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LNJ Logo フランス反資本主義新党の声明 : 「シャルリー・エブド」事務所襲撃事件
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以下、「虹とモンスーン」(アジア連帯講座)ブログより転載・紹介します。同ブログ http://monsoon.doorblog.jp。反資本主義新党(NPA)はフランスの左派政党で反資本主義、反新自由主義、国際主義、反人種差別主義、エコロジー、フェミニズムなどを掲げています。(ウェブ編集部)
週刊新聞「シャルリー・エブド」事務所襲撃と
12人の殺害についてのNPA(反資本主義新党)の声明


2015年1月7日

  以下は、フランスの新聞「シャルリー・エブド」への襲撃事件に対するNPA(反資本主義新党)の声明である。この襲撃事件では、編集者で著名な漫画作家で あるステファン・シャルボニエをふくむ一〇人のジャーナリストと二人の警官が殺された。「ムハマドの漫画」問題以来、同紙事務所は武装警官によってガード されていた。

 風刺新聞「シャルリー・エブド」事務所へのこの攻撃は、ジャーナリストや従業員に対するこうした無分別で殺人的暴力に対する憤激と怒りを引き起こした。この暴力は、反動的で蒙昧な偏見によって、表現の自由、報道の自由への恐怖をまき散らすことをねらったものである。

 われわれはしばしば、きわめて論争的な方法であったとしても、「シャルリー・エブド」の漫画家やジャーナリストと討論し、かれらと共同の闘争を行ってきた。

 NPAは犠牲となった人びとの友人と家族、「シャルリー・エブド」のジャーナリストと従業員たちへの連帯を表明する。

  しかしわれわれは、レイシズムをもてあそび、外国人、とりわけムスリムへの憎悪をかきたてたり、この事件を利用して新しい弾圧法規を作成しようとする魔法 使いの弟子たちとのいかなる全国的連合にも加わらない。こうした連中は、われわれが今日生きている外国人嫌悪の有毒な空気への重大な責任を負っているの だ。

 双方ともに民主主義と自由への敵である。かれらは労働者や民衆的諸階級の敵である。連帯の世界への敵なのだ。

 NPAは、本日(一月七日)午後五時に、パリの共和国広場で開催される「シャルリー・エブド」に連帯するデモへの参加を呼びかける。

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生前のシャルブ(右)とベンサイド(中央)
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np02
1月7日 パリ・レピュブリック広場での「シャルリー・エブド」連帯集会

オランドと国民的統一、そして分化した怒り、憤激
NPA(反資本主義新党)の声明

2015年1月7日


 フランソワ・オランドは、この劇的な情勢においてさえ、ふたたび何も語るべき言葉を持たなかった。

  独立した、自由で風刺に満ちた、体制に順応しないジャーナリストたちへの文字通りの「死刑執行」、そして週刊新聞「シャルリー・エブド」への死の強制に対する憤激と怒り、強い嫌悪感を全国の民衆が表明している時、オランドは統一したフランスをほめたたえ、国民的統一を呼びかけたのである。彼はそのようにす ることで、彼と彼の政府が遂行している、大国によって組織された略奪と軍事介入が悲惨と混沌の種をまいている世界の各地の住民に対する戦争を正当化しているのだ。

 したがってNPAは、ジャーナリスト、従業員たち、すなわち「シャルリー・エブド」とそのジャーナリストに対する残忍で反動的な攻撃の犠牲者たちに全面的に連帯するのであって、この国民的統一、フランスのこの国民的合意に参加するわけではない。

  われわれは、この政府の背後に整列すること、すなわち勤労民衆に対する戦争に参加することに反対である。サルコジもオランドと同じことを言っている。マ リーヌ・ルペンは、イスラム原理主義に対して闘うという口実で、この「シャルリー・エブド」襲撃を利用してレイシスト的で外国人嫌悪を煽るキャンペーンを 行っている。

 社会的・民主主義的逆行が、かれらの政策である。社会的というのは、反動的かつ蒙昧な偏見の名において表現の自由、出版の自由に対する恐怖の種をまき、この蒙昧な残忍、卑劣な暴力を隠ぺいしているからである。


 回答は、国民的統一ではなくここでも労働者の運動である。すなわち資本家の政策が投げ込んだ後退、混沌から社会を抜け出させる労働者の攻勢なのである。

 われわれは、かれらの国民的統一から完全に独立するかたちで、テロ犠牲者への連帯の意思を表明するだろう。


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