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報告:「強制連行の責任をとれ!」不二越東京本社抗議行動

戦争法が施行される3月29日、「戦犯企業」不二越東京本社に対し、抗議行動が取り組まれました。呼びかけは第二次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会で、それに応えた首都圏の市民団体や労働組合が、汐留にある不二越東京本社前に結集。オフィスビル間の風が強い中、昼12時から約1時間の街宣活動を実施し、行き交う人々の注目を集めました。

不二越による戦時中の強制連行・強制労働に対し、韓国人被害者らが謝罪と賠償を求めて闘っています。韓国第一次訴訟は、4月20日ソウル高裁で結審、5月13日判決の予定です。また、安倍政権による、侵略と植民地支配につながる戦争法施行を、認めることはできません。不二越の株主総会ではヘイト野次、富山の社前では右翼のヘイト街宣が、繰り返されています。

韓国における訴訟については、2014年ソウル地裁で不二越側が敗訴し、第二次・第三次訴訟が起こされています。ところが、.不二越は韓国第一次訴訟控訴審、続く二次・三次訴訟においても、未だに弁護人を選任していません。長期にわたり代理人不在のため、裁判所が高裁の口頭弁論と判決の期日を指定するという、異常事態となっています。

ところで、この日の不二越東京本社に対する抗議行動では、「女子挺身隊」として富山の不二越に渡り、脱走したことで「慰安婦」にされた姜徳景(カン・ドッキョン)さんの遺影もおかれ、主催者から紹介がありました。また、昨年12月の「慰安婦」問題をめぐる日韓「合意」と、その後の安倍政権の対応を批判する発言も、参加者から相次ぎました。

姜徳景さんは1944年、国民学校高等科1年生の時、「女子挺身隊」として富山の不二越に送られました。しかし過酷な労働と空腹から寮を脱走。直後に憲兵に捕えられて強姦され、長野県松代町の「慰安所」に送られました。日本の敗戦後、帰国途上で妊娠を知り、避難先の韓国南部の旅館で出産。息子を釜山の孤児院に預けましたが、肺炎で死亡。食堂経営や米軍基地の運転手など職を転々とし、50代にはビニールハウス農場に住み込みで働きました。1992年「ナヌムの家」に入居。絵画教室で学び、過去の体験を絵で表現しました。やがて肺がん末期と宣告され、1997年に68歳で生涯を閉じました。

抗議行動終了後、それぞれ夕方からは、「戦争法発動反対!国会正門前大集会」に合流しました。

【参加報告】佐藤和之(川崎から日本軍「慰安婦」問題の解決を求める市民の会)
【集会写真】http://blogs.yahoo.co.jp/tocka_jikkoi/66065764.html


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