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『二つの扉』興行の扉を開いた...ウォナンソリより興行速度早く

鄭東泳、孫鶴圭、警官も『二つの扉』団体で観覧

ソン・ジフン記者 2012.06.25 17:58

龍山惨事を扱ったドキュメンタリー映画、『二つの扉』の興行が尋常ではない。 封切り一週で累積観客5800人を突破した(6月24日、封切り4日現在)座席占有率 も36%に達する。座席占有率36%は独立映画はもちろん、商業映画と較べても高 い数値だ。単館の特別上映のケースを除き、現在劇場で座席数3000を越える 封切り作のうち『二つの扉』より座席占有率が高い映画はハリウッド映画の 『アベンジャーズ』(40%)と『マダガスカル』(37%)だけだ。

▲インディスペースにかけられた二つの扉の大型懸垂幕

『二つの扉』を配給するシネマ・ダルのキム・イルグォン代表は、「これほど 早く爆発的な独立映画の興行は初めて」と明らかにした。キム代表はまた、 「劇場の関係者も観客の増加傾向と興行速度がこれほど早い映画はめずらしい という」と伝えた。実際に2008年に封切られ、独立映画史上最大の100万近い 観客を動員した『牛の鈴の音』の場合も封切り4日目の観客動員は7000人ほど だった。しかし『牛の鈴の音』の封切り館数は32館で、『二つの扉』の16館の 二倍という点を考慮すれば、『二つの扉』の観客動員力はすでに牛の鈴の音を 超えているという分析も可能だ。

また『二つの扉』は、インディスペースやインディプラグなどの独立映画専用 上映館だけでなく、メガボックスやロッテシネマなどマルチプレックスでも売 り切れを記録し、映画が大衆的に認められているという事実を立証している。 『二つの扉』が話題になり、観客はSNSを通じて観客の接近性が高いマルチプレッ クスに『二つの扉』の上映を要求する声も高まっている。

映画に対する好評も続いている。映画を見た後、ある観客は「どんなフィクショ ンも加えないまま、現場の場面をそのまま映画にして活動家のインタビューを 入れ、当時は認めるのが難しかった警官の恐れまで盛り込んだのは、死んだ者 は世の中におらず、生きている者たちは監獄にいるからだろう」と映画のメッ セージに共感する意向を見せた。

政界者などの有名人も『二つの扉』を直接観覧したりSNSを通じ、広報して映画 の興行を助けている。鄭東泳(チョン・ドンヨン)前議員とムン・ソングン、孫 鶴圭(ソン・ハッキュ)民主統合党常任顧問も映画を観覧した。特に映画人だっ たムン・ソングン前代表代行は、自分のツイッター(@actomoon)を通じて 「『二つの扉』は単に見るべ映画ではなく、竜山惨事への深みのある視点を見 せる秀作」とし、『二つの扉』が映画的にもすばらしい作品だと強調した。 この他にも映画俳優ユ・ジテ氏も彼のファンと共に『二つの扉』を観覧した。

▲二つの扉を観覧したユ・ジテ俳優(中)とキム・イラン(左)ホン・ジユ(右)監督[出処:ホン・ジユ監督ツイッター(@HongHongjiyou)]

『二つの扉』配給委員会は、こうした興行を続けて、さらに多くの人が映画を 観覧することによって竜山惨事の真実を知らせ、まだ解決していない竜山惨事 をまた取り返すという立場だ。

配給委員会は、SNSを中心に起きている『二つの扉』への関心を維持し、観客が もっと簡単に映画に接することができるように、封切り館と上映回送をさらに 拡大する方案を模索している。キム・イルグォン代表は「一般上映の他にも、 現在は団体観覧と貸館の問い合が増えている」と明らかにした。一般に、独立 映画は初週の興行成績と観客の関心によって順次、上映館を増やしていく方式 で配給される。また『二つの扉』のように社会的な関心が高い映画は『共同体 上映』や団体観覧も、興行に大きな役割を果たす。2006年に封切られ、多くの 観客を動員した『ウリハッキョ』が代表的だ。『ウリハッキョ』は、各地域と 社会団体などでの共同体上映を通じ、映画の関心と観客を広げた。

▲二つの扉配給委員会企画会議

23日に開かれた配給委員会企画会議では、この他にも多様な方法で興行記録を 続ける計画が議論された。しかし配給委員会は「興行は、何よりも映画の力を 基本にする」と話した。配給委員会のキム・ドクチン カトリック人権委員会事 務局長は「映画自体が良くなければ、私たちもこんなに映画配給に力を入れな かっただろう」とし、映画の力だけでも観客にアピールし、興行記録を続けて いけると予想した。

キム・イルグォン代表の展望によれば、『二つの扉』は今週中に1万人の観客を 突破すると予想される。以後、封切り館がさらに拡大して、団体観覧や貸館、 共同体上映が本格化すれば、その数はさらに増えると予想される。『二つの扉』 配給委員会と配給社のシネマ・ダルは今週内に累積観客1万人突破祝賀パーティー を開き、興行熱気を観客と続ける方法を模索する計画を明らかにした。

一方、『二つの扉』のもうひとりの主人公である警官も『二つの扉』団体観覧 をしたという。『二つの扉』上映館のサンサンマダンの公式ツイッター (@csangsangmadang)は「25日15時40分上映にソウル地方警察庁警察機動隊40人 ほどが団体観覧にきた」と知らせた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-06-26 06:23:53 / Last modified on 2012-06-26 06:24:23 Copyright: Default

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