本文の先頭へ
LNJ Logo 報告:プリントパック死亡労災事故一周忌、講演集会が大成功
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1300978991889st...
Status: published
View


プリントパック死亡労災事故一周忌
命あってのものだね−24時間働けません! 宣言
講演集会【3月22日】会場一杯 80名の参加で大成功

昨年3月22日、入社2ヶ月に満たない26歳の青年が菊全8色機のデリバリ部分に頭を挟まれて死亡した労災事故から一周忌の22日、京都市ラボール京都で関西大学経済学部森岡孝二先生を講師にお招き して講演集会を開催しました。(主催/全印総連京都地連)

集会には、連休明けの平日にも拘らず会場一杯の満席となる労働者・市民・学生が参加し大成功を収めました。会場には京都総評岩橋議長・京都自治労連山村委員長・全印総連大阪地連武田委員長・京都印刷出版ネット会議三木議長(出版労連)・大美堂争議支援共闘会議田中議長(自立労連委員長)・全都一般印刷労組会議佐藤幹事等の方々の姿もありました。

冒頭、亡くなられた柳沢君と3月11日突然の大地震大津波そして原発事故に被災された方々に追悼の黙祷を捧げた後、主催者を代表して京都地連大崎委員長が挨拶、続いて自身も大型印刷機の機長(オ ペレーター)である湯川副委員長が二度に渡るプリントパック社との申し入れ、現場調査(4月/11月)で把握された事故の原因とその後の安全対策に関する報告がされました。その中でも「何故入ってはならない危険な箇所に暖気運転中に入ったのか」「指示があったのか」「どんな必要性があったのか」のプリントパック社の作業工務管理に疑問が示されました。

次に実行委員長である井上副委員長からプリントパックが掲げる「印刷通販」という印刷業態の生み出されてきた背景と経過、そして現状と今後必ず起こる企業淘汰と労働者の雇用破壊に関する基調報告がされて、森岡先生(写真上)の講演「今日の加重労働の諸要因と24時間ビジネス」が行われました。

先生は、過労死・過労自殺を引き起こす過重労働と貧困が同時に生み出されている今日の日本経済の異常な実態を次の5つの資本主義要因から分析され、詳細なデータと共に解説されました。.哀蹇 バル資本主義⊂霾鷸駛楴腟銑消費資本主義ぅ侫蝓璽拭嫉駛楴腟銑コ主資本主義 この中でも「浪費と過重労働の悪循環(ワーク・アンド・スペンド・サイクル)に陥っている現代日本社会のあり方は、今回の集会を企画する問題意識から端的な指摘であり働き方と共に生活のあり方を問う問題提起として受け止められました。

集会は最後に以下の集会宣言を参加者全員で採択して終了しました。24時間型の労働と社会を問い告発する第一歩として意義ある集会でした。(実行委員長:井上俊幸)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

3.22「24時間働けません!!宣言」 講演集会

集会宣言

昨年の今日3月22日、入社間もない青年が大型印刷機械に挟まれて亡くなりました。26歳という若さでした。彼が入社した会社は、「土日祝も休まず営業」「平日24時まで入稿OK」「高品質なオフセット印刷を日本一のご奉仕価格で」と会社ホームページに表示されているように、この会社を利用する顧客としては、非常に「便利」な会社です。しかし私たちは、一方では日常生活で様々な会社やお店の「客」として、あるいは「消費者」として買い物や注文する立場にいながら、もう一方では会社や店で働く「労働者」でもあるのです。客や消費者にとっての便利さの裏側で、ひとりの青年の命が失われ、その未来が閉ざされた事に思いを馳せる時、私たちが本当に必要とするものは何か、人としての視点から改めて見つめ直す――今日の集会は、事故を起こした企業を告発するためだけではなく、この視点で企画されました。

世界規模で経済情勢が低迷し、日本も例外ではない状況で、「労働」を取り巻く環境は労働者にとって一向に改善されてはいません。景気が悪い・就職できない・仕事があるだけマシだから・・・そういう理屈が罷り通る社会で、労働者は企業を存続させるため機械や道具のように扱われがちです。しかし、顧客が求める利便と安さを第一義とし、労働者の人としての尊厳を軽視する事は許されません。印刷業では大凸大手二社による市場の独占状態の中、大多数の中小零細企業が過当競争に陥っています。自らの企業の発展や生き残りをかけて顧客サービスを図ろうとするのが、印刷会社の経営としては普通かもしれません。しかし、そのために労働者の安全衛生よりも何よりも、企業間競争に勝ち抜くための短期間納期や安値が最優先されてはなりません。人の命や安全より尊い仕事など無いのです。これは印刷業のみならず、あらゆる業種の労働者にもあてはまる事です。

では、私たち労働者は何をすれば良いのでしょうか。例えば、「今の便利さは本当に必要なものなのか」といった自分自身への問いかけや、どのような人たちがどのような状況で作り、その品物が自分の元に届けられているのかを考えてみる事が大切ではないでしょうか。人が人として働ける、人が健康で安全に働ける労働環境を守るために、今こそ私たちは「便利過ぎる」世の中を見なおさなければなりません。そして、人間らしく働く事のできない過酷な労働現場を生み出すための口実を与えない社会を作らなければなりません。


Created by staff01. Last modified on 2011-03-25 09:50:24 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について