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LNJ Logo のりこえねっとTV案内:「反ヘイトスピーチ裁判」 野間易通+安田浩一
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■■■■■−ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク−
■■■■
■■   のりこえねっと通信0164号 2017年6月20日発行
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■                       ◆転送歓迎◆
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★配信専用アドレス[mailmag@norikoenet.org]よりお送りしております
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 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま
 6月18日日曜日の「第4回のりこえ祭り! 『ワンコインで、いま、ココ!」
無事終了いたしました。ありがとうございました。

さて、のりこえねっとTVは、NO HATE TV 第18回「反ヘイトスピーチ裁判
」を放送します。野間易通さんと安田浩一さんのご出演です。
 ぜひご覧ください。

―― <今号の目次> ――――――――――――――――――――――
1.6月20日のりこえねっとTVのお知らせ
2.反レイシズム情報
3.新聞・雑誌記事・Webより
4.6月11日放送のりこえねっとTVダイジェスト
5.編集後記
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●1.6月20日(火)20時〜 のりこえねっとTV

https://www.youtube.com/user/NorikoeNetTube/ 

NO HATE TV 第18回
「反ヘイトスピーチ裁判」 野間易通+安田浩一

<概要>
在特会元会長が高裁でも敗訴!
判決の詳細とヘイトスピーチをめぐる訴訟の状況などを報告・解説します。

【NO HATE TV】
公式サイト:http://no-hate.tv/about
Twitter:https://twitter.com/nohatetv
Facebook:https://www.facebook.com/nohatetv
【のりこえねっと】
公式サイト: http://www.norikoenet.org/
Twitter:https://twitter.com/norikoenet
Facebook:https://www.facebook.com/norikoenet

<出演者>
◆安田浩一(やすだ・こういち)
ジャーナリスト。1964年生まれ。静岡県出身。
「週刊宝石」(光文社)、「サンデー毎日」(毎日新聞社)記者を経て2001
年よりフリーに。
労働問題、差別、人権問題などを中心に取材・執筆活動を続けている。Twit
ter:https://twitter.com/yasudakoichi
安田浩一「ノンフィクションの筆圧」:http://www.targma.jp/yasuda

◆野間易通(のま・やすみち)
C.R.A.C. 1966年、兵庫県芦屋市生まれ。
大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業後、音楽雑誌編集部を経て
フリーの編集者となる。
2013年1月、「レイシストをしばき隊」(現・C.R.A.C.)を結成。
新大久保などで行われていた排外デモへのカウンター行動の一翼を担う。
Twitter:https://twitter.com/kdxn
C.R.A.C.tumblr.:http://cracjpn.tumblr.com/
C.R.A.C.Twitter:https://twitter.com/cracjp

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●2.反レイシズム情報
★集会・デモ・セミナー・上映会などのお知らせを掲載します。

HPのトップページにある『お問い合わせ』から 日時、会場、タイトル及び
内容、主催者、主催者の連絡先などを300文字以内で、お知らせ下さい。
http://www.norikoenet.org/contact 


1)デマで沖縄への偏見をあおるな! 東京MX「ニュース女子」はおかしいぞ
! 虎ノ門・赤坂サウンドデモ

DHCはウソの番組を作るな!今回のデモでは、番組を制作したDHCテレビにも
抗議の意思表示をするため、虎ノ門周辺をサウンドデモします。

日時:6月22日(木)18:30集合19:00デモ出発
集合場所:日比谷公園「かもめの広場」(日比谷野外音楽堂裏 西幸門脇)
     地図→https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/map037.html
 
呼びかけ:沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志
     https://twitter.com/nonewsjyoshi
連絡先:nonewsjyoshi@gmail.com 

  -------------------------------------------------------
2)「私たちの部落問題」 上智大学「立場の心理学」公開授業
「ネットと部落差別」「私と部落と反差別」

日時:6月25日(日)13:30?16:45
場所:上智大学 四谷キャンパス 6号館302室
〒102−8554 東京都千代田区紀尾井町7−1
内容:第1部 Lecture
「初めての部落問題」齋藤直子(大阪市立大学特任准教授)
「ネットと部落差別」川口泰司(山口人権啓発センター)

第2部 Talk Event「私と部落と反差別」
出演者:三木幸美 上川多実 C 李信恵 ゆーすけ
コメンテーター:香山リカ
コーディネーター:内田龍史
参加費・入場料:無料、申込み不要 先着順・定員200名
主催:ABDARC 鳥取ループ裁判支援サイト
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3)「デマで沖縄への偏見をあおった『ニュース女子』東京MXテレビは訂正
と謝罪を!」第18回抗議行動

先月17日にBPOは放送人権委員会での審理を決定。すでに放送倫理検証委員
会でも審議が行われていますが、会からの申し入れ書・質問書に対しMX側
からはなんの返答も訂正も謝罪もありません。引き続き本社前で抗議してい
きます。

日時:6月29日(木)18:30〜19:30
場所:東京MXテレビ本社前 
千代田区麹町1-12地下鉄半蔵門線「半蔵門」駅3A出口
連絡先:沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志
 https://twitter.com/nonewsjyoshi
nonewsjyoshi@gmail.com

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4) 【女性限定 要予約】トークイベント:梁澄子 ゼロから知りたい「少
女像」のこと。今さらきけない日本軍「慰安婦」のこと

歴史を学ぶことが、正しく未来に生かされるために、この問題について一緒
に考えてみませんか。

・ 少女像はなぜ建てられたの?
・ 少女像を建てているのはどういう人たちなの?
・ なぜいま世界中で少女像が建てられているの?
・ 少女像を巡って−韓国の反応、日本の反応
・ 日韓合意って何だったの?


【トークゲスト】
梁澄子(ヤンチンジャ)
2017-05-30 13.47.20.png【プロフィール】日本軍「慰安婦」問題解決全国
行動共同代表/一般社団法人希望のたね基金代表理事

【ワークショップ開催概要】
日時:6月30日(金)19:00〜21:00
参加費:500円
場所:OLIVE  東京都文京区本郷7-2-2 7階(LOVE PIECE CLUBと同じ
建物です)
都営大江戸線 本郷三丁目駅4番出口徒歩3分
東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅2番出口徒歩5分
http://olive-love.com/aboutolive_concept/access.html
ご予約方法:ご予約はメール またはお電話で承っております。
メールアドレス love@lovepiececlub.com 
電話 0120-812-554 / 03-5840-6455

メールの場合は件名に「6月30日イベント予約」とお記し下さい。
「お名前・ご連絡先お電話番号」をご連絡下さい。
(お友達とのご参加をお考えの方は、お友達のお名前もご連絡ください)

※女性のためのスペースで行いますので、男性はお断りしています。
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●3.新聞・雑誌記事・Webより

「治安悪化」偏見の矛先 近未来を歩く(4)

西日本新聞 6月10日

矛先は外国人に向いた。昨年10月、福岡市南区で日本人女性が刺殺される
事件が発生した。

https://www.nishinippon.co.jp/feature/new_immigration_age/article/334577/

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ルポ : 百田尚樹講演会中止騒動の真相 …「言論の自由」をめぐる論争か
ら私たちは何を学ぶか

Football is the weapon of the future清義明のブログ 6月11日

一橋大学の学園祭「KODAIRA祭」で予定されていた百田尚樹氏の講演会が中
止になった騒動が議論を呼んでいる。

http://masterlow.net/?p=2989

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まるで駄々っ子 トランプ米大統領がイギリス国賓訪問の中止・延期を検討

YAHOO!ニュース 6月12日

(前略)昨年のアメリカ大統領選でイスラム教徒の米国入国禁止を呼びかけ
、メキシコ系移民を犯罪者やレイプ犯人と決めつける差別発言を行ったトラ
ンプに対して、イギリスの世論は厳しい姿勢を示してきました。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20170612-00072019/

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英仏首脳、テロ対策で連携強化へ テクノロジー企業に罰則検討も

ロイター 6月14日

メイ英首相とマクロン仏大統領は13日、パリで首脳会談を行い、テロ対策
で連携を強化することで一致、インターネット上に掲載されるヘイトスピー
チ(憎悪表現)の取り締まりを企業に促す取り組みで協力する方針を示した
。

http://jp.reuters.com/article/may-macron-paris-idJPKBN19501T

関連記事
神奈川新聞 6月10日 http://www.kanaloco.jp/article/256911

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ヘイトスピーチ対策法施行1年 民族差別拡散 今も 閣議決定 支えに新
たな暴言

毎日新聞 6月14日

「ヘイトスピーチ対策法」の施行から1年。この間、ヘイトデモは減ったと
の調査結果がある。

https://mainichi.jp/articles/20170614/dde/012/040/029000c

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「国際社会が見ている」 デービッド・ケイ国連特別報告者 反基地運動と
報道への圧力注視

沖縄タイムス 6月15日

(前略)同様に報告書で言及したヘイトスピーチの問題については、「対策
法制定はいいことだが解決策にはならない。差別自体を禁止する法律が必要
だ」と指摘した。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/102376

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<金口木舌>多様性に寛容な共生社会を

琉球新報 6月16日

韓国の民族衣装チマ・チョゴリを着た若い女性は涙で声を詰まらせた。街頭
でのヘイトスピーチを撮った映像から発する醜悪な言葉に耐えかねてのこと
だ。

http://ryukyushimpo.jp/column/entry-515733.html

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性被害防止、男子も教育=「傍観者にならない」−京都府警が資料作成

時事通信 6月17日

性犯罪の被害を防ぐため、女性だけでなく男性も対象にした教育用資料を京
都府警が作成した。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061700389&g=soc

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ヘイトスピーチ
事前規制 川崎市が全国初 施設使用、年度末に指針 /神奈川

毎日新聞  6月17日

特定の人種や民族などへの憎悪をあおるヘイトスピーチの規制に絡み、川崎
市は16日、公的施設を使う可否を判断するガイドラインを2018年3月
末に施行する方針を明らかにした。

https://mainichi.jp/articles/20170617/ddl/k14/010/242000c

関連記事
神奈川新聞 6月15日 http://www.kanaloco.jp/article/257991
共同通信 6月16日 https://this.kiji.is/248299868425191427
東京新聞 6月16日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201706/CK2017
061602000247.html
朝日新聞 6月16日 http://www.asahi.com/articles/ASK6J56Q0K6JULOB01G.html
東京新聞 6月17日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201706/CK2017
061702000149.html
東京新聞 6月17日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201706/CK2017
061702000148.html
産経新聞 6月17日 https://archive.is/8lYXP

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●4.5月16日放送のりこえねっとTVダイジェスト

NO HATE TV 第17回「言論弾圧とかネムたいデマ飛ばしてんじゃねーよ。
  #犯人は百田尚樹ではないかという気がする」

https://youtu.be/FfBdpYCNOM8 

ヘイトスピーチ解消法1年

神戸市がヘイト条例制定を目指す。出身地だし神戸のカウンターに行きたい
くらい。ぜひ法律で押さえ込んでほしい、と野間さん。制定の動きが進んで
いることはいいこと。地域がどれだけ真剣に取り組むかにかかっていると思
うと安田さん。
しかし、ヘイトスピーチ解消法1年の前日23日に名古屋でひどいヘイトクラ
イムの事件が起きました。イオ信用組合への放火事件です。幸いけが人もで
なかったがとてもひどい事件。犯人は65歳の男性。このごろ60代のヘイトク
ライムが多い気がする。福岡、天神のデパートに不法侵入でつかまったのも
62歳。ほとんど地味な暮らしで近隣も住んでいることは知っていてもどうい
う人かは知らない。勤続何十年のまじめなサラリーマンだったと聞きました
と安田さんは言います。
ネトウヨも40代、50代が多くネットで「目覚める」と野間さん。ネット上
のヘイトスピーチの影響だと思いますが、と言います。名古屋の事件で何が
問題かというと、決定的な間違いは、イオ信用組合は朝鮮総連系の金融機関
。犯人の動機は慰安婦問題で韓国に対して不満があった、と。ネット上だっ
たら笑って済ませることでも、これは笑って済ませられないこと。
拉致問題で、民団に抗議に行っちゃったっていう話も聞いたときは笑ったけ
れど今回は笑えない。人が死んでたかもしれない、と安田さんもいいます。
分かっていない、雰囲気で暴力を振るう危険性をどうするか。高齢ネトウヨ
をどう「ケア」していくか。環境を変えていかなければと野間さん。

言論弾圧とかネムたいデマ飛ばしてんじゃねーよ。

一橋大学での百田尚樹氏講演会が中止になりました。その後ARICの梁英
聖さんにひどいヘイトスピーチ、ヘイトクライムが集中しています。
梁さんは講演会を中止しろとは言っていない。動きが早かったこととCHANGE
.ORGで署名を集めて、学内に反差別ルールを作ってほしいと要求しただけと
野間さん。

梁さんへのひどいヘイトスピーチがネット上にあって愕然とした、と安田さ
ん。言論弾圧とはなにかをきちんと定義づけしないといけない。この状況で
、言論の自由が奪われた、言論弾圧というのは間違いだと言っていきたい。
「自由を守る」とは差別する自由を認めろ、不寛容に対して寛容であれと言
っているのは間違い。差別を許さないというのは、多様な価値観を認めた民
主主義を守れという主張。だから自由に差別できる社会は違うということを
きちんとメディアも訴えるべき、と安田さんは強く訴えます。
いわゆるメディアが考える「中立的」な報道をしてるメディアは全部だめ。
言論の自由があって難しい問題だ、で終わっているようなメディアは全部ア
ウト、と野間さん。

シンプルに考えるべき、と安田さん。国連の一般的勧告の表現の自由とは何
かが記されており、「差別を受けない権利」が明記されている。その権利を
侵してはならないというところから表現の自由が始まる。その辺を僕らもメ
ディアも、そして百田さんも理解しなくては、と言います。
C.R.A.C.は止めろとは言いませんでした。最近言いません、と野間さん
。胡錦濤氏が早稲田大学に来て講演した際も、たくさんの抗議が殺到した。
聖火リレーに対しても、フジテレビ前のデモに行った人もいたし。マスメデ
ィアはそういう意見をまじめに取り上げたらだめ。そもそも抗議は自由なん
だよ、というところから始めなくては。

ARICの梁さんですが、講演会の中止は求めていない。留学生も多い一橋
大学の会場でヘイト・クライムの危険性が増した時に対応できる体制を作っ
てくれ、という穏当な真っ当な要求でした。
この間の動きとしては、4月中旬にARICがルールの制定を求める。5月12
日に有志の会と実行委員会の話し合い。14日に社会学研究科が講演中止の検
討と人権委員会の設置を求める。22日に実行委とARICの会合、反差別ル
ールの制定を約束。5月末に別の教員有志も1,2年生の手には負えないから
と大学側への介入の要望書を提出。教員約60人の署名が集まる。31日、実行
委が警備計画変更案を提出。内容は西キャンパスの封鎖。図書館利用者とチ
ケット持ってる人だけ入れる。そんな警備は無理となって6月2日に講演中止
になった。

これがすべて。脅迫行為、脅しがあったとか外部の圧力があったとかでなく
、すべて学生と教員と大学との話し合いの中で決まったことなんです。
ARICの反差別ルールとは、1、明示的ルールを新たに制定してください。2
、来場者が安心して楽しめるよう、差別に遭わないような実効的な防止策・
対処策の策定・実行をしてください。3、スタッフ全員が実効的な反差別研
修を受け、KODAIRA祭期間中に差別発生時きちんと対処できる体制を整えて
ください。4、策定した反差別ルールは来場者全員が容易に知ることができ
るようにしてくださいということ。

講演会中止においてARICの梁さんに対する批判は完全に100%間違ってい
る、と野間さんは断言します。
百田直樹による千葉大医学部の学生による「集団レイプ事件」の犯人は「私
は在日外国人たちではないかという気がする」というツイートについて、こ
れはヘイト・スピーチです。が、これをヘイト・スピーチだと認識できるか
どうかという問題がまず一つある。マスメディアでもそうなのに、大学1.2年
生がわかるかどうかという問題もあるといいます。
 安田さんは、でもこれが感覚的におかしいと気が付かないと僕はおかしい
と思うと言います。根拠なく外国人を犯罪者と決めつけるような物言いは許
されない。関東大震災にしろ、高江の問題にしろ、さも外国人に操られた運
動であるかのようなデマを振りまいた前科もある。

 2015年に文化芸術懇話会が自民党本部で行われた際に、百田は、沖縄の新
聞2紙はつぶさなければいけない、と言った。まさに言論弾圧ってこのこと
でしょう。「文化芸術懇話会」そのものが間違い。設立趣意書には「芸術家
との意見交流を通して、心を打つ政策芸術を立案し実行する知恵と力を」と
書いてある。ナチスが文化芸術をプロパガンダ利用したのと同じ発想。その
価値観に合致しないものは退廃とレッテルを貼ったのがナチスだった。まる
でファシズムの文脈の中で沖縄2紙をつぶさなければと、自民党本部という
場所で言ったことは大問題。自民党議員はその発言に賛同した。その発言を
導き出したのは自民党議員の「反日とか売国とか日本を貶めるために書いて
いるとしか思えない記事はやめていただきたい」というコメント。また「マ
スコミを懲らしめるためには広告料収入をなくすのが一番」「経団連などに
働きかけてほしい」「マスコミたたきというのは日本全体でやらなければい
けない」「スポンサーにならないことがマスコミには一番こたえる」「番組
ワースト10を作ってそこに広告を出している企業を公表・列記すればいい」
自民党議員と百田さんが一体となって言論弾圧をやってる。
その際に百田さんはほかにも、「沖縄人はどうやったら目を覚ますのか。ど
こかの島が中国に捕られてしまえば目を覚ますはずだ」「普天間はもともと
田んぼの中。基地の周りが商売になると言って住み着いた」「米兵の起こし
たレイプ犯罪よりも沖縄人のレイプ犯罪の方がはるかに多い」「米兵が女の
子を犯したら出ていけというけれど、高校生が女の子を犯したらその高校を
撤去しろという運動をするのか」と。言論弾圧だけでなく沖縄に対する偏見
と差別発言。これに自民党からは一言の異論も出ていない。こういう状況を
作り出したのが議員と百田さん自身だと言います。

 今回の講演会中止について、一番正確に報じているのが一橋新聞。一方で
朝日新聞は言論の自由も大事だけど悩ましい、みたいな見出し。どうでもい
い話で終わっている。重要なことは、6月9日の時点で梁さんへの攻撃がもの
すごいことになっている。ヘイト・クライムが実際に起きているのにそこが
まったくすくえていない。原因は実行委員会があいまいなことを言っている
ことと百田とそのお友達人脈がデマを流しまくっているということ。「外部
からの圧力」「中韓の圧力」「ハングルや中国語で書いてる」など。留学生
がたくさんいて、一番起きていることを知らせる必要があるんだから当たり
前。それを見て後ろで糸を引いているとしか思えないのが「ネトウヨ」で百
田がそういうアタマ。

原口一博さん、特定の議員とは誰ですか

それに対してリベラル、メディアも含めてもっと批判しなくては、と野間さ
ん。一番許せないのは原口一博。「特定の議員が介入したと聞いている」の
ならそれを明らかにすべき。有田さんには共産党の議員だと言いわけしたら
しい。このことで民進党議員も認めているということで攻撃がさらにひどく
なっている。「ヘイト・クライム扇動」であると思う、と野間さん。公正さ
よりも友達関係を優先するのは、安倍が加計学園に対してやっていることと
一緒。馴れ合いしかなくそれがヘイトを助長しているという意識が全くない
。議員辞職すべき、と怒ります。権力乱用だといいながら、明らかにせず、
ツイートを消しもしない。自分が言論に対する冒涜じゃないか。「お題目」
を唱えてるだけ。公人のヘ イト・スピーチの一つです。

宮台真司がラジオで

宮台真司のラジオ番組での発言「百田直樹さんの講演中止から考える言論の
自由とは?」でトーンポリシング、要するに告発する側の感情、言葉遣いを
問題にして当初の問題をうやむやにしてるだけで、まったくずれた話をして
いる。重要なことは、今現在攻撃されている人のことが一言も出てこない。
その視点がない。朝日新聞にもない、と野間さんは断言します。
 難しいんだよねという人は被害を受けている人には言及しないと安田さん
も憤ります。
 野間さんは、言及しないんじゃなくて思いついてないんだと思うと言いま
す。
 加害者の権利はどこまで認められるのかとは一所懸命考えてるけど、実際
に傷ついてる人間がいるということがまるで抜けてる、と安田さん。
 宮台のような有名な知識人がこれ。朝日新聞もこれ。保守リベラルである
民進党の国会議員もこれということは全体的にクオリティが低すぎ。梁英聖
さんが自署で言っていることは、何がヘイト・スピーチを生んでいるか。反
レイシズム規範が社会の中にまったくないということ。今回百田の講演がな
くなったことにより梁さんの言っていることが完全に実証されてしまった。
ARICが講演を中止しろと言わずに反差別ルールを作れといったことはそうい
う考えがあるから。それがあった上で百田の後援会があったというのが最も
望ましい形であっただろう。それを何でうやむやにして講演を中止にしてし
まったんだろう、と梁さんはむしろ怒っていた。

 梁さんの問題提起をきちんと受け止めるべきで、醜悪な終わり方だったと
思うと安田さん。今の日本社会で差別をする側は傷つかない。識者と言われ
る人たちもメディアも守ってくれる。言論の自由というマーケットの中に組
み込んでくれて加害者の権利を考えてくれて人々が応援してくれる。加害者
だけが守られる状態はどうにかならないか。朝鮮総連と米軍を同列に並べる
「知識人」の弱さ。
朝鮮総連を批判するのと、民族学校問題の細かい違いとかぜんぜん判ってい
ないと野間さん。
なぜ被害者の側に「度量」をもとめられなくてはならないのか、と安田さん
。
百田さんは「大放言」なる本で常に安全圏からタマを放って被害者の度量を
求めている。いろんな面でひっくりかえっている。

Free Speech,Not Hate Speech

UCバークレーでは(右翼ニュース)ブライトバートニュースのマイロ・ヤ
ノプロスの講演会が中止になるという事件があった。それについてハーバー
ドの学生新聞ハーヴァード・クリムゾンが出したコメントです。
「大学生は、自分の意見や世界観を考え直すために、幅広い視野と証拠に基
づくアイデアに触れることが必要不可欠である。しかるに、大学がこのよう
な知的成長を促すためには、理にかなった保守主義者を招いて学生に教育経
験の機会を与えるべきだ。ヤノプロス氏のような、ほとんど中身のない逆張
り視点の論者ではなく。」
この「ヤノプロス氏」の部分を百田あるいは桜井に変えてもらえばいいと思
います。
ほかの引用も梁さん、ARICが言っていたことと同じです。
 リベラル、知識人と言われる人まで含めて何も調べずに言論弾圧ではとい
うのは知的にレベルが低い、怠惰なのではないか。どうしようもないと今回
の事件で一番感じました、と野間さんは言います。知識人はもう少しまじめ
にやるべき。単純に情報と教育の問題という感じがする。まじめに考えない
と社会政策的にもまずいのではないか。若い社会学者のタマゴの方には頑張
ってほしいなとおもいます。
(放送の前半数か所で音声が途切れておりました。お詫びいたします)
(文責:のりこえねっと事務局)

――――――――――――――――――――――――――――――――――
●5.編集後記
18日日曜日小雨の中、第4回の「のりこえ祭り」が開催されました。共同代
表の方を始めたくさんのゲストよりそれぞれの現場でそれぞれ闘っておられ
る貴重なお話を聞くことができました。ご発言の時間が短く申し訳なく思っ
ております。歓談の時間も少し慌ただしかったですが、皆様のご協力感謝い
たします。これからもご支援をよろしくお願いいたします。(お)
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よりご連絡下さい。
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