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ずたずたにされた人々の暮らし〜完成近づく八ッ場ダム

 7月24、25日、ふるさと群馬にお墓参りに行き、ずっと気になっていた八ッ場ダムの建設現場に行ってみた。こどもの頃よく家族で出かけた川原湯温泉は、八ッ場ダム建設でずたずたにされてしまった。


*移設した川原湯温泉と水没地

 1952年にダム調査が始まったが、地元は猛反対だった。川原湯温泉は800年の歴史があり、情緒あふれる街並みは人々に愛され、地域の人たちの社交場であり、とてもにぎわっていた。それが、事前の説明や相談もなく、突然ダム建設が通告されたのだから、地元の人びとが怒るのは当然だった。土地・家屋・仕事・地域の絆など、生活の基盤全てがダム湖に沈んでしまう。反対運動が起こり、長く激しく闘われた。しかし切り崩し、懐柔策、金が飛び、反対運動は抑えられてしまった。


*道の駅八ッ場ふるさと館の展示

 ダム本体の工事が始まったのは2015年になってからだ。いったい誰のための何のための工事なのか。道の駅八ッ場ふるさと館に、ダム建設の経緯が写真と年表でまとめられていた。そこには「沢の水を引いた簡易水道を大切に使って平穏に暮らす山里が、水を大量に使って快適な生活を享受している都会のために、なぜ一方的に犠牲を強いられるのか」と書かれてあった。身のすくむ思いだった。

 ダム建設のために無残に削り取られた山肌を見ながら、沖縄の辺野古の海を思った。負けてはならない。がんばってほしいと思うし、まわりで支えていかなくてはと。〔尾澤邦子〕


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