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【声明】大軍拡をやめさせ、憲法の理念を活かす政治を
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東京の杉原浩司(武器取引反対ネットワーク:NAJAT)です。

本日5月3日、憲法記念日。私たちNAJATメンバーも参加した東京・有明防
災公園での「平和といのちと人権を!5・3憲法集会 −許すな!安倍改憲
発議−」は、昨年を上回る約6万5千人の参加でした。この底力で、改憲発
議も、「先取り壊憲」も食い止め、安倍政権を一日も早く退陣に追い込み
たいと思います。

NAJATでは、2019年の憲法記念日にあたって、以下の声明を発表しました。
ぜひご一読いただき、広めていただけるとありがたいです。また、後半に
は、憲法集会でも1900枚を配布した「武器より暮らしを!」アクションシ
ート改訂版の案内も載せています。ぜひご注文、ご活用ください。

<関連>
憲法巡り各地で集会 それぞれの思い語る 憲法記念日(5月3日、毎日)
https://mainichi.jp/articles/20190503/k00/00m/040/148000c

こちらの産経に憲法記念日の様々な発言(詳報)が並んでいて便利です。
https://www.sankei.com/main/topics/main-33392-t.html

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【声明】

大軍拡をやめさせ、憲法の理念を活かす政治を
〜2019年憲法記念日にあたって〜

https://kosugihara.exblog.jp/239247780/

 軍隊を持たず、武力による紛争解決の放棄を誓った日本国憲法。
 植民地支配と侵略によって「列強」の仲間入りを追求した果ての惨状。
その深甚なる反省から生まれた平和憲法は今日、施行から72年を迎えました。
 私たちはしっかりとこの国の現状を捉え、憲法の目指した国家像や世界
の未来の姿に照らして、何をすべきかを見定めなければならないでしょう。
 最高額を更新している防衛費5兆2,574億円を含む2019年度の国家予算101
兆4,571億円は既に成立してしまいました。2018年度の第2次補正予算にも
3,998億円もの防衛費が含まれており、実際の単年度あたりの軍事費は5兆
6,500億円にも達しています。これは、文部科学省予算5兆5,287億円を超
えています。
 中でも、アメリカ国防総省によるFMS(有償軍事援助制度)によって、
武器メーカーから直接ではなく、米政府を通して言い値で買う高額兵器が
急増しています。アメリカとの「貿易摩擦の緩和」を名目に、イージス・
アショア、F35戦闘機、長距離巡航ミサイル、無人偵察機などの導入や、
既存のイージス艦の弾道ミサイル対応改修等が行われています。一方、驚
くべきことに、政府の給付型奨学金の予算は、2018年度で105億円とF35A
戦闘機1機分(116億円)以下です。また、今年3月に打ち切られた原発事
故での区域外避難者への福島県からの住居支援の額は、さらに少ない約80
億円に過ぎません。
 この「武器爆買い」状況のもとで、圧迫される財政を背景に、調達費支
払いの延期や開発をめぐり、政府と日本の軍需産業との間に「きしみ」さ
え生じています。
 このように、日本政府は、中国の海軍力増強など「安全保障環境が一層
厳しい」ということを大義名分に、これまでの中期防衛力整備計画とも合
致しない武器購入を官邸主導で決定し、限りある財源を注ぎ込んでいます。
これは、海外での権益保護をうたって正当化された、戦前の陸海軍の歯止
めなき拡大による財政圧迫と、産業の軍需化を連想させます。
 裏工作までして獲得した1940年の「東京オリンピック」開催を、中国侵
略の収拾ができなくなったために返上したことも、大いなる教訓として思
い起こすべきでしょう。
 今年は、日本が植民地支配していた朝鮮半島全土で独立宣言が叫ばれ、
民衆が街頭に繰り出した「2.8独立宣言」「3.1独立運動」から100年でも
あります。植民地支配の歴史を忘れ、民族差別がいまだに横行する中、日
本では、歴史的な南北首脳会談や米朝首脳会談の流れを冷笑するばかりか、
政府でさえ「同盟国」韓国との軍事緊張まで演出し、朝鮮民主主義人民共
和国の脅威を言上げしているありさまです。政治・外交の劣化と停滞は既
に大きな損失を生んでいます。
 その中で、武器爆買いや辺野古新基地建設強行をはじめとする大軍拡は、
社会保障や教育を切り捨て、市民生活を圧迫し、貧困を「自己責任」とし
て押し付けていこうとしています。さらに「ミサイル要塞化」が進む南西
諸島(与那国島・石垣島・宮古島・奄美大島)では、沖縄戦の悲惨な記憶
をあざ笑うかのように軍事が市民生活を浸蝕しつつあります。
 私たちは歴史から何も学ばなかったのでしょうか。
 私たちはかくもたやすく対外危機に煽られて平和の資産を手放そうとす
るのでしょうか。
 硝煙が漂い始めた現在、しかしまだ憲法の条文には手が付いていません。
ここから私たちは、大軍拡にストップをかけ、安倍晋三政権が目指す明文
改憲はもちろん「先取り壊憲」をも食い止めたいと思います。予算を武器
より暮らしに振り向けることのできる代表を議会に送り込み、周回遅れで
も東アジアの平和構築のために積極的に参加していきたいと思います。
ともに力を尽くしましょう。

  2019年5月3日     武器取引反対ネットワーク(NAJAT)

   東京都新宿区下宮比町3-12 明成ビル302 3・11市民プラザ気付

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★NAJATアクションシート改訂版が完成しました!
https://kosugihara.exblog.jp/239247735/

「武器より暮らしを!」とわかりやすく訴える大好評のNAJATアクション
シートの改訂版が完成しました。最新のデータを反映させてリニューアル
しています。安倍首相あてのハガキも組み込んでいます。引き続きご活用
ください!

こちらからダウンロードできます。
http://chechennews.org/sharedoc/actionsheet_8_1.pdf

<1枚10円で送料無料で発送します。どしどしご注文ください!>

【注文先】 ※お名前と郵送先、枚数、電話番号をお知らせください。
メール anti.arms.export@gmail.com
電話 090-6185-4407(杉原) 
(1枚10円、送料無料) 

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