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福島朝鮮学校が避難先の新潟で運動会! ク・ヨンテ福島朝鮮初中級学校長に聞く

5月27日、新潟朝鮮初中級学校(新潟市内)で、福島朝鮮初中級学校との合同運動会が開かれた。天気は快晴、絶好の運動会日和。当日は、福島からバス1台で福島朝鮮学校の親御さんたちが新潟朝鮮学校にかけつけ、運動会は大いにもりあがった。福島朝鮮学校の子どもたちは5月中旬から2週間、新潟朝鮮学校に短期の避難のための保養に入っていたのだ。

福島朝鮮学校の集団避難は、これが初めてではない。昨年の5月にも短期の避難保養を行い、その際にも合同運動会を新潟朝鮮学校で行なっている。そして、昨年は、5月中旬以降から12月まで長期の集団疎開を行なった。その経過を、ク・ヨンテ福島朝鮮学校長(写真下)に聞いた。

最初は、親の現状を不安視する意見から始まった。そして昨年4月下旬の保護者会で専門家を招き、放射線についての学習会を教員と保護者でもった。その際に避難の方向が決まったという。その後全国の朝鮮学校から受入の声があったことが、大きな可能性を切り開いた。そしてク・ヨンテ校長は、どうせやるならば「バラバラではなく、全員が参加する方向でやろう」とよびかけた。その結果、昨年、今年とひとりの子どもも欠けずに、また教職員も全員参加して集団避難が実施されてきたのだ。

ク・ヨンテ校長はこれまでの福島朝鮮学校の除染活動についても語った。当初は保護者、OBの皆さんの自主的な活動で出来る範囲での除染を行なっていた。昨年6月以降国が公立学校、私立学校への除染のための助成をはじめたが、朝鮮学校は助成からはずされていた。しかし朝鮮学校の関係者は何度も福島県と郡山市に足を運び、県からの助成を引き出したのだ。

その後業者による除染の結果、福島朝鮮学校の校庭の線量はある程度下がった。しかし今でも校庭の活動は、2時間程度に制限しているという。そして、今回の運動会も万全を期して新潟で実施したというのだ。この姿勢は、郡山市の「屋外活動3時間ルール撤廃」や、福島市の運動会再開などの状況とはまったく正反対である。

ク・ヨンテ校長は最後にこうしめくくった。「原発事故は収束していません。収束まで何年かかるかわかりません。今後も今までと同じように、断続的に新潟での合同教育は継続していくことになると思います。」

子どもたちを守るために学校が一丸となり福島県の行政を動かした福島朝鮮学校の姿勢には、日本の公立学校が学ぶべき多くのものがある。また、今後より一層の福島朝鮮学校への支援も求められている。(湯本雅典)

動画(YouTube ユニオンチューブチャンネル)


Created by staff01. Last modified on 2012-05-29 17:29:34 Copyright: Default

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