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全国一般東京東部労組の須田です。

【速報】8/3〜4 東部労組全溶支部が第3波・第4波ストライキを決行! 全溶・沼田社長は不誠実なゼロ回答をやめなさい! 違法な残業代不払いを正しなさい!

JRや私鉄各社のレール溶接を手がける株式会社全溶(本社:東京都練馬区)の 労働者でつくる全国一般東京東部労組全溶支部は8月3日から同4日にかけて第 3波・第4波のストライキを決行しました。7月31日に行った団体交渉で、手当 カットや人員削減をもとに戻すよう要求している組合側に対し、全溶の沼田社長 がまたもやゼロ回答を行ったためです。

第3波ストは全溶支部のうち本社所属の組合員31人が8月3日午後8時から同4 日午前6時までの10時間、第4波ストは全溶支部のうち東京レールセンター営業 所(東京都江東区)所属の組合員10人が同4日午前8時半から同日午後4時半ま での8時間、それぞれ実施しました。

7月31日の団体交渉は、第1波スト(7月8日)と第2波スト(7月10日)の後、 初めて開催されました。冒頭、組合側は「労使の争議状態を収束させるためには お互いに歩み寄る必要がある。組合の要求をただちにすべてを飲まなくても会社 側が譲歩の姿勢を見せれば、組合もストライキ態勢を解除する用意がある」と、 争議解決に向けて前向きな対応を取るよう求めました。

ところが、沼田社長は「この場では応じることができない」とこれまでのゼロ回 答を繰り返すのみでした。それどころか「ストライキを打たれて作業中止に追い 込まれ、発注者からお叱りを受けた。このままだと契約が解除されて会社が成り 立たない。倒産することもある」などと、自らの頑迷な態度を棚上げしつつ憲法 で保障されたストライキ権を行使した労働者を脅す始末です。これには組合員か ら「あなたが一切歩み寄ろうとしないから争議になっているのだろう!」と抗議 の声が相次ぎました。

組合側のおもな要求は、沼田社長が4年前に就任して以来、溶接資格手当や出張 手当など様々な手当を大幅にカットしてきたこと、溶接口数に応じた作業員の人 数を削減してきたこと、定年以降の嘱託社員の賃金を引き下げたことなどをもと に戻すことです。パワーハラスメントをなくしてほしいという要求も結成当初か ら掲げています。組合側は無理難題を突きつけているわけではありません。こん なささやかな要求すら「手当や作業員をもとに戻すとまた赤字になる」と言って 足蹴にしているのが沼田社長なのです。

「一人ひとりの給与額はそれほど変わっていない」などと沼田社長は言いました が、これも労働者の実態を知らないとんでもない主張です。労働者は削られた手 当をカバーするために、より長時間の残業を行っているだけです。作業員の人数 も減らされているのですから過酷な労働強化につながっています。「このままで は安全や技術継承にも支障が出る」という組合員の切実な声にも最後まで耳を傾 けようとしませんでした。

また、この日の団体交渉で組合側は会社による不払い残業代問題を指摘しました。 残業代の基礎となる賃金から除外してはいけない手当を違法に除外したり、1カ 月の所定労働時間数を違法に多く見積もったりする方法で、会社が本来支払うべ き残業代を違法に削ってきました。組合側の試算では1カ月で1人数十万円の不 払いになっているケースもあります。

組合の指摘に対して沼田社長は「それ(違法な不払い)は知っていた」としたう えで「仕事を早上がりしたときも(所定労働時間の)7時間をつけているから良 い」などと平然と答えました。労働者の生活や権利を無視し、コンプライアンス (法令遵守)の意識が欠如していると言わざるをえません。全溶は、東証1部上 場のゼネコン東鉄工業株式会社の関連会社(持分法適用会社)ですが、その社会 的責任を果たした態度とは到底思えません。

このままでは争議がいっそう拡大しかねないと組合側は団体交渉で粘り強く説得 を試みましたが、「1時間半たったから」と会社側弁護士に促される形で経営陣 は一方的に席を立ちました。このような沼田社長らの不誠実な対応が今回の争議 を招いている原因であることはだれの目にも明らかです。今回のストライキでも JRや私鉄のレール溶接作業が急きょ中止に追い込まれるなど大きな影響を与え ましたが、これらの責任は沼田社長のかたくなな姿勢にあることは明らかです。

東部労組全溶支部のストライキ闘争には多くの労働者・労働組合による共感と支 持の輪が広がっています。私たちは全溶が労働者の生活と権利を守る会社に変わ るまで、今後もストライキを含めて敢然と闘っていきます。皆さんのよってたかっ てのご支援をよろしくお願いします!

<抗議先>
株式会社全溶
代表取締役社長 沼田 昌雄
〒178-0063 東京都練馬区東大泉2-11-6
電話 03-3922-1991
FAX 03-3922-1980

※ ブログ「労働相談センター・スタッフ日記」記事参照
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/ef4952cf6d69157381c52d30e05be47d


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