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東京地裁の不当判決に負けない!〜朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を!全国集会

   尾澤邦子

 10月25日午後6時半、東京の代々木公園において「朝鮮学校の子どもたちに学ぶ権利を!全国集会」が行われた。降りしきる雨の中、野外ステージで傘をさしながら集会は始まった。オープニングは朝鮮大学生の「声よ集まれ、歌となれ」の歌。「どれだけ叫べばいいのだろう 奪われ続けた声がある」の歌は、いつ聞いても胸に迫るものがある。

 主催者あいさつで全国朝鮮高級学校校長会会長の慎吉雄さんは「朝鮮学校の排除は無償化法の趣旨を逸脱し、教育に政治を持ち込み、生徒たちの権利と利益を著しく侵害した違法なものであるとの単純明快で説得力のある弁護団の主張と、証人尋問での政府側のしどろもどろの答弁を目の当たりにし、裁判の勝利を100%確信していた。しかし裁判長は原告の訴えを冷たく退けた」と話した。9月13日、東京地裁の前で勝訴を待ちわびていた生徒たちに届いたのは「不当判決」。どれほど悔しく、腹立たしかったろう。

 韓国から来日した「ウリハッキョと子供たちを守る市民の会」共同代表のソンミヒさんが連帯のあいさつを行った。「最後まであきらめない。私たちは必ずや勝つでしょう。最後までみなさんと共に闘います。私たちの力強い団結で在日朝鮮人に対する差別をやめさせ、日本の軍国主義復活を防ぎ、アジアの平和を成し遂げましょう」とあいさつした。

 リレートークで、全国朝鮮高級学校学生連絡会の高校3年生は「私たちの姿を見てほしい。根拠のない理由で判断しないでください。純粋に自分の民族を愛し学ぶ私たちの姿を、堂々と自分らしく生きる私たちの姿を見てください」と訴えた。

 朝鮮学校全国オモニ会連絡会のおかあさんは、「日本政府から見たら私たちは国民ではないかもしれない。しかし同じ国に住んで、同じ空気を吸って働いている生活者です。私たちのみならず、日本に住んでいるあらゆる人たちが差別なく、安心して暮らせる社会を目指して一層がんばります」とアピールした。

 会場に目を移すといつしか傘が消え、雨は止んでいた。大阪、広島、福岡、東京で無償化裁判を支援してきている方たちからの発言があった、広島・東京での不当判決は、高裁で必ずや逆転するという力強い発言だった。6月から全国の朝鮮学校を行脚している東京の長谷川和男さんが「朝鮮学校は教育の原点」と話していたのが印象的だった。

 集会終了後、渋谷駅前を通るデモ行進が行われた。こんなにいたのかと思うくらい長蛇の列だった。若い人たちの元気に励まされる集会・デモだった。


Created by staff01. Last modified on 2017-10-27 10:35:49 Copyright: Default

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