し、天皇制反 対の鮮明な旗を掲げて闘い続ける反天皇制運動連絡会に、多田謡子反権 力人権賞を贈ります。 ● エリザベス・アルオリオ・オブエザさん (非人間的な入管行政との闘い) 全国各地の入管施設に収容されている非正規移民や庇護希望の外国人 ら200人近くが、非人間的な取り扱いや長期収容の改善を求めてハン ストに入り、自殺者や餓死者まで出ている。そんな中、ナイジェリア生 まれのエリザベスさんは、毎日のように地元・牛久の東日本入管センター や品川、横浜、名古屋、大村などの入管センターに通い、被収容者に面 会し、励まし、共に祈り、一方で収容所内での劣悪な環境を社会に訴え る活動を20年以上続けてきた。 エリザベスさんはナイジェリアの少数民族出身で、今も続く悪慣習 =女性性器切除(FGM)の強制を逃れるため、教師の母の勧めもあっ て17歳で家を出て自立し、23歳で単身来日。工場などで働いていた が、2011年1月、超過滞在で逮捕され、収監中に難民申請。仮放免 中に裁判で敗訴し、16年10月には再び約1年間、収監され、現在も 仮放免中だ。市民団体からの支援などで生活を維持しつつ、県外移動に も許可が必要な監視環境の中で、かつて自身がいた収容所の高い壁の外 から「きょうも来たよ、仲間たち。みんな愛しているよ」と呼びかけ続 ける。 その崇高な魂の活動を支持し守るために、本基金の人権賞を贈ります。 →エリザベスさんの動画(10分) Created by staff01. Last modified on 2019-10-31 21:41:14 Copyright: Default |