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〔レイバーネット国際部発〕

中国広東省の日系企業の工場で賃上げを求めるストライキの短い報道が画像とともに掲載されていましたので、翻訳紹介します。おなじ記事に別のストライキについての短いニュースと画像もありましたのであわせて翻訳紹介します。

原文と画像
http://www.molihua.org/2012/03/3-12.html

ストライキがあった広東省東莞市の日系工場の日本側の会社は以下のようです。

ヒロセ電子システム　http://www.hiroset.co.jp/index.html
トプコン　http://www.topcon.co.jp/

東莞市では２０１１年の最低賃金が１１００元で、２０１２年から１２７０〜１２９０元に引き上げられる予定だったのですが、今年に入って企業の要求で、東莞市のある広東省全体で最賃の引き上げが見送られました。

ということで、労働者はしかたなくストライキで賃上げを要求したわけです。それにしてもずっと最低賃金で雇ってきて、今回提示された賃上げ案も予定されていた最賃改定額とほとんどおなじとは最低の会社ですね。労働者をなめとんか。倍ぐらい引き上げても安すぎる。

以下翻訳です。

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◆東莞の日系電子工場でストライキ

２０１２年３月１５日朝、広東省東莞市石龍鎮新城区にある日系企業、広瀬拓普康（ヒロセ・トプコン）電子有限公司で数百人の労働者がストライキを行い、賃上げを要求した。当局は多くの警官を現地に派遣している。午後になって会社側は基本給を月１１００元から１３００元に引き上げるという案を出してきたが、労働者たちは納得していない。ストは１６日も続いた。
広瀬拓普康電子有限公司は２００２年に設立され、コピー機の基盤と医療設備を生産している。おもな顧客は、シャープ、リコー、ブラザーなどの日本企業である。

◆広東省茂名市のタクシーがストライキ

２０１２年３月１４日、広東省茂名市のタクシー運転手が、リース料やガソリンの高値、白タクを放置する政府に抗議してストライキを行った。数百名の運転手が市政府前に集まり、生活困難な状況の解決を訴えた。当局は多数の機動隊を警戒に当たらせた。ストは１６日も続いた。

◆湖北省荊州松滋市のタクシーがストライキ

２０１２年３月１４日、湖北省荊州松滋市のタクシー運転手らが、営業許可を回収すると発表した政府に抗議してストライキを行った。深夜１２時、市政府は路上に止めていたタクシー車輌を一方的に交通局の敷地内に持っていった。１５日、百名をこす運転手らが市政府に申し入れをおこなった。ストライキは１６日も続いている。
運転手によると、政府は「タクシー営業権改革」と称して、運転手らの合法的な権利はそっちのけで、市政府の官僚に利権が転がり込むように画策したという。運転手たちは先行投資をして車輌を購入し、何年も苦労しながらなんとか家族を養ってきた。ところが政府は営業権を回収すると発表し、運転手らの財産権を侵害しようとしているという。