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勝利するまで帰らない!〜「韓国サンケン労組を支援する会」結成される

動画(8分半・社前行動/ユルトンなど)動画(パククネ退陣100万デモの背景 50分)参加感想(小番伊左夫)

 35名の整理解雇とたたかう韓国サンケン労組は、遠征団を日本に送り込んで日本本社への要請行動を始めている。かれらの決意は半端ではない。見事な剃髪がそれを表している。「勝利するまで帰ってくるな」と現地から派遣されたという。

 11月17日夜、東京・文京区民センターに140人が集まり「韓国サンケン労組を支援する会」が結成された。韓国からは解雇された当該と関係者、計16人が参加した。会場には「解雇は殺人だ!」の横断幕が掲げられている。

 会の事務局長に選ばれた鳥井一平氏(写真)は「帰ってくるなと言われて来ている。放っておくわけにいかないでしょう。遠征団を日本の仲間でしっかり支えていこう。みなさんいいですか?」と呼びかけると、「そうだ!」と会場から歓声が上がった。国境をこえて働くものの心がひとつになった。

 集会では、韓国代表から「パククネ退陣を求める百万人デモ」のホットな報告もあった。この運動の呼びかけたのは民主労総で、労働者と市民が一体となったたたかいだったという。そして「今回の事件は単なる崔順実スキャンダルではない。韓国社会は貧富の格差がものすごく広がっており、それに対する怒りが背景にある」と詳しい解説があった。

多くの労組が集まり一日行動

 11月17日の行動は、早朝の本社工場前行動(新座市)から始まった。約30人が集まり、いつもより俄然にぎやか。チラシまきとマイクアピールが続いた。その間、数百人という労働者が入構していったが、上司の監視が厳しく、チラシを受け取る人は一人もいなかった。サンケンにも労働組合があるらしいが、その気配も感じられない。「もの言えぬ」サンケンの労働現場が想像された。

↓昌原市馬山の仲間の「写真横断幕」を広げた

 26年働いてクビを切られたキム・ウンヒョンさん(写真上)が、最初にマイクを握った。「韓国にも労働法がある。それも無視して勝手にクビを切っていいのか」と熱く語った。サンケンは半導体デバイスメーカーで、世界に工場があり、1万人を雇用するグローバル企業である。キムさんは訴える。「過去にも韓国工場を閉鎖してインドネシアに移そうとしたことがあったが、その時はたたかって阻止した。こんな身勝手な渡り鳥企業は許せない。私たちにも家族がいる。我々は絶対に職場に戻る」と訴えた。その後、韓国から参加した13人全員がマイクアピールした。

 この日は、地元・朝霞市の市会議員・田辺淳さんがやってきた。会社にかけあい「要請書くらい受け取ったらどうか」と話をしたが(写真上・背中)、会社は「韓国のことは関係ない」と要請書も受け取らず門前払いだった。田辺さんはとても怒っていた。「同じサンケンの会社なのに、こんな対応はおかしい。私も労働者たちを応援するしかない」とその場で宣言した。

↓池袋・サンケン海外営業部のビル前

 昼は、池袋メトロポリタンビルのサンケン海外営業部に要請行動を行った。ここには神奈川シティユニオンが大挙して参加し、ユルトン(律動)あり歌ありの抗議で大いに盛り上がった。日本の労組の旗が目立った。1か月前から来ている遠征団のイ・ソニムさんは「きょうは支援が多く来てくれてうれしかった。勝てる気がする」と笑顔で語っていた。(M)


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