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LNJ Logo たんぽぽ舎メルマガNO.3177〜地球物理の観点欠く経産省の「核のごみマップ」
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たんぽぽ舎です。【TMM:No3177】
2017年9月19日(火)地震と原発事故情報−
                6つの情報をお知らせします
━━━━━━━
★1.地球物理の観点欠く経産省の「核のごみマップ」
   大規模な津波に襲われないと保証できる沿岸地域は
   日本のどこにもない
   地球物理学者としてこの図を見たときには目を疑った
   日本で今まで大地震が起きたりこれから起きることが
   分かったりしている地域が「緑」とされている
                島村英紀 (地球物理学者)
★2.9/18さようなら原発・さようなら戦争集会とデモ
   原発再稼働反対!安倍政権の疑惑隠し解散に大批判!
   再稼働阻止全国ネットワーク・たんぽぽ舎は
   第2梯団(400人弱)で元気に渋谷をデモ行進
      柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.メルマガ読者からの原発情報1つ(抜粋)
                黒木和也 (宮崎県在住)
   ・火山灰で原子炉冷却不能か 審査合格の5原発、大噴火時
★4.メルマガ読者からの「新潟日報」情報2つ
                金子 通 (たんぽぽ舎会員)
★5.メルマガ読者からイベント案内
       (お問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆9/23(土)「いのちはたからもの」
   川根眞也先生と三田茂先生のお話会 in 大阪
    場所:茨木市市民総合センター3階303号室
    主催:内部被ばくを考える市民研究会・関西会員有志
  ◆9/27住まいを奪わないで!ここに住み続ける権利がある!
     井戸弁護士講演&交流会
    場所:豊洲文化センター/第6研修室
    主催:住宅裁判を準備する会
★6.新聞より1つ
  ◆国の責任、再び認めるか=原発避難者訴訟で
   2件目判決−22日言い渡し・千葉地裁
         (9/17(日)時事通信14:18配信より)
━━━━━━━
・脱原発川柳【原発反対 それが罪だと 逮捕され】 乱 鬼龍 (転載自由)
━━━━━━━
※9/21(木)学習会「朝鮮はなぜ『核・ミサイル』にこだわるのか」
  7・4「火星14号」試射の日に平壌で考えた
 「日本の侵略の過去清算と、朝鮮戦争終結・米日との国交正常化を
  求める朝鮮」
  講師:浅野健一さん
 日 時:9月21日(木)19:00より21:00
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
━━━━━━━
※9/22(金)原発損害賠償請求千葉判決日(判決14時予定)
 日時:9月22日(金)13:30より16:00
 場所:東京電力本店前 東京電力、経産省に申し入れをおこないます
 主催:千葉訴訟原告と家族の会/千葉県弁護団/原告と家族を支援する会
 共催:ひだんれん/被害者訴訟原告団全国連絡会/全国弁護団連絡会
    /公害被害者総行動/たんぽぽ舎
━━━━━━━

┏┓ 
┗■1.地球物理の観点欠く経産省の「核のごみマップ」
 |  大規模な津波に襲われないと保証できる沿岸地域は
 |  日本のどこにもない
 |  地球物理学者としてこの図を見たときには目を疑った
 |  日本で今まで大地震が起きたりこれから起きることが
 |  分かったりしている地域が「緑」とされている
 └──── 島村英紀 (地球物理学者)

 核のごみを国内に埋める場所探しにつながる地図が経済産業省によって公開さ
れた。「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する科学的特性マップ」である。
 放射能は人為的に減らすことはできず、数万年かかる自然崩壊で弱まるのを待
つしかない。海底や南極、宇宙に捨てることは法律上や技術上の問題があってで
きない。このため、原発推進の立場をとる国としては、国内の地下に埋める「地
層処分」をせざるを得ない。

●方針転換

 国民の関心を引こうとかつてはモグラのキャラクターのテレビCMまであった
地層処分だが、1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故で、日本の原子力や放
射性廃棄物に対する拒否感が深まった。2007年に全国で初めて最終処分場の公募
に応じた高知県東洋町は、町の内外で反対の火の手が上がり、選挙で町長は落選、
撤回に至った。
 2011年の東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の事故で、世論はさらに厳
しくなり、どの地方自治体も手を上げなくなった。それゆえ国として「地方自治
体待ち」の方針転換を図らざるを得なかった、その第一歩が、このマップの公表
なのである。
 この地図では、処分場として好ましい範囲が緑、活断層や火山などの近くで好
ましくない範囲がオレンジ色に色分けされている。
 「陸上での長距離輸送は困難なことや、廃棄物が重量物であることから、海岸
線から20キロを目安」にするとされている。つまり、日本全体の海岸線沿いの多
くを緑色が占めている。
 地球物理学者として、この図を見たときには目を疑った。
 マグニチュード(M)8の地震が想定されている静岡県の静岡・清水地域が緑色
になっているなど、日本で今まで大地震が起きてきたり、これから起きることが
分かったりしている地域が「緑」とされているからである。
 東日本大震災では青森県から千葉県まで広い範囲を津波が襲った。また、歴史
文書には記録されているものは多くはないのでよく知られていなかったが、近年
の地質学的な調査から、若狭湾など日本海沿岸にも昔、大津波が来たことが分か
りつつある。
 沖合で起きる海溝型地震で大規模な津波に襲われないと保証できる沿岸地域は、
地球物理学の観点からは日本のどこにもない。

●避けられぬ災害−世界のM6を超える大地震の5分の1
 陸上にある火山の7分の1が面積では世界の0.25%しかない
 日本に集中している

  原発からの核のごみには、各国とも苦慮している。今のところ建設工事が始ま
っているのは「オンカロ」と呼ばれるフィンランドの処分場だけだ。ここでは地
下400メートルより深いところに核のごみを埋めて、少なくとも数万年以上の間、
人の目に触れないところに置こうという仕組みだ。
 フィンランドは、プレート(岩板)境界からはるかに離れており、大地震や火
山はない。
 他方、日本はプレートが4つも衝突している世界でもまれなところだ。それゆ
え、大地震も火山噴火も避けられず、そして活断層も多い。
 世界のM6を超える大地震の5分の1、陸上にある火山の7分の1が、面積で
は世界の0.25%しかない日本に集中しているのだ。フィンランドとは違って、こ
れからも大地震や津波に襲われる場所だし、大きな火山噴火も避けられない。
 実は福島の原発の建設構想が始まったころには、日本の太平洋岸沖に太平洋プ
レートが押しよせてきて巨大な海溝型地震が起きることも知られていなかった。
静岡県の中部電力浜岡原発が設計を始めたころにも、この近くで南海トラフ地震
という巨大な海溝型地震が起きることも知らなかった。
 その後、地球物理学やプレートテクトニクスが進歩して、日本は4つのプレー
トが衝突している、珍しい場所だということが分かったのである。
 地震や火山噴火に関する科学には、まだまだ未解明の部分も多い。
 今回の「科学的」と称する地図には、地球物理学の知見は入っていないのだろ
うかと疑わざるを得ない。
 現在の科学の知見から見て、取り返しのつかないことを始めてしまった日本の
原発政策だが、まずはこれ以上、核のごみを増やすことだけは避けなければなる
まい。

(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/ 
 【最新のトピックス】の記事より)


┏┓ 
┗■2.9/18さようなら原発・さようなら戦争集会とデモ
 |  原発再稼働反対!安倍政権の疑惑隠し解散に大批判!
 |  再稼働阻止全国ネットワーク・たんぽぽ舎は
 |  第2梯団(400人弱)で元気に渋谷をデモ行進
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎9月18日(月・休日)東京代々木公園は早朝から人があつまってきた。「さよう
なら原発・さようなら戦争全国集会−ともに生きる未来を−」の集会とデモ。
9500人が参加。
 主催は、「さようなら原発1千万署名市民の会」。協力は「戦争させない九条
壊すな!総がかり行動実行委員会」。
 集会では、落合恵子さん(作家)の主催者あいさつ、福島から佐藤和良さん(福島
原発刑事訴訟支援団団長)、自主避難者 森松明希子さん、玄海原発 徳光清孝さ
ん、沖縄から山城博治さん、総がかり行動から福山真劫さん、閉会あいさつ 鎌
田慧さんの順でスピーチ。
 落合恵子さんは、加計学園の獣医学部新設や森友学園の国有地払い下げ疑惑隠
しで選挙をやって勝とうとしている。これほどやりたい放題の内閣はあったでし
ょうか。と訴えた。
 (9月19日東京新聞朝刊25面「社会」に詳しい内容が載っています。)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017091902000108.html
 会場内は、40近くのブースがならび、「再稼働阻止全国ネットワーク」は
No24ブースで書籍の販売やチラシの配布をおこなった。

◎デモは、午後3時から出発。2コース(労組関係と市民反原発関係と)にわかれ
て出発。たんぽぽ舎−再稼働阻止全国ネットワークは、中野区のグループその他
と協力してデモ隊列を編成。
 デモの出発時と解散時は、トランペットがひびきいいかんじ。出発時は、「沖
縄 今こそ立ち上がろう」と、解散時では「We shall over come」。
 渋谷駅周辺は休日でたくさんの人々。そこを、「原発いらない!」「再稼働や
めよう!」「原発なしで電気は足りてる!」のコールがひびいた。
 市民コースのデモの最後尾が解散地に着いたのは午後4時10分頃。
 今日は、台風がとおりすぎたあとで晴天の中、さわやかな一日だった。
 解散地では伊方原発の四国ネットから参加したOさんや、先月お会いした東海
第二原発20年延長反対の茨城県の人々・グループとも会えて良い一日でした。


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┗■3.メルマガ読者からの原発情報1つ(抜粋)
 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.火山灰で原子炉冷却不能か 審査合格の5原発、大噴火時

 原子力規制委員会の審査に合格した九州電力川内1、2号機(鹿児島県)など
5原発8基で周辺の火山が大規模噴火して原発の外部電源が失われた場合、非常
用ディーゼル発電機が使えなくなる可能性があることが18日、規制委などへの取
材で分かった。最悪のケースでは原子炉が冷却できなくなる恐れがある。
 噴火時に想定される火山灰濃度が従来に比べ最大100倍程度高くなることが審査
後に判明。
 電気事業連合会によると、5原発では、発電機の吸気フィルターが目詰まりせ
ずに機能を維持できるとされる濃度の上限を超えている。(共同)
  (9月18日21時23分東京新聞より)


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┗■4.メルマガ読者からの「新潟日報」情報2つ
 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆原子力規制委員会、20日に東電社長と面会
         (9月16日「新潟日報」より見出し)
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170916346579.html

 ◆原子力規制委判断は『精神論』と米山知事、
  東電の適格性条件付き容認」
      (9月16日「新潟日報」より見出し)
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170916346578.html


┏┓ 
┗■5.メルマガ読者からイベント案内
 |     (お問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 

 ◆9/23(土)「いのちはたからもの」
  川根眞也先生と三田茂先生のお話会 in 大阪

日 時:9月23日(土)14:00〜17:30(受付開始13:30)
    14時より三田茂先生のお話   15時より川根眞也先生のお話
        16時よりお2人のトークと会場からの質問に答えて
    17時半閉会(予定)
場 所:茨木市市民総合センター3階303号室
     http://www.ibabun.jp/outlineLeaf.php?eid=00002>
    (JR茨木駅8分 阪急京都線茨木市駅から10分)
定 員:35名(申込必要)先着順申込
主 催:内部被ばくを考える市民研究会・関西会員有志
  参照 http://www.radiationexposuresociety.com/archives/7587
 ※申し込み先→inochitakara@gmail.com
  お名前・連絡先アドレスをご記入の上お申し込みください。
  お子様連れの方は、一言ご記入ください。
会場費:一般 1500円 会員・避難者・大学生1000円高校生以下無料

 3・11から6年半。今何が起きているのか、真剣にこの問題に向き合ってこ
られた先生方から、お話いただき、会場からの質問にもお答えいただき、何がで
きるか考えあうきっかけになればと願って企画しました。


 ◆9/27住まいを奪わないで!ここに住み続ける権利がある!
    井戸弁護士講演&交流会

日 時:9月27日(水)18時30分より20時30分
講 演:井戸謙一弁護士(元裁判官)
    (子ども脱被ばく裁判弁護団長、京都自主避難者
     東電損害賠償訴訟代理人)
内 容:福島原発被害者訴訟千葉地裁判決の解説
    原発事故避難者の置かれている状況、交流
場 所:豊洲文化センター/第6研修室(豊洲シビックセンター8階)
    有楽町線「豊洲」駅すぐ(江東区豊洲2-2-18)
参加費:無料
主 催:住宅裁判を準備する会
協 力:原発事故避難者の住宅確保を支援する江東の会
    080-1104-4432(小林)


┏┓ 
┗■6.新聞より1つ
 └──── 

 ◆国の責任、再び認めるか=原発避難者訴訟で
  2件目判決−22日言い渡し・千葉地裁

 東京電力福島第一原発事故で、福島県から千葉県に避難した18世帯45人が、国
と東電に慰謝料など約28億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、千葉地裁で
言い渡される。
 全国で28ある同種の集団訴訟で2件目の判決。1件目の前橋地裁判決は、原発
事故で国の責任を初めて認めており、判断が注目される。

 裁判で最大の争点は、大津波を予見できたかどうかだ。原告側は、政府機関が
2002年に公表した「福島県沖でも津波地震が30年以内に20%の確率で起こる」と
した長期評価について「高度の信頼性があった」と主張。国は津波を予見でき、
非常用電源を高台に設置させるなど、規制権限を行使すべきだったと訴えている。

 これに対し、国側は「長期評価は科学的知見として確立したものではない」と
反論。原告側が主張する対策で事故は回避できなかったと主張した。

 前橋地裁は3月、長期評価について「研究者の見解を最大公約数的にとりまと
めたもの」として合理性を認め、国は津波を予見できたと判断した。責任の重さ
も「東電に匹敵する」と評価し、同額の支払いを命じた。

 賠償額がどこまで認められるかも焦点だ。前橋地裁は、既に東電が支払った賠
償金を差し引くなどし、低額な慰謝料にとどめた。千葉訴訟で原告側は、平穏な
生活が失われたことに対する「ふるさと喪失慰謝料」として1人当たり2000万円
などを請求。土地や建物、田畑などに対する個別の損害賠償も求めている。
 (9/17(日)時事通信14:18配信より)

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