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LNJ Logo 根津公子の都教委傍聴記(1月10日)〜 児童・生徒の表彰で狙うことは?
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●根津公子の都教委傍聴記(2019年1月10日)

児童・生徒の表彰で狙うことは?


 公開議題は「平成30年度都教委児童・生徒等表彰について」(報告)のみ。要した時間は10数分。
 非公開議題は、「教員等の懲戒処分等について」の議案3件(注:懲戒処分等の「等」は、分限処分を含むということか)及び「教員等の懲戒処分について」の報告だけでなく、「平成31年度教育庁所管事業予算関係について」の報告も。その理由について、「公開前だから」と司会進行役の中井教育長は一言言っただけ。
 それ以上の説明はなかったので都教委に電話を入れたところ、「知事が査定調整中であり、予算案として決定できない状態だから。例年は2月の定例会で報告議題とするが、今回はその前に教育委員に提示することにした。今年度も2月の定例会で報告議題となる」とのことだった。傍聴者に理解できるよう、きちんと説明すれば済むことなのに、教育長はそれをしない。傍聴者に対して「傍聴させてやっている」という上から目線の意識からの議事運営について、忠告する内部の人はいないのか。今回の傍聴者は、毎回傍聴している常連の8人。「お金と時間をかけて傍聴して、都教委定例会を盛り上げている傍聴者を大事にしたら」と言いたい。


■「平成30年度都教委児童・生徒等表彰について」(報告)――表彰で都教委が狙うことは?

 1984年度から「心豊かな児童・生徒等を育成することを狙いとして」始めたという。表彰の対象は、「|脇擦奮萋阿魴兮嚇に行い、他の模範となる者 当該児童・生徒の活動が契機となり、その効果が波及し、他の児童・生徒等の具体的な行動や取組に良い影響を与えた者 4超美化活動や福祉活動、奉仕活動、子ども会等、地域における活動を継続的に実践した者 ぅ好檗璽帖κ顕蹴萋阿砲いて著しい成果を上げた者 タ楊慎濬又はこれに類する行為を行った者」。

 今年度の表彰は幼稚園児2件を含む278件。区市町村教委及び都立学校長から推薦を受けた352件について表彰審査会(都教委、校長で構成)が決めた。2月9日に表彰式を行うとのこと。
 上記した,らイ砲弔い董∋例が写真及び一言で紹介された。,任蓮◆岾惶蘰發亮主的な清掃やゴミの分別、友人への優しい声かけ、動物の世話を継続的に行」った幼稚園児。 △任蓮◆屮椒薀鵐謄ア・サミットの参画(注)を通じ校内の主体的なボランティア意識の向上に貢献」した高校生。 では、「居合術の演武に継続的に取り組み、伝統文化財である古武道の保存振興に尽力」した高校生。「継続的に高齢者宅のゴミ出しを行う活動が地域のボランティア活動の活性化と連携に波及」させた小学生。 い任蓮◆崑19回国際ショパンピアノコンクールin Asia金賞」の中学生。 イ任蓮◆峙宅途中に火災を発見、近くの大人に知らせることで、初期消火及び被害の拡大防止に貢献」した小学生、等々。表彰対象は、あくまでも都教委の目にかなったもの。


 ,陵鎮娜犹の受賞は、学級内で他の園児からどう受け取られるであろうか。学級内に序列を作ることになりはしないか。競争を煽り、その弊害が生じることはないか、などと気になる。
 「都教委から認めてもらわなくて結構」と、お上から表彰されることを良しとしありがたがる意識が人々から払拭されない限り、権力機構は表彰を通して、権力誇示を続けることになる。

(注)ボランティア・サミットについて
 ボランティア・サミットは昨年の11月3日に開催された。「全日制課程178校の生徒2名及び教員1名」の出席を都教委は都立高校長に求めた。ボランティアではなく、徴用というべき実態か。
http://www.labornetjp.org/news/2019/0109watabe
なお、都教委は「オリンピック・パラリンピック教育の集大成として、学校単位で直接観戦する機会を提供する」と決定している(昨年10月)。オリンピック・パラリンピックに反対する、あるいは何の興味も抱かない子どもたちも観戦させられるのだ。このことは、都教委定例会の議題には上がらなかった。


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