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全国一般東京東部労組の須田です。

【速報】東部労組多摩ミルク支部がストライキを構えて勝利!
7/12 ストライキは回避!ご支援ありがとうございました!

東京・葛飾で食品輸送などを手がける「多摩ミルクグループ」のドライバーらで
つくる全国一般東京東部労組多摩ミルク支部は、ボーナス(一時金)の差別支給
に反対して7月12日に24時間ストライキを構えていましたが、会社側が組合要求
を全面的に受け入れ、ボーナスを全従業員に均等に支給すると回答しました。労
働者の団結とストライキを決意したことによる成果です。この勝利に伴い7月12
日のストライキと当日午前9時から多摩ミルクグループの労働者が下請けとして
多く働いている森永乳業東京工場門前で予定していたアピール行動は中止します。

今回のストライキの発端は、長年支給されていないボーナスの支給を同支部が求
めたことに対し、同支部が過半数を制している業務部門には支給しないと会社側
は回答する一方で、ボーナスの原資が40万円程度あるとして、これを経営者とゆ
着している第2組合の組合員が多数在籍している業務部門(約20人)にだけ分配
するという明らかな組合間差別を行う回答をしたことです。

私たちは6月3日の団体交渉で、「限られた原資の中でボーナスを支給するのな
ら、等しく努力しているグループの全労働者に平等に支給するべきだ」と繰り返
し説得しました。また、「このまま会社が支給のあり方を見直さなければストラ
イキに入らざるをえなくなる」とも言いました。会社側はいったんは持ち帰りま
したが、2週間後の6月17日付の書面では組合側に一切譲歩せず、差別的な支給
を強行する考えをあらためて示しました。

東部労組多摩ミルク支部は1999年2月に結成以来、ストライキは実行していませ
ん。しかし、今回の会社のやり方は到底納得できるものではなく、支部執行部が
真剣に討議を重ねた結果、7月12日朝から24時間ストライキに入ることを決定し
ました。

この決定に基づき、6月29日に職場で「7/12ストライキ決行!」の横断幕が組
合掲示板に貼られ、ストライキ参加を呼びかけるビラが配られました。グループ
内の60人以上いる支部組合員からはストライキ賛同の意思が次々と表明されまし
た。ストライキ突入に危機感を持った第2組合役員は経営者と結託して様々な妨
害に動きましたが、圧倒的多数の労働者が東部労組多摩ミルク支部を支持しまし
た。もはやボーナスの金額の多い少ないでなく、組合差別を許すのか否か、団結
の破壊を許すのか否かが焦点でした。

こうした中で7月2日夕、多摩ミルクグループの小島逸成取締役から当労組に面
会の要請がありました。組合内で調整した結果、7月6日夜、東部労組本部事務
所で支部役員と本部役員が小島取締役と面会。ここでも組合側は「ボーナスを平
等に支給しなければストライキは避けられない」と通告しました。そして、7月
7日、会社側はこれまでの方針を撤回してグループの全従業員にボーナスを均等
に配分する旨の回答を組合側に行い、その内容の覚書を締結しました。労働者が
労働組合のもとに団結し、本気でストライキを構えて経営者から要求を勝ち取っ
た瞬間です。この勝利は東部労組各支部や友好労組からのよってたかっての支援
のおかげでもあります。

すべての仲間の皆さん!私たちの決死のストライキ闘争への応援、本当にありが
とうございました!7月12日のストライキとアピール行動は中止します。しかし、
今後も経営者からの攻撃をはねかえし、労働者の生活と権利を守るために私たち
はストライキをいつでも打てる団結を堅持していきます。あらためて支援をお願
いすることもあると思いますが、引き続きよろしくお願いします!

ブログ「労働相談センター・スタッフ日記」記事参照
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/8f9e7fe3f57a4f48d1f3103154027e73


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