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「日本の唯一の欠点は刑事司法」〜国連拷問禁止委員会のドマさん

2013年5月の国連拷問禁止委員会で「日本の刑事司法は中世のよう」と発言したドマ委員(写真)が来日し、3月4日、日本弁護士連合会主催の集いで講演した。ドマさんは、アフリカ・モーリシャスの元判事。「日本はいいものを世界から導入して成功したりっぱな国。しかしその唯一の欠点が、代用監獄・自白偏重・長期拘留など刑事司法の問題だ」と述べ、「ヨーロッパでは4日の勾留でも長すぎると言われている。日本の代用監獄での長期拘禁は拷問行為だ」と静かな語り口だが、厳しく指摘した。「日本が専制国家でなく民主主義国家であるなら拷問行為はやめ、近代的取り調べ方法を編み出し、それを世界に売り込んでほしい。変えようと思えばすぐ出来る」と力説した。会場の弁護士会館には、弁護士を中心に一般市民も参加、「人権後進国日本」を改めて認識する集いとなった。

国連拷問禁止委員会は10名の専門家で構成されており、日本を含む153ヶ国が批准している「拷問等禁止条約」の実施機関。2013年5月には日本の状況が審査され、その総括所見において、難民問題、刑事司法、死刑・刑事拘禁制度、日本軍「慰安婦」問題・人身取引問題、精神医療等の諸問題に関して、厳しい批判にさらされた。この批判に対するフォローアップ(回答)を日本政府は、5月末までにすることになっており、その対応が注目される。(M)


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