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香港・旺角での大規模な衝突

〔レイバーネット国際部・I〕

旧正月の休みの香港で、本土民主陣線の呼びかけに応じた群衆と警察の大規模な衝突がありました。日本でも報道されたのでご存じの方もいるでしょう。

こちらのウェブメディアに当日の経過とともに、たくさんの写真が紹介されています。

https://theinitium.com/article/20160210-hongkong-MKPolice-02/

昨年、翻訳出版をお手伝いした『香港雨傘運動』の著者、區龍宇さんによると、この動き全体を2014年の雨傘運動で台頭した香港主義極右派の運動だというのは早計ですが、多くの極右派も参加していたそうです。

『香港雨傘運動』では、中国政府だけでなく運動内部の極右との対立も詳しく触れられており、今回の衝突の背景を理解するうえで役に立ち、無理して出版をお手伝いしてよかったです。

いっぽう中国では「香港独立派の騒乱」というような報道ぶりのようですが、「独立派」への支持が増えているのが自らの政策ゆえだということには無頓着なようです。

このかん『香港雨傘運動』の紹介がいくつかの書籍やメディアで見られました。どれもとてもよく書いていただいています。

(1)山田宏明さん:香港のオキュパイ運動の実態と目標――「雨傘運動」の背景と政治的位置(図書新聞2016年2月6日号)

(2)熱田敬子さん(『季刊ピープルズ・プラン』71号)

(3)梶谷懐さん:「民意」のゆくえと政府のアカウンタビリティ(『中国リベラリズムの政治空間』収録、石井知章編、勉誠出版)。

とくに梶谷さんの論考が収録されている『中国リベラリズムの政治空間』は、もう一冊同じ時期に藤原書店から同じく石井知章さんが編集された『現代中国のリベラリズム思潮』とともに、中国新左派に対する批判でも際立っており、詳しく紹介するに値する良著ですが、またいずれ。


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