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 9月27日(水)、レイバーネット日本では例会「木下昌明の新刊『ペンとカメラ』をめぐって」を開催します。『ペンとカメラ』は、映画批評の枠をこえて優れた社会時評になっています。また社会運動とメディアを考える手がかりに満ちています。ぜひお気軽にご参加ください。当日の様子は「レイバーネットTV」で中継します。以下、『週刊金曜日』(9/15)に掲載された土屋トカチ氏の書評を転載紹介します。
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映画のような崖っぷち人生〜『ペンとカメラ 時代と生きる』

    土屋トカチ

 書店員だった私の経験から思うに、置くべき棚が決めづらい厄介な本だ。表紙で判断した者はSEALDsや反原発運動の棚に置くだろうし、巻頭の数ページをめくった者は、がん闘病記の棚に置くだろう。私ならどうするか。レジ正面に「映画のような崖っぷち人生、映画批評家・木下昌明」と手書きPOPを添えて並べてやろう。

 3.11以降の毎週金曜日、彼は国会前でビデオカメラを手に、デモの様子を撮影している。報道陣に邪魔者扱いされても飄々と家庭用カメラを構える姿を、私は何度か見た。こんな映画批評家をほかに知らない。その情熱の所以が本著で明かされる。半世紀前、「こんなものはすぐポシャる」とベトナム反戦運動を揶揄した際、「何かをやることが大切だ。冷笑だけでは何も生まれない」と、花田清輝にたしなめられたそうだ。50年越しの問いに、行動で応えているのだ。


 *レイバー映画祭で新刊を発表した。サインする著者。

 ペンに飽き足らずカメラを持った契機は、デモ撮影のためではない。長時間労働で心身共にボロボロだった娘の労働時間を記録するためで、それは3分ビデオの初作『娘の時間』にまとめられた。命を守りたい想いが限りなくやさしい傑作で、その姿勢は国会前での撮影に通底している。

 2012年冬、彼にがんが見つかった。医師は即手術をすすめたが、これを拒否。複数の医師との面談をビデオに収め、本を読み、治療法を模索する、がん医療批評が始まる。余命半年から2年といわれた彼は生きのびて、ドキュメンタリー映画『がんを育てた男』の主役となった。

 映画批評からすっかりはみだし、生き様が綴られた本は、書店の棚では居心地が悪そうだ。(『週刊金曜日』2017.9.15所収)

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●レイバーネット例会 : 木下昌明の新刊『ペンとカメラ』をめぐって

・とき 9月27日(水)19時30分〜21時(開場19時)
・ところ 竹林閣(新宿三丁目の多目的スペース)
     新宿区新宿5-14-3 有恒ビル6F
     http://vpress.la.coocan.jp/bamboo.html
・参加費 500円
・内容 著者を交えて、参加者による報告&ディスカッション。「映画・メディア・社会運動」を一緒に考える。
・冒頭報告=土屋トカチ/堀切さとみ そのあと全員でディスカッション。
・主催 レイバーネット日本 TEL03-3530-8588 メール
レイバーネットTVの中継あり(27日19時半〜21時)
*どなたでもご自由に参加できます。
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 以下は「アマゾン」のコメント欄に寄せられた本の感想です。

 ●2017/9/2 コズの魔法使い
 この本の著者は、ガンを抱えながらも、毎週金曜日の国会前デモに行き、反原発・反安倍の抗議集会をビデオに撮って、デモの参加者一人ひとりにインタビューをしています。こうした活動が反映されているのもこの本の大きな魅力です。
 著者の映画批評は、映画一つひとつについて、みていない人にもわかるように、詳しく面白く説明をしてくれています。大きなテーマは、戦争・難民・貧困・環境破壊などで、それらに抵抗する民衆の姿を自分自身の問題として描いてます。そこがとってもいいと思います。
 また、著者はレイバーネット日本の「木下昌明の映画の部屋」で、映画時評を書いています。これも面白いです。ぜひ、この本と一緒に読んでみてください。
 著者は、天皇問題にもふれています。昨年8月に明仁天皇が退位を表明したビデオメッセージについてです。明仁天皇の「おことば」には、安倍総理に対して狎鐐茲鬚靴覆い如蹐箸いΠ嫐が込められているというのです。そういう視点から著者はしっかり、反安倍を訴えています。わたしも著者と同じ気持ちで、反安倍を訴えたいです。
 ぜひ、みなさんに読んでいただきたいと思います。

*本書は績文堂出版またはレイバーネット事務局にお申し込みください。1800円です。


Created by staff01. Last modified on 2017-09-24 15:46:09 Copyright: Default

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