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『家族を想うとき』全国的な大ヒットスタート〜83歳の名匠の怒りが日本の観客を突き刺す

 ケン・ローチ監督最新作『家族を想うとき』を 12/13(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開中だが、大ヒットのきざしだ。ヒューマントラストシネマ有楽町では、週末に、計12回の上映のうち6回が満席。新宿武蔵野館でも同様に計10回のうち4回が満席となったほか、横浜ジャック&ベティ、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座など多くの劇場で、100人を超える入場者となる回が続出するなど、東京に偏らない全国的なヒットでスタートした。土日2日間では動員5,566人、興収7,551,650円を記録。これは、『わたしは、ダニエル・ブレイク』の3連休オープニング対比で動員95%、興収100%となり、前作以上に高い意欲度が伺える興行となっている。


*photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

 上映後の満足度も非常に高く、Filmarksの「初日満足度ランキング」で本作が堂々の1位にランクイン。 Twitterの感想では「コンビニのフランチャイズオーナー問題だったり、配達員の労働問題だったり、働き方、稼ぎ方が多様化している日本でも絶対に観られるべき一本。的確な演出と、貧困層を描くケン・ローチの胆力がすごい」「あまりに客観視しづらい救われぬ労働者の有様は、今の日本と重なり過ぎて抉られる。同監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』も散々やられたけど、コレはさらに怒りを感じる。決して他人事じゃないよホント」などの熱い感想が続出している。

 日々マスコミで取り上げられている「名ばかり個人事業主」のコンビニフランチャイズ問題や、先日ユニオンが結成されたウーバーイーツの働き方など、今の日本で起こっている“働き方の問題”とリンクし、まさにタイムリーなテーマを描いていることから、前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』よりも、映画の問題を身近なものとして感じている声が多く、今後も良質な口コミが上がり、幅広い映画ファンに拡がっていくと予想される。(情報提供=配給会社ロングライド)

★映画公式サイト
★レイバーネットTV「木下昌明の解説」


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