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トランプ氏はなぜ自衛隊艦船を視察するのか

2019年05月27日 | 天皇制と日米安保

     

 25日来日したトランプ米大統領は、26日朝から安倍首相とゴルフに興じ、夕方は大相撲を観戦して「米大統領杯」を渡し、夕食は炉端焼きと、パフォーマンスを繰り返しています。
 そんなパフォーマンスの中でも、27日の徳仁天皇との会談以外に、異例なのが28日帰国前の自衛隊護衛艦「かが」の視察です。「国賓」として訪れた米大統領が自衛隊の艦船に乗るなど前代未聞です。
 「(大統領の)護衛艦の訪問は官邸がずっとやりたかったことだ」(「関係者」の声として26日の日テレ「バンキシャ」が報道)といいます。その狙いはどこにあるのでしょうか。

 「かが」は「長さ248m、幅38m、基準排水量1万9950邸廖海自最大の「いずも」型護衛艦です(海上自衛隊HP)。「いずも」とともに空母への改修が予定されています。そうなれば、米製最新型ステルス戦闘機F35Bの離発着が可能になります。

 安倍首相はトランプ氏にF35B100機をはじめ147機の米製戦闘機の購入を約束しました。契約金額(対外有償軍事援助)は今年度7013億円。その額はアメリカの対日貿易赤字とほぼ同額です(同「バンキシャ」)。

 安倍首相がトランプ氏の要求に唯々諾々と応えて購入を約束した巨額の兵器の象徴がF35Bであり、そのために空母に改修する「かが」だというわけです。

 しかし、トランプ氏の自衛隊艦船視察の意味はそれにとどまりません。

 「同(安倍政権)高官によると、トランプ氏は28日、米海軍横須賀基地を視察する。また、米艦上で米兵向けに演説し、『地域の侵略行為に対する抑 止力としての日米同盟の重要性や、日米パートナー関係が地球規模に及んでいることなどを訴える』としている」(24日付産経新聞)

 「かが」乗艦はこの横須賀基地視察の一環です。すなわち、トランプ氏の海自護衛艦「かが」乗艦は、日米軍事同盟が「地球規模に及んでいる」ことを示すものであり、日米間の「緊密な防衛協力関係を発信する」(24日付産経新聞社説)ものにほかなりません。

  トランプ氏は先にイランとの「核合意」を一方的に破棄し、中東への艦隊派遣を強化。イランとの軍事的緊張が極度に高まり、中東地域ではトランプ政権の軍事圧力に対する批判が強まっています(写真右)。

  まさにその最中での日本訪問。そして日米軍事同盟のアピール。自衛隊艦船への乗艦。イランはじめ中東、世界の人々からは軍事的圧力を強めているアメリカと日本が一心同体に映るのは必至です。それは朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)も同じでしょう。

 こうした日米軍事同盟(日米安保)の危険な実態のアピールが、「新天皇の即位を祝う」というベールに包まれて行われるのです。ここに、象徴天皇制の政治的利用、日米同盟と天皇制の緊密な関係があることを注視しなければなりません。


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