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LNJ Logo 竪川カフェ : 『山谷への回廊〜写真家・南條直子の記憶1979−1988』の写真展
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*レイバーネットMLから
杭迫です

月イチ恒例(原則第二土曜午後)の、竪川カフェのお知らせです。
今回は特別版で、『山谷への回廊〜写真家・南條直子の記憶1979−1988』の写真展を開催します。


【山谷――1980年代と<現在>をつなぐ野外写真展 『山谷への回廊』から 〜トーク&交流〜】
※だれでも参加できます。入場料などは必要ありません。

◆日時・・・7月14日(土) 13時半〜16時半頃

◆場所・・・竪川河川敷公園 多目的広場
http://bit.ly/MezlYR
JR亀戸駅から明治通りを西大島駅方向に5分 五の橋の下流。
右手に入口あり、そのまま高速道路下を100メートルほど歩くとテント群が見えます。
都営新宿線の西大島駅から亀戸駅方面に歩いても来られます。
都営バス07(錦糸町⇔門前仲町、本数多い)の“五ノ橋”バス停も便利です。

◆道案内
13時に、亀戸駅改札(錦糸町寄りの階段)でお待ちしています。
迷った方は 070-6563-9177 へお電話ください。

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毎月第2土曜日に実施している「竪川カフェ」は、
お茶やコーヒー、お菓子を食べながらおしゃべりする、気軽な交流サロンです。
今月は、夏のスペシャルイベントとして、写真展を試みることにしました。

1988年10月、1人の日本人女性がアフガニスタンで取材中に地雷を踏んで亡くなりました。
南條直子、33歳、フリーのフォトグラファーでした。
アフガニスタンと共に語られることが多い南條さんですが、
大阪・釜ヶ崎や横浜・寿町などの寄せ場に関わり、
撮影対象として日雇い労働者の街「山谷」に対峙し続けたことは、あまり知られて来ませんでした。
南條さんは20代の頃に何度も山谷を訪れ、
山谷夏祭り、越年越冬闘争、暴動、警察の弾圧、デモ、集会、争議、やくざとの闘い、
そして多くの労働者・活動家の魅力あふれる素顔を撮り続けたのです。

南條さんが残した膨大な写真をもとに、多くの人々の協力で、
『山谷への回廊』が完成しました。(編著・織田忍、 発行・『山谷への回廊』刊行会)
そこで、今回の竪川カフェでは、『山谷への回廊』から、写真をピックアップして野外写真展を開催し、
併せて、編者/著者の織田忍さんのトーク、
さらに、本書にも登場するこの時代を共有した何人かの方々にも語ってもらいます。

昔ばなしばかりではなく、本書の大半を占める1980年代激動の山谷が、現在にどうつながっているのか。
あの当時の状況を知る人も、知らない人も、世代を越えて、時代を越えて、
南條さんが描いたもの、描きたかったもの、訴えたかったものを、感想も交えて語りあう。
そんな場にしたいと考えています。

織田忍さんや、江東区による排除とたたかう野宿労働者の仲間たちを囲んで、
お茶をのみながらゆったり交流しましょう。

【本書より引用〜南條さんの手紙から】
正直言えば、私にはカメラを構える思想の強さも男気もない。
ただここで撮ることができなければ、自分は写真をやってゆくことはできないだろうと思うから撮るわけです。
もしここで撮るのをやめ、山谷の本当の姿、心を描きつくすことができないとしたら、
私は絶対に写真を続けることはできないでしょう。

【鎌田慧 『日刊ゲンダイ』連載コラム「現代を読み解く本」より引用】
南條は『どん底』の男たちを撮り続けていた。
寄る辺なき人間たちの存在感に、魅力を感じていたのだろう。
80年代。そこは酒と暴動と弾圧の街だった。
捨て身で機動隊と闘う男たち、右翼・暴力団に殺されたものは何人もいる。
その熱い高揚していた時代を、もちまえの前向きな精神で肉薄、フィルムに定着させた。
いまその写真を眺めると、悲しみの感情にとらわれる。
それは失われた光景なのだが、このころ、人間は自分のためにだけ生きていなかった。
ひとの悲しみを自分の悲しみとしていたし、ひとの怒りとともにあった。
その無言の証言が写真から立ち上がってくる。

【南條さんが師事した、報道写真家・樋口健二のコメント】
私が見ていない写真が次第にふくらんで
南條の心が今、伝わって来ます。
時代を記録したドキュメンタリーに拍手を送りたい!


◆『山谷への回廊〜写真家・南條直子の記憶1979−1988』
http://bit.ly/Meznjs

◆織田忍さんのブログ
http://bit.ly/MNKyCU
http://bit.ly/LzuyF7




Created by staff01. Last modified on 2012-07-11 14:21:47 Copyright: Default

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