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「火の不始末」が「建造物損壊罪」に歪曲された!〜Mさん不当逮捕事件で記者会見
1月16日、テントひろばのMさん(78歳)が逮捕されたが、報道によれば容疑は「経産省の敷地内の花壇の枯れ葉に火をつけ、隣接する地下鉄のエレベーターの外壁(縦15センチ、横1メートル)を焼損させたというもの」(朝日新聞)。20日に現場でテント側の記者会見があり、直接話を聞くことができた。 それによれば、Mさんは経産省正門前の座り込みの最中にタバコ休憩のため抜けだし、数十メートル離れた東京メトロ入り口付近に行った。その喫煙のときに火の不始末があったようだ。紙に火をつけたとも言われたが、「Mさんはきれい好きで、いつもゴミを掃除しているので拾ったごみを燃やして処分しようとしたのではないか」と同僚は推測している。 いずれにしろ「放火」ではなく「火の不始末」であった。火はすぐに消え、消防車が来るわけでもなく、数十メートル離れた場所の座り込みの仲間もまったく気が付かなかったという。「警察は逮捕したものの“放火”では立件できず、苦し紛れで“建造物損壊”容疑で逮捕・勾留し、家宅捜索までした」と長谷川直彦弁護士(写真上)は憤る。記者も外壁の「損壊」といわれるものを見たが、少し色がついているがよく拭けば落ちそうなもので、破損はまったくしていなかった。
78歳で持病を抱えるMさんにとって留置所は厳しい場所だ。かれは、面会者に対して「申し訳ない」とさかんに謝っているという。この日「経産省前テントひろば」は抗議声明を発表し「警察と経産省が結託して事件を意図的に歪曲・誇張し、反原発運動攻撃に利用している」と強く非難し、不当な勾留をやめるよう求めている。(M)
*マスコミ報道では実名報道もありますが、被疑者の段階なのでイニシャルにしました(編集部) Created by staff01. Last modified on 2017-01-20 22:55:53 Copyright: Default | ||||||