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News Item 1228yuni
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ユニクロのサプライヤー、アーティガス社で労働争議
      
ユニクロのサプライヤー・中国深センのアーティガス社で、労働争議がおきている。ユニクロは自社工場
をもたず、主として中国の数十ヵ所の工場に製造委託をしているが情報開示をしていないので、サプラ
イチェーンの実態は不明である。アーティガス社の争議は、闇のなかのサプライチェーンの一端を浮かび
あがらせている。

アーティガス社の労働者たち(大部分が女性)は、所定の社会保険料などの支払いをもとめ、会社
に団体交渉を設定するように要請したが、会社から回答がないため、12月10日から1000人以上の
労働者がストライキに突入。ユニクロ製品が船積みのために工場から搬出されるのをストップさせようと、
工場のゲート前に夜を徹してピケをはった。同時に、労働者は弁護士を雇い、会社側弁護士と18日
に話し合いをする約束をとりつけた。香港のHKCTU(ICTU加盟の香港職工会連盟)傘下のRCCIGU
(香港小売・商業・衣料品製造一般組合)は中国ユニクロに
要請文(http://www.labornetjp.org/news/2014/1223yuni)を出すと同時に、日本の
UAゼンセンを通じてユニクロ本社へコンタクトした。話し合いの前日、17日には、香港のNGO・SACOM
(企業の不当行動に反対する学生と研究者)のよびかけで、香港の労働組合・労働NGOは、
アーティガス社が製造委託を請け負っているブランド企業、ユニクロと香港資本のG2000の店頭で
抗議行動をおこなった。

そして、18日の朝。会社側弁護士との話し合いの直前、武装警官200人余がユニクロ製品を
運びだすことを手助けするために、ストライキ中の無防備な労働者を襲う。暴力をふるい、重傷者1人を含む
多数労働者に傷を負わせ、31人の逮捕を強行した。労働者は12時間後、18日深夜に釈放された
が、この蛮行に対して労働者は抗議声明(http://www.labornetjp.org/news/2014/1224yuni)
を発表。翌、19日には香港および海外の団体多数も共同で緊急アピールをだし、]働者への暴力、
解雇、懲罰などの行為は紛争の解決に役立たないのでストップすること∀働者が選んだ代表との団体
交渉をスタートすることを強く主張した。

同じ19日、ユニクロはウェブサイトに声明(http://www.fastretailing.com/jp/csr/news/1412191300.html)
を掲載し、取引先企業の労使紛争に関してコメントする立場でないが早期の事態解決にむけ対応するとした。
しかしながら、ブランド企業の納期や品質の厳しい要求が、サプライチェーンの過酷な労働を生み出しているということは
世界的認識となっており、ユニクロの責任は重い。ユニクロの厳しい納期が、警察を投入してまで船積みを強行したとも考えられる。

アーティガス社は労働者に職場復帰を強いるだけで、団体交渉は地方政府がバックアップをする中国総工会支部とすることを
主張していたが、紛争の早期解決を促すユニクロからの圧力や労働者への国際的サポートもあり、労働者側弁護士
と交渉することに12月23日に同意したので、労働者も職場復帰を受け入れた。

12月24日、HKCTU、SACOMなど団体が、サンタクロースやサンタ帽子で、再度、ユニクロの店頭で抗議行動を
おこない、.◆璽謄ガス社が労働者に暴力行為や脅しをかけないこと、▲◆璽謄ガス社が公正な団体交渉を
するように指導することを要請した。この日の午後には、会社側と労働者代表の交渉がおこなわれ、会社側は
労働者の要求に12月29日に回答すると約束した。HKCTUなどは状況を注視し、不満足な内容ならば31日
に三度、行動を起こす予定だという。
                          横浜アクションリサーチ 遠野はるひ
           

争議経過:
(12月1日) アーティガス社の労働者、1000人以上が会社側に社会保険料、住宅積立金
(筆者注:会社と労働者が労働者の住宅取得のために毎月同額の積み立てをする社会保障
制度)追納の要求書提出、12月8日までの回答を求めたが、会社側は回答せず。
(12月10日)労働者、ストに突入
(12月11日)会社側、製品の出荷を手配するが、労働者は工場の門を固め、出荷を阻止
(12月15日)労働者側弁護士、会社側に団体交渉を要請。会社側弁護士、12月18日朝の
団交を約束
(12月16日)RCCIGU書記長、中国ユニクロCEOに3項目<要請文>
(12月17日)HICTU,SACOMなど香港の10団体が、G2000、香港のユニクロ店頭で連
帯抗議行動
(12月18日)朝8時、200人以上の武装警察が工場へ突入、暴力を行使、主要メンバー31
人を拘束、負傷者多数、1人重傷。労使双方の弁護士が交渉に入る直前に警察が入り、信頼
関係は破壊された。アーティガス労働者は<抗議声明>を発表。警察は拘束者に対
してストライキを中止するように脅かす一方で、会社は拘束されなかった労働者に対して、
仕事への復帰、会社側が決めた労働者代表への投票、誓約書への署名を強要した。復帰した
労働者には1日100元の割増賃金を支払うとした。労働者はこれらの強要を拒否、拘束者
は12時間後、18日深夜に釈放された。
(12月19日)ユニクロ、G2000 、ストライキ問題について<声明>発表
RCCIGU, HKCTUなど香港・海外の団体多数が<緊急アピール>を発表
(12月22日)会社は労働者へ職場復帰をするように言うだけで団体交渉には応じない態
度をとっていたが、この日、労働者側弁護士と2人の労働者代表と裁判所で協議をするこ
とになった。
(12月23日)午後、会社側、総工会、地方政府は、労働者に代わって労働側弁護士と交渉
することを承諾したため、労働者は職場復帰に同意した。
(12月24日)HKCTU、SACOMなど20以上の団体が、香港のユニクロとG2000に対し
て、アーティガス社に解決を促すように指導するように要請行動。<声明文>
午後、会社側と労働者代表の交渉がおこなわれ、会社側は労働者の要求に12月29日に回答す
ると、約束。SACOM、ユニクロに<要請文>

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