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LNJ Logo 牧子嘉丸のショート・ワールド(20)〜「霊界ネットTVでコータツ先生吠える」―やっぱりソウカの巻
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    第20回 2015年5月25日

「霊界ネットTVでコータツ先生吠える」―やっぱりソウカの巻

司会ーみなさん、こんばんは。霊界ネットTVの時間です。きょうの「あの人に会いたい」は藤原コータツさんをお招きしています。先生よろしく。

公達ー「おはよう!サラリーマン諸君。今朝のパーソナリティは藤原コータツです」なんて毎週ラジオで喋べっていたからマイクの前にでると、ついでちゃうね。

司会ー先生、相変わらず威勢のいい蛮声で、お元気そうで何よりです。

公達ー死んだ人間に元気もクソもあるもんか。それで何だね、ボクに会いたい理由ってのは。やはりアレのことかね。

司会ーそうです。コレ(本を見せながら)のことです。

公達ーソウカ。やっぱりソウカ。ソウカと思っていたんだよ。

司会ーヤマダくん、ザブトン一枚。なんて、言ってる場合じゃないんですが、今、40年以上も前に書かれたこの本の予言通りになってきていますね。

公達―予言なんて言ってもらっちゃあ困るね。冷徹な分析だよ、君。そこが並みの政治学者とボカァちがうんだ!こう見えて丸山門下だよ。

司会ー恐れ入ります。それにしてもこの本の題名がまたスゴイですね。「草加・公迷をブッた斬る」なんて。

公達―はじめは「草加を斬る」だったんだ。1969年に出版したんだが、例の言論・出版妨害事件を引き起こした。それで叩かれて少しは反省したかと思いきや、恥知らずにも、ますます権力の一角に食い込もうとしているのを見て出したのがこれだ。10年たっても何一つ変わっとらん。それで脳天に一撃加えるつもりで書いたんだ。

司会―まさに馬場チョップ級の迫力ある本ですね。ところで最近の動きをどうご覧になります。

公達―今度の大阪都構想の例なんか相変わらずの実態を現しておるな。最初は御一新橋ノ下の住民投票に反対しておったが、選挙のことで脅かされると賛成に回る。が、都構想に賛成かといえば、反対する。こういう無節操きわまりないことをやって、やらずともいい選挙をやる。とにかく自分の都合でどうとでもなる。コーモリ党 どころか、カメレオン党だな。言っておくが、あの番犬小僧は辞めないぞ。

司会―平和の党、福祉の党なんて看板を掲げながら、秘密保護法のときも今度の戦争法案も歯止めの期待を裏切りつづけてきたのは、まさにそういう体質なんですね。

公達―政権与党に入り込み、権力にすり寄るのが目的の党なんだから、歯止めになるなんて考えておらんよ。自分自身の欲望に歯止めがかからんのに、どうして他人にかけられるんじゃ。

司会―なるほど。ご本によると、それもこれもみなあの会長の権力慾のためなんですね。

公達―大衆のためでも、会員のためでもない、みな自分のためだけなんだよ。その証拠にあの出版妨害を田中鋭角に必死に頼みこんだ薮入委員長なんて、不興を買って今じゃ裏切り者のど畜生呼ばわりじゃないか。そのときの書記長の矢乃なんかつるし上げで手帳はふんだくられるは、顔面は麻痺するはで、とんだ信心のお陰だね。今の代表の山内秋夫だって北川だって、調子に乗ってるけど、潮目が変われば使い捨てだよ。内心ヒヤヒヤものだろうね。

司会―この本の最後に、「権力にすり寄る狡猾政党公迷はファッショの起爆剤」とあって、自民党と連立政権を組んだ時、ナチス・ヒトラーとよく似て、右翼ファシズムと狂信性が癒着するとの指摘があります。そして、その時、日本の議会政治・民主政治がアウトになるとお書きです。今の状況を見ていると、先生の慧眼まさに畏るべし、ですね。

公達―君はさっきから感心ばっかりしとるが、そんなことではダメだ。あんなものに期待をかけるのはぬすっとに留守番を頼むようなもんじゃ。どうしてもっと、議会政治を守るためにも闘わんのじゃ。ワシが死んだ時、祝電は山のように届くは、おめでとうの電話は鳴り止まぬはで、大変じゃったそうな。後でカミさんから聞いたが、それでこそ吾輩らしいと思ったぞ。あんな連中から仇敵・怨敵あつかいされてこそ、真のジャーナリストというもんだ。君らにそれぐらいの覚悟はあるか。

司会―(決然と)この際はっきり言いますが、全然ありません。

公達―バカモン!そんな弱気でどうするんじゃ。言論の自由はいついかなる時も命がけで守ってきたんじゃ。今もっと、ワシみたいに、吠え叫び怒鳴りまくって「シンゾウ。もうええかげんにせんかい」の声をあげにゃ!わかったか。わしはもう帰るぞ。

司会―みなさん、今日はいかがでしたか。まさに「死せるコータツ、生けるコーメイをブッた斬る」でしたね。

公達―ウーン。なかなかうまいこと言うね。おいヤマダ君、司会にザブトン一枚だ。

司会―ハハハア。ご本尊さま、ありがたき幸せ。


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