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「インチョン労働文化祭」参加記

                尾澤邦子

 10月12日(土)、韓国のコルト・コルテック労組を訪問し、インチョン労働文化祭に「ノレの会」として参加し、交流してきました。

 12日午前、コルト・コルテック労組のテント籠城現場(写真上)を訪問しました。日本に遠征闘争で来たことがあるコルト楽器支会長のパンジョンウンさん(写真下)が迎えてくれました。アコースティックギターをつくっているコルト社と電気ギターのコルテック社のパクヨンホ社長は、労組を嫌い、何度もの整理解雇の末、韓国内にある工場をすべて閉鎖し、中国やインドネシアに移転しました。労働者たちは裁判闘争や工場での籠城を繰り返しながら闘いましたが、公権力の導入で暴力的に工場から追い出され、現在はインチョンのプピョン工場の向かい側にテントを張って座り込み、闘っています。

パンジョンウンさんは、日本に行ったときにはとても多くの支援を受けたと感謝していました。そして「日本も韓国も労働者はひとつになって闘わなくてはなりません」と話しました。

 韓国の最高裁判所はコルト楽器の労働者に対する整理解雇は不当だという判決を出しています。しかしコルト資本は、無視して再解雇の通知を出しました。そのような資本に対し、「私は、労働と音楽を尊重しないパクヨンホ資本のコルト・コルテックギターを買わないし、演奏もしません」という不買署名運動を行っています。10万人を目標にしていますが、すでに1万人の署名が集まり、新聞に広告を出しています。またプピョンとソウルで「流浪文化祭」を行い、闘いへの支援を訴えています。

 12日午後6時からプピョン区庁の大講堂で行われた「第26回インチョン労働文化祭には、「コルベン」という名前のバンドでコルト・コルテックの労働者が出演して歌いました。コメントで「7年間の闘いは苦しく、大変なことが多かったです。闘うことができるのは見守ってくれる家族がいるからです。家族のことを考えると・・・」と声をつまらせました。そして「でも、あきらめずに最後まで、勝利するまで闘います」と支援を訴えました。

 インチョン労働文化祭は、1988年から毎年秋に行われています。労働者の闘いの中でつくられた文化的成果を発表し、また世の中を変えるために努力する労働者民衆が、主人公として参加する場です。毎年野外で大々的に行われてきましたが、労働者を取り巻く状況は厳しく、今年は開催も危ぶまれましたが、屋内でやろうと準備されてきました。

 主催者あいさつでは組織委員長のイナミさんと民主労総インチョン本部の本部長チョンジェファンさんがあいさつしました。「文化祭をどうするか議論した。そして新しい出発として、テーマを「また始まる労働文化」にした」「労働の美しい世界、楽しい世界、それは労働文化から始まる」と話しました。

 日本から、文化祭の組織委員と直接交流のある「ノレの会」が招請され、メンバー4人が出演し、歌いました(写真上)。ノレの会は「原発いらない、平和な世界を」という思いを込めた「うたOh!」を日本語で歌いました。後ろに韓国語の字幕が出て、内容は瞬時に理解されました。また韓国の労働運動の現場でよく歌われている「非正規職撤廃連帯歌」を日本語と韓国語で歌いました。民謡「ペンノレ」は、会場の人たちとのかけあいで楽しく歌いました。ぎこちない韓国語でしたが、原発や非正規職の現状を話せたこともよかったです。

 金属労組現代自動車支部のノレぺ(歌のグループ)は、労組の闘いを映像で紹介し、歌いました。そして「この世界はわれわれ労働者が変えていかなければなりません。一緒にやれますか」と訴えました。

 赤い旗を振りかざしての闘争歌は、とても力強くよかったです。間接雇用の撤廃を訴えるインチョン空港非正規職労働者のユルトン(律動)は、「♪ホントの社長、出てこ〜い」という歌に合わせた踊りで、とても楽しく、拍手喝采でした。自動車部品企業で働く労働者や都市管理公団で働く女性労働者たちで構成されたユルトンペ連合の寸劇とユルトンも楽しかったです。「一日立って仕事して練習に集まるのはしんどいけど、元気になると劇の中で話していました。現場労働者のしんどさが伝わってきました。

 民主労総インチョン地域本部の事務局長キムチャンゴンさんは「今年は準備期間が短く、ほかの行事も重なって参加者は少なかった。現場の労働の厳しさもあるが、多様な闘争でがんばっている」と話していました。韓国の労働者をより身近に感じることができ、また労働文化運動の大切さを再認識することができました。カムサハムニダ(ありがとうございました)。


Created by staff01. Last modified on 2013-10-16 02:01:42 Copyright: Default

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