「新宿駅痴漢冤罪者憤死事件」証拠ビデオ映像提出が争点に。 | |||||||
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2012年1月17日(火)東京地裁709号法廷で「新宿駅痴漢冤罪者憤死事件」の第四回公判が開かれた。 前回に引き続いて、原田信介さんを「迷惑条例防止違反」で送検した痴漢行為の証拠の防犯ビデオ映像の提出や、原田さんを痴漢加害者として取り押さえた 駅員を証人として法廷に呼ぶ様に原告弁護側は裁判官に求めた。 原告側は再三、原田さんが痴漢をしている、とした防犯ビデオの提出を求め続けているが被告の東京都は「手続きしている」 として今回も痴漢の証拠とされる防犯ビデオ映像の提出を先送りした。 <死後の冤罪事件>のあらまし。 原田信介さん(当時25歳)は2009年12月10日、帰宅の為新宿駅構内を通行中、階段ですれ違いざまに「お腹を触られた」と 言い出した女性とその友人の大学生から痴漢容疑をかけられ、階段から突き落とされ、駆けつけた駅員からも「お前だろう」 と言われ、暴行を受けた。 暴行被害を訴えようと交番に出向くも、半ば強引に新宿署に移送され、暴行被害者ではなく痴漢容疑で取り調べを受けた。 その後女性は「人違い」と主張するようになり、嫌疑不十分で帰宅を許された。 原田さんは警官から女性が原田さんを痴漢加害者、としたが人違いだった、と言った事を知らされなかった。 「被害届を出して訴え合え」などと言われ、痴漢加害者の容疑がかかったまま、と思い込み、街を彷徨い、早稲田駅のホームから転落死した。 遺品であるICレコーダーに取り調べの様子が残っており、それを聞いた母親は新宿署に説明を求めた。 しかし警察はそれに応じる事はなく、原田さんの死後49日目に迷惑防止条例の被疑者として東京地検に送検した。 地検は被疑者死亡の不起訴処分とした。 2011年4月26日、遺族の母親、原田尚美さんはこの違法な取り調べに対して東京都(警視庁)を相手取り計1000万円の国賠訴訟を提訴した。 痴漢をされたとした女性が人違いとしてるのにも係らず、送検したのは「原田さんとすれ違った女性が嫌な顔をした」場面が映っている防犯ビデオがあった、としている。 そのビデオの提出を昨年8月から原告側が求めてるが、未だに提出されていない。 次回第五回口頭弁論 2012年3月6日(火)午後11時より 東京地裁709号法廷にて。 主任弁護士 清水勉弁護士 多くの傍聴のご支援宜しく願いします。
裁判報告会で支援者への質問に答える原告、原田尚美(左)さんと清水勉弁護士(右) 報告 上田 眞実 2012 1 22 Twitter @irakusa Created by mu07. Last modified on 2012-03-06 00:21:42 Copyright: Default |