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情報は自ら求めなければ得られない〜第11回東京平和映画祭報告

                      報告=笠原眞弓

 11月1日の第11回東京平和映画祭が400人を超える方々をお迎えして、終えることができました。今年のテーマは「どこへ向かうの 日本? もう無関心ではいらない」。原発事故1本、秘密保護法、軍備などの国家権力4本、食の問題1本と3つのテーマに大きく括られ、6本の映画が上映された。

朝からハードに

 レイバーネット映画祭でも上映された『A2-B-C』、『レーン・宮沢事件』も好評だった。特に『レーン・宮沢事件』は、秘密保護法の施行日程が秒読みに入ったこの時期、我が事として受け止められたようだ。ビデオプレスの松原明さん(映画のプロデューサー)は、「スパイ事件の怖さは、活動家でも党員でもない、普通の人が理由もなく捕まることで、それだけに本人も周りもダメージが大きい」と話された。

飛び入り「制服向上委員会」

 ランチ休憩には、「高校生以下無料招待」でいらしていただいた制服向上委員会の4人のメンバーが、飛び入りで登場。結構深刻な歌を、明るく元気に歌う彼女たち、「新聞を読んだり、公演先でいろいろ教えていただいている」など、ひとりひとりが自分の言葉で話す姿は、いつもながらなんともいえず嬉しくなる。

午後も目を見開いて耳を澄まして

 10年前の辺野古の闘い『海にすわる』は、今も激しく続く攻防戦をしっかりと捉えていた。『日本はイラクで戦争をした』『ファルージャ』は、イラクに自衛隊を派遣したということは究極的に日本の石油を有利に確保するためであったこと、高遠菜穂子さん、今井紀明さんのその後の生き方を追っている。

 三上智恵さん、高遠菜穂子さん(写真)の講演は、それぞれに興味深かった。三上さんは「いま」の沖縄そして沖縄から見た本土を照らし出してのお話、高遠さんはイスラム国が台頭した現在のイラクについて語った。お二人が共通して語ったのは、「情報格差」だった。三上さんは、毎日カメラをもって撮影していたけれど、県内では「今日の辺野古」コーナーでオンエアーしていたものの、県外では全く放送されない。それで30分、45分にまとめて深夜枠で流すなど工夫したが、見た人は本当に少なくて歯がゆい。『標的の村』を映画にして、思いもかけず多くの人にみてもらえたので、今は映画を作ろうと毎日撮影をしているという。

 一方、高遠さんも、「国内にいると、世界のことが何も伝わってこない」とのことで、日本の集団的自衛権を話題にする場合、日本なら政治家の顔くらいだが、彼女が海外で目にするテレビや新聞では、繰り返し自衛隊の訓練の様子などが映し出さるということだった。

第3次世界大戦は始まっている!!!

 与えられる情報だけを鵜呑みにしていると、本当のものは見えてこない。つまり、情報は自ら求めていかなければ得られないと強調された。続けて「今、すでに第3次世界大戦に突入している」と。「これまでの世界大戦とは違う形で、世界中で紛争が起きている。その根っこにあるのは1次と2次と同じ、資源など大国の利益追求」との言葉に戦慄をおぼえたのでした。

この事実を映像として見つめる

『日本はイラクで戦争をした』の中で、イラクで自衛官が機関銃を抱えてオランダの兵士と街中のパトロールをしている姿は、衝撃的だった。当時、テレビや新聞などで、このような映像を見なかった気がする。そこで「武器のあるところ全て戦場になる」ということを思えば、これは集団的自衛権の実態を知る上で外せない映像と、今回プログラムに入れたのだった。

今日から世界は変えられる

 最後に上映された『食の選択』は、私たちが、何をどう選んでいったらいいかを示したもので、今すぐにでもはじめられる提案にあふれていた。国をあるいは世界を相手に終わりの見えない闘いを日々していかなければならない私たちに、今日からでも取り組める提案は、私たちをホッとさせ、帰宅の足取りも軽くなったのだった。


Created by staff01. Last modified on 2014-11-05 22:31:48 Copyright: Default

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