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われわれはまともな未来を要求する!〜ロンドンの反緊縮デモに15万人

10月20日、イギリス政府の緊縮財政に反対する大規模なデモがロンドン市内で行われ、15万人が参加した。行動は「A Future That Works(我々にまともな未来を!)」と名付けられ、TUC(イギリス労組会議)が呼びかけた。この日、イギリス全土から人々がロンドンに集まり、巨万のデモンストレーションとなった。終点のハイドパークで大集会が開かれ、TUCのバーバー書記長は「格差と成長の未来か、公平な未来か。どちらを選ぶかは明白だ。我々はまともな未来を要求する」と発言した。イギリスの今回のデモは、ギリシア・スペインをはじめとしたヨーロッパの反緊縮運動の流れにつながるもので、99%の人たちが「まともな未来をよこせ」と声を上げた。(レイバーネット国際部) デモ写真集

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「我々は、まともな未来を求める!」〜TUC集会でのブレンダン・バーバー発言

ロンドン中心部で開かれる、TUCのA Future That Works 行動(デモ行進と集会)の終了時の集会で、TUC書記長ブレンダン・バーバーは以下のように発言した。

今日、これほど大勢の人々が、我が国により良い、より公平な 将来を築くという決意に満ちて、全国各地から集まってくれた。このような光景を目にして、感激している。我々はここに、一丸となって、政府にはっきりと言い渡す。「緊縮政策は効果を上げていない。雇用、公共サービス、生活水準に打撃を与えている。最も貧しい人々、最も弱い人々を直撃している。そして、緊縮策は、それ自体根拠を失っている。政府が公約破りを重ねているのだから。

「国民が痛みに耐えれば、財政赤字が減らせる」と閣僚は言う。だが、我が国の債務は、膨大に積み上がっている。 閣僚のウソのなかでも最大のものは、「国民皆が同じ痛みに耐えています」という、国民を馬鹿にした二枚舌の言い草だ。実態は酷いものだ−最富裕層には減税、最貧層には賃金・手当の切り下げが続いている。こんなデタラメな、行き当たりばったりの政府を、誰が信用できるものか!(テレビ番組の)Strictly Come Dancing のダンスだったら、審査員全員が10点満点の10点をつけること間違いなし、というほど、スピンやUターンをたっぷり見せられた。

NHS(国民保健サービス)の劣化はありません、だと? とんでもない! 回復はすぐそこまで来ている、だと? ご冗談を! 成長のための戦略だって? そんなものどこにある? 今こそ変化を!人々に雇用をもたらし、経済を前進させ、税収をもたらす、そんな未来のために! 持てる者は応分の負担をしなければならない。イギリスを食い物にしている、法人税逃れの企業どもも、だ。我々は自らの手で選択しなくてはならない。格差と成長の未来か、公平な未来か。施しを求める長い列、何百万人もが、働いても働いても貧困から抜け出せないどん底の暮らしを送る未来か、人間らしい仕事があり、若い世代には機会がある未来か。景気低迷と絶望の未来か、希望と真の回復の未来か。

我々がどちらを選ぶのかは明白だ。今日、我々は、まともな、機能する未来を要求する。

*翻訳=わだともこ(レイバーネット国際部)


Created by staff01. Last modified on 2012-10-22 14:32:21 Copyright: Default

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