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「元慰安婦」のシタタカな人間性〜『沖縄のハルモニ』アンコール上映へ

 「慰安婦」問題を消しさろうとする安倍政権に抗して、朴壽南(パクスナム)監督の『沈黙一立ち上がる慰安婦』が全国で上映され、大反響を巻き起こしている。3月17日には、渋谷アップリンクでアンコール上映があるが、1979年につくられた『沖縄のハルモニ』が同時上映されることになった。再映にあたって監督の山谷哲夫さんがレイバーネットに寄稿した。以下、紹介する。(編集部)

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40年も前の下手糞な、恥ずかしい映画『沖縄のハルモニ』を今になって上映する意味

    山谷哲夫(映画監督)

 たまたま2016年に韓国DMZ映画祭に招待され、1978年に撮影したドキュメンタリー映画『沖縄のハルモニー証言・従軍慰安婦』が韓国で上映された。

 それが大反響で、旧作を見た『沈黙』の監督朴壽南監督(82歳、在日韓国人)からお声がかかり、好意で12月にアップリンク渋谷で『沈黙』と併映することになった。

 これまた客があふれ、多くの客に帰ってもらうことになった。そこで劇場側の善意で3月17日(土)にアップリンク渋谷で『沈黙』とアンコール上映が決定した。

 そんなに宣伝もしないのに、何故か客が集まる。それも40年も前のボロボロの映画にだ。その理由を考えてみた。ちなみに、ぼくはあと4本の映画を監督し、それ以上の映画を製作している。しかし、現実に動いているのは、残念ながら、この下手糞な映画だけである。

 以下、『沖縄のハルモニ』が何故、異様に人気があるのか、理由を3つ、ぼくなりに想像してみた。

 ヾ篤帖覆椶)自ら、元慰安婦・翳奇(ペポンギ)さん(写真)の口車に乗せられ、美空ひばり「りんご追分」を音痴な声で絶唱するのである。罎気鵑論鏝紂沖縄の飲み屋で働いており、男を手玉に取るのに慣れている。この場面では、静まり返った客席が大爆笑である。でも、ぼくは恥ずかしい。慰安婦を被害者として一面的に「聖化」するのは間違っている。もっと人間としてシタタカである。

 罎気鵑話にでも「日本に勝ってほしかった、ええ、私は勝つと思っていたんですよ」と、平然と断言する。元朝鮮人慰安婦が自信を以て断言すれば、録音しているぼくは怯む。ぼくの取り乱した声が、そのまま同時録音のマイクに収録されている。戦前、朝鮮総督府が推し進めた「内鮮一体」が罎気鵑砲論鏝紊眄犬ているのだ。罎気鵑賄按譴靴拭峭長颯バア」だった。日本が36年間、朝鮮半島で何をやってきたか、罎気鵑その生き証人である。

 1撚茲聾開直後、全国的に反響があり、罎気鵑悗搬燭のカンパが集まった。ぼくはさっそくそのカンパを持って、オバアのところへ飛んだ。オバアがまず買ったのは金の指輪(朝鮮では結婚の象徴)だった。そして、ぼくを自宅での夕食に招待してくれ、食後に「美味しかったね、夫婦みたいに」と、突然告り、そして母に捨てられ、極端な貧乏生活をしていた少女時代を思い出し、泣き崩れた。ぼくは何を言って良いのか、分からず、ただオロオロしている。ああ、みっともない。

 なぜ、こんな古い映画に未だに客が集まるのか、本当のところ、作った当人でさえ、良く解らない。でも、固まった先入観を捨て、シタタカな現実(人間性)を直視することの大切さを、この映画は教えてくれる。それが今、上映する意義である。

●3月17日(土) アップリンク渋谷(03−6825−5503 東急本店裏)でアンコール上映

16時〜『沈黙―立ち上がる慰安婦』朴監督  上映後、朴監督と山谷がトーク。 18.50〜 『沖縄のハルモニ』上映

各回入れ替え制 前売り券1100円。当日券は「沈黙」が1800円、「沖縄のハルモニ」が1500円。

*当日は満員が予想されます。3月13日までは090―6867−3843『沈黙』スタッフ、3月14日からは劇場へ電話予約してください。確実です。


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