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〔速報〕「不二越」韓国訴訟で原告側勝訴判決

10月30日午後2時、ソウル中央地裁で「不二越」韓国訴訟・原告側勝訴判決が出されました。判決は原告の主張、すなわち詐欺・欺罔による勧誘、劣悪な労働など、被害事実を全て認めました。不二越側はこの間、時効や日韓請求権協定により解決済みという主張をしていましたが、判決は全て退けました。その上で、具体的に徴用された時期などを考慮し、賠償金額は被害者1人につき8000万ウォンの方と1億ウォンの方、という形で差が出ました。

原告団の皆さんは安心した様子でした。しかし、韓国の裁判の状況を考えると、判決が必ずしも賠償につながらない現実を前に全面的には喜べません。原告の皆さんも歯がゆい思いをしています。不二越は直ちに控訴の意思を示しており、裁判の遅延戦略をとることが予想されます。控訴審が始まるまで、さらに10か月はかかるでしょう。最高裁まで2016年ぐらい。

「不二越は私たちが死ぬのを待っているのでしょう」(原告の一人・金正珠さん)

新日鉄、三菱重工の訴訟は差し戻し審で原告勝訴が確定しており、裁判所の確定判決で企業を差し押さえできるのですが、日韓関係の政治的な関係によっていまだに放置された状態です。朴親日政権と極右安倍政権運動に対する強力な闘いでしか勝利はつかめません。

以上、とりあえず速報です。富山へ戻った後、あらためて報告いたします。今後とも、よろしくお願いします。

【朝日新聞】http://www.asahi.com/articles/ASGBZ5GNYGBZUHBI01R.html
【日経新聞】http://www.nikkei.com/article/
【時事通信】http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141030-00000086-jij-kr0086-jij-kr

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10.30判決に対する声明

本日のソウル地裁における原告勝訴判決は、私たち被害者の受けた苦しみを思えば当然のことである。不二越は控訴せず判決に従え。強制連行、強制労働の責任から逃げることなどできない。

また、韓国司法の判決に対して、企業の後ろで圧力をかけている日本政府=安倍政権を弾劾する。幼い子どもであった私たちを騙して連行し、重労働させた歴史的犯罪を正しいと言ってはばからない日本政府をどうして許すことができようか。

韓国への侵略と植民地支配を正当化し、韓国司法判決を否定する日本政府に対して、真っ向から批判しない朴槿恵政権は、私たち被害者の立場に立っていない。日本での長期にわたる裁判闘争と、続く韓国での訴訟においても、韓国政府は私たち原告に一度たりともねぎらいの言葉すらかけていない。政府に足を運び、解決のための援助を何度も要請したが、誠意ある対応はなかった。判決を受け、改めて政府が私たち被害者の立場に立って、不二越に戦争責任を取らせるために努力することを求める。

今年2月の不二越株主総会で、日本人株主が原告株主に対して「朝鮮へ帰れ」と罵倒した。不二越はこれについて容認している。「内鮮一体」と言って日本に引っ張られ、実際には不二越工場で酷使され、「朝鮮人め!」とののしられ、殴られたことが昨日のことのように蘇る。怒りと悔しさで胸が張り裂けそうだ。不二越と日本が犯した罪は消え去ることはない。私たちの背後には、恨を抱えて亡くなった膨大な日帝強制連行被害者が存在する。私たちは、不二越と日本政府の謝罪と賠償を勝ち取るまで、歴史の証言者として闘い続けることを明らかにし、声明とする。

2014年10月30日
不二越訴訟原告団

【情報提供】中川美由紀(不二越訴訟支援北陸連絡会)http://www.fitweb.or.jp/~halmoni/
【代理投稿】佐藤和之(日韓市民連帯の会)http://blogs.yahoo.co.jp/tocka_jikkoi/65351382.html


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